子育て情報『性格統計学の提唱者が語る。「親子は考え方も似る? それはただの思い込みです」』

性格統計学の提唱者が語る。「親子は考え方も似る? それはただの思い込みです」

ひとつの軸は、「自分軸か、相手軸か」というもの。自分軸というのは、「自分のために頑張ることが行動の原動力になる」タイプであり、相手軸は「相手のために頑張ることによろこびを感じる」タイプです。

もうひとつの軸は、「計画的か、臨機応変か」というもの。計画的というのは、「事前に決めた目標やルールを重視して計画的にものごとを進めたい」タイプです。一方、臨機応変というのは、「その場での直感を重視して行動する」タイプを指します。これらふたつの軸により、人間は以下の4タイプにわけられます。

稲場真由美さんインタビュー_性格統計学による4つのタイプ


  • ロジカル(自分軸かつ計画的)
  • ビジョン(自分軸かつ臨機応変)
  • ピース・プランニング(相手軸かつ計画的)
  • ピース・フレキシブル(相手軸かつ臨機応変)
これらのタイプは、次のふたつの質問で判別することができます。

【1】話は、
Aもとから順を追って聞きたい
B結論から聞きたい

【2】急な変更は、
Aストレスになる
Bストレスにならない

【1】B、【2】Aを選んだ人は、ロジカル
【1】B、【2】Bを選んだ人は、ビジョン
【1】A、【2】Aを選んだ人は、ピース・プランニング
【1】A、【2】Bを選んだ人は、ピース・フレキシブル

「ロジカル」は、自分で納得して自分のペースやタイミングでものごとを進めたいタイプ。
そのため、急な予定変更などは大きなストレスになります。「ビジョン」は自分の感性に響いたり可能性を感じたりするものを好みます。また、自分の願望を重視しますから、「やりたい!」と感じるものかどうかで、ものごとに取り組む集中力に大きなちがいが出るという特徴もあります。

「ピース」は、行動パターンが計画的か臨機応変かによって「ピース・プランニング」「ピース・フレキシブル」というふたつのタイプにわかれますが、共通しているのは相手軸だということ。ともに和を大事にし、人間関係が円滑であることを好む共通点があります。また、ものごとをもとのもとから知りたいという傾向があり、「なぜ?」という口癖があることも共通点です。

稲場真由美さんインタビュー_性格統計学03


まずなによりも親が自分自身を知ることが大切

子どものタイプを知るには、親の立場から、先のふたつの質問のどちらに子どもがあてはまるのかを考えてみてください。ただ、注意してほしいのは、先に挙げた例のように「自分がうれしいと感じることだから、子どももうれしいと感じるはず」といった思い込みがあっては、子どものタイプを正確に知るのは難しいということ。

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