自己決定力がある子どもは幸せになる! “自分で考え、決められる子” はどう育てるの?
たとえばこうです。
【宿題をする理由を伝える】
→「なーんだ、そうだったのか」「なるほど」「あ、これ知ってる」が増えて楽しいよ!
【宿題の計画を一緒に立てる】
→おやつタイムを加味した、宿題スケジュールを一緒に考えてみる
【宿題をする環境を整える】
→気分を尊重し「今日はどこでやる? このテーブル? それともあっちの机にする?」と聞いてみる
【宿題の答えは教えず思考を促す】
→たとえば「これをママに説明してみてくれる?」などと、子どもが自ら答えにたどりり着くのを助ける
こうした宿題への取り組み方が、「自己決定力」を養うことにつながるのですね。
3. 子どもの意見に「どうして?」と尋ねる
2019年3月まで筑波大学附属小学校の副校長を務め、卓越した算数指導や教員指導の実績からカリスマ教師とも呼ばれる田中博史氏は、子どもならではの口癖に「どうして?」というものがあるけれど、じつは大人が子どもに向かって発するべき言葉でもあると述べます。
いくら子どもに考えさせたいと思っても、「しっかり考えなさい」といくら子どもにいい聞かせたところで、実際に子どもが考えているかどうかはわかりません。しかし、子どもの発言に親が「どうして?」と声をかけることで、より深く考えさせることができるとのこと。
たとえばAとBのぬいぐるみがあり、子どもに「どっちが好き?」と聞けば、子どもはAかBかを選ぶはず。あるいはどちらも選ばないかもしれません。いずれにせよ、その時点で子どもはまだ深く考えていないでしょう。
そこで親が「どうして?(それを選んだの?)」と聞いてみれば、子どもは「なぜその選択をしたのか」「なぜ選ばなかったのか」と考える機会を得ます。たとえ「好きだから」「嫌いだから」といった単調な答えが返ってきたとしても、「そっかぁ、じゃあ、どんなところが好き(嫌い)?」と聞いてみましょう。
こうした「どうして?」の繰り返しが、子どもの「自分で考え、決める力」を伸ばすのです。
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「自己決定力」が高ければ幸福感も高まることを背景に、「自己決定力」を育むために親ができることなどを紹介しました。イエール大学で心理学を教えるローリー・サントス教授によると、幸福感は仕事のパフォーマンスや寿命などにも影響するそうです。
子どもが幸せになれるよう、小さな決断の機会をたくさん与え、時には「どうして?」