よく噛む子どもは「勉強も運動もできて、ストレスのない子」に育つ! 数々の研究が証明
も高かったそうです。
運動能力は、小学校学習指導要領に基づき、握力・上体起こし・長座体前屈・反復横とび・20mシャトルラン・50m走・立ち幅跳び・ボール投げの8種目で評価されたとのこと。噛むことがさまざまな運動能力の向上に寄与することがわかったというわけです。
運動能力を向上させたいなら、日頃から野菜たっぷりの食事をよく噛んで食べることが大切だといえそうですね。
子どもの「噛む力」を育てる方法。噛み方や回数、食べ物は?
では、どうすれば子どもの「噛む力」を育てられるのでしょう。田賀歯科医院院長の田賀ミイ子氏の解説をもとに、何歳になったら噛む力のことを意識すればいいのかや、食べ物の選び方、噛み方、噛む回数など、親が気をつけるとよい点をまとめました。
■何歳から噛む訓練をするといい?
田賀氏によると、乳歯が永久歯に生え替わる前までが、噛む習慣をしっかりと身につける大切な時期とのこと。
乳歯が生えそろい、噛むための準備が整う2~3歳ごろが目安です。
■食べ物の選び方は?
2~3歳児ならリンゴや柿など、少し硬めの果物から始めてみるといいそうです。4歳ごろからは、子どもが食べやすいように切ったり味つけたりした、セロリ・ゴボウ・レンコンなど繊維の多いものや、するめ・切干大根・たくあんなどのほか、フランスパンもいいとのこと。ただし、噛む力の発達は子どもによって違うので、無理をせずその子のペースに合わせて訓練していきましょう。
■噛む回数は?
噛む回数は、30回を目標にするといいとのこと。田賀氏は、ゲーム感覚でよく噛めるよう、手をたたいて数を数えるなどするといいとアドバイスしています。
■噛み方、姿勢は?
椅子に座っているときに足がぶらぶらしているとしっかり噛むことができないので、足がしっかり床に着いていることが大切なのだそうです。食べるときの姿勢の悪さは、歯並びの悪さにもつながるのだとか。
子どもがしっかり床を踏みしめて座り、食事ができるよう姿勢を整えてあげてください。
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田賀氏いわく「よく噛むと頭蓋骨全体がバランスよく成長することから、表情の豊かさや、美しい笑顔にもつながる」とのこと。
わが子の健康も、学力も、運動能力も、おまけに笑顔までよくしてくれるという絶大な「噛む力」を信じて、今日から子どもと“噛み噛み習慣”を始めてみてくださいね。
(参考)
水天宮前歯科医院|唾液の成分と歯の健康を保つ7つの作用
地方独立行政法人福岡市立病院機構福岡市立こども病院|パクパクだより 第167号(平成24年9月1日)