5歳頃から育てたい “共感力と思いやり” 。日本人の5人に1人は「エンパス」かもしれない――
と述べています。
共感力は、子どもたちの将来において必須な能力と言えそうですね。次項では、共感力が高い人の特徴を見てみましょう。
共感力が高い人の3つの特徴
「共感力が高い人」にはいくつかの特徴があるようです。お子さまや親御さん自身に当てはまる特徴はありますか?
共感力が高い人の特徴1:聞き上手
「共感力が高い人は聞き上手」と言うのは、グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長の村尾佳子氏。共感力が高いと、相手の伝えたいことを最後まで集中してしっかりと聞くことができます。共感力が高い人は、相手の気持ちになって話を聞くので、「話の展開を先回りして話し始める」「話を途中で遮って質問をする」といった行動をとることが少ないようです。
共感力が高い人の特徴2:思いやりがある
イエール大学で「幸福の心理学」を教える心理学者、エマ・セッパラ氏は、「共感力が高い人には思いやりが備わっている」と言います。
共感力が高い人は、他者の立場に立って物事を理解できるため、相手を怒らせたり不安にさせたりすることが少ないとのこと。また、思いやりがある人は「相手を安心させる行動が多い」ので、人との信頼関係が築きやすくなるそうです。
共感力が高い人の特徴3:リーダーシップがある
ペンシルバニア大学教育大学院シニアフェローのアニー・マッキー氏は、共感力がある人は他者の感情や思考を読むことができるので、リーダーシップを発揮できると述べています。また村尾氏によると、「ビジネスの世界で共感力は必須スキル」とのこと。今後は従来の支配型ではなく、「共感と傾聴を重視するリーダーシップスタイル」が主流になってくるのだそう。
一方、共感力が低い人は、「自己中心的」「他人に興味がない」「自己顕示欲が強い」「思いやりがない」とザキ氏は言っています。
もしいま、お子さまの共感力が低かったとしても、問題ありません。小児セラピストで弁護士のディーディー・カミングス氏は、「人はみな、生まれつき共感する力をもっている」と話します。
共感力はいつからでも高めることができるのです!次は、共感力の高め方について紹介します。
家庭ですぐに取り入れられる!共感力の高め方3つ
どうやら共感力を高めるにはベストタイミングがあるようです。認定神経療法士で育児コーチのキャサリン・ジャクソン氏いわく、子どもがまわりを意識し始める5~7歳頃から共感力を育成するのが最適だとか。