3人に1人の子どもが「爪を噛んでいる」。原因と対処法、教えます。
気づくといつも手を口元に持っていき、爪をガシガシ噛んでいる――「爪噛み」は、子どもによく見られる癖のひとつです。その姿は、周囲にあまりよい印象を与えません。読者のみなさんのなかには、子どもの爪噛み癖を治したくて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもの爪噛み癖はなぜ始まるのか、どう対処すればいいのかご紹介します。
こんなにいる……子どもの爪噛みに悩む親たち
まず、爪噛みをする子どもはどれくらいの割合でいるのでしょうか。カナダのカルガリー大学の調査によれば、7〜10歳の子どものうち28〜33%に爪噛み癖があるそうです。
およそ3人に1人という計算になります。この割合は、10代になるともっと上がり、45%になるのだそう。
実際に、多くの親が子どもの爪噛み癖に悩んでいます。女性向けサービスサイト「ウーマンエキサイト」が行なった調査によれば、86.3%の親が子どもの何らかの「癖」に悩みを抱えており、なかでも「爪を噛む癖」は「鼻をほじる癖」に並び圧倒的に多いそうです。また、株式会社ベネッセホールディングスが行なった調査では、40%の親が子どもの爪に関して困っており、そのひとつが「爪を噛む癖が治らない」であることがわかっています。
なぜ、子どもの爪噛み癖に、こんなにも悩んだり困ったりするのでしょうか。それは、爪を噛むことが子どもに悪影響を及ぼす可能性があるからです。たとえば、爪や指先の形が変形したり、衛生面での問題が生じたり……といったさまざまな弊害が起こることが考えられます。
また、大人になってもやめられなかったり、今やらない子が突然始めることがあったりするのも、爪噛みの厄介なところ。原因を知り、早めに対処するのに越したことはありません。
爪を噛むのはストレスが原因って本当?
では、子どもが爪を噛む原因は何なのでしょうか。
心理カウンセラーの椎名あつ子さんは、爪を噛む行動の裏にストレスが存在するといいます。そのストレスのはけ口が自分自身になってしまう場合に、引き起こされる行為のひとつなのだそうです。
「自分自身に向けてしまう子どものストレスは、心の中に沸き起こる、悔しい、寂しい、悲しいなどの『嫌な感情』、あるいは、意地悪したい、困らせたい、怒りたいなどの『攻撃的な感情』を、原因となる対象にぶつけられない場合に生じます。爪を噛む行為は、軽度の『習癖異常』に分類され、爪の周りの皮を剥く、髪の毛を抜くなどの行為も同様です」
(引用元:livedoor NEWS|心理士に聞いた!爪を噛む行為の裏にある心理)