子育て情報『「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる! 未就学児から楽しめるアート活動』

「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる! 未就学児から楽しめるアート活動

目次

・0歳児だってアートに取り組むことができる
・手と頭を使うあらゆる行為がアート
・アートを楽しんでいる子どもへの声かけ
・普段は抑えられがちな好奇心を存分に発揮させる
「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動

子どもの頃には誰もが図工の時間に絵を描いたり工作をしたりしていましたが、大人になってもそういった趣味を持っている人は少数派かもしれません。ただ、「これからの時代にはアート思考が重要」ともいわれるいま、「我が子にはアートに親しんでほしい」と考える人もいるでしょう。お話を聞いたのは、子ども向けのアート教室を運営する今泉真樹先生。まずは、「子どもにとってのアート」について語っていただきました。

インタビュー写真/石塚雅人
アート活動写真/今泉真樹

0歳児だってアートに取り組むことができる

アートは、算数などの科目とはちがって、正解がないところが大きな特徴であり魅力です。たとえば九九を覚えるといった必要もありませんので、0歳児でもアートに取り組むことができるとわたしは考えています。

幼い子どもは、まわりにあるすべてのものに興味を持ちます。そしてその興味は、アートにつながっていきます。
幼い子であれば、トイレットペーパーを延々と引っ張り出して遊ぶといったこともありますよね?親にとっては迷惑かもしれませんが、子どもはその行為によって素材の探求をしているのです。紙を丸めたりちぎったりして、手先の感覚を磨いているという面もあるでしょう。また、単純にその行為によってすっきりしますから、ぜひ止めずに続けさせてほしいのです。

一方で、「資源が無駄になる」というご意見も否定できません。でも、そのトイレットペーパーを紙粘土に変身させて、アートの材料にすることもできます。

子どもが引っ張り出したトイレットペーパーを細かくちぎってバケツに入れ、ひたひたになるまで水を入れたら、全体を溶かすように混ぜてください。そのあと、水を切って、でんぷんのりを入れてこねていくと、紙粘土のようになります。

今泉真樹先生インタビュー_未就学児から楽しめるアート活動02

トイレットペーパーが紙粘土に大変身

子どもは、できた粘土を手でこねる、ちぎる、匂いを嗅ぐ、とにかく好きなように素材と触れ合って、探求します。
五感をフル活用して、やりたいことをやってみます。大人からすれば、意味のない行動に見えますが、子どもなりに実験し、観察しているのです。試行錯誤することで、脳の発達を促し、発想力を伸ばすことにつながります。自発的な動きを妨げないので、「自分が主体となって行動する」能動的な感覚も身についてきます。

このように、自己表現としてのアート、自分に向き合うというアートの時間を乳幼児期に持つことが大切です。

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