意外とやってる過干渉。育児中の “あるある” が、子どもの自信も意欲も主体性も奪っていた!
それらを経験せずに育った子どもは、次の状態に陥ってしまう可能性があるのだとか。
- 我慢できない
- 待てない
- 踏ん張れない
- すぐにあきらめる
- 自分で考えない
だからこそ、YSこころのクリニック 院長の宮島賢也さんは、親の先回りが子どもの「生きる力(危機管理力や問題解決力など)」を弱めかねないと警鐘を鳴らします。明治大学文学部教授で、教育・心理関係の著書がある諸富祥彦さんも、過干渉育児が子どもの「主体性」を奪うと述べます。
加えて心理学者の根本橘夫さんいわく、
典型化して言えば、過保護は「お前は無力だ」という暗黙のメッセージを送り、過干渉は「お前のままでは駄目だ」というメッセージを送る。このために、過保護は子どもを無力化することで無価値感をもたらし、過干渉は子どもの自我を奪い取ることで無価値感をもたらす。
(引用元:ダ・ヴィンチニュース|「自分には価値がない」と考えてしまうメカニズム―親の過保護や過干渉から解放されるには?)※太字は筆者が施した
とのこと。
つまり、先回りする親に育てられた子どもは、忍耐力も、粘り強さも、主体性も、危機管理能力も、問題解決力も、自立心も、自主性も、意欲も、自信もない大人に成長してしまう可能性があるわけです。
親は、先回りするよりもこうすべき!
先述のとおり、何でも先回りして子どもに “あれこれ” やってあげることは、決していい未来を子どもに与えません。
そこで、今日からさっそく気をつけられるよう、親はどんなシチュエーションで先回りしてしまいがちなのか、さらに、先回りする代わりにどうするべきなのか、探っていきましょう。
1.子どもに何かを選ばせるとき
お店などで、子ども自身に洋服やおもちゃを選ばせようとしているときこそ、じつは非常に先回りしやすいシチュエーションです。
子どもがなかなか決められない様子を見かねて、「これがいいんじゃない?」などといってしまったことはありませんか? あるいは子どもの選択に対し、「こっちがいいんじゃない? 前もあとで『ピンクが良かった』って、いってたじゃない」「こっちのほうが絶対に似合うよ」などと、ついつい口出ししてしまったことはないでしょうか。
常にこんなふうでは「子どもの決断力や自立心が育たない」と諸富祥彦さんはいいます。どんなに時間がかかっても、子どもの決断をじっと待つことが大切なのだそう。