5歳頃から育てたい “共感力と思いやり” 。日本人の5人に1人は「エンパス」かもしれない――
だという説もあるので、30人クラスであればクラスに6人のエンパスがいることになります。もしかしたら、あなたのお子さまもエンパスかもしれません。
新宿ストレスクリニックのウェブサイトによれば、エンパスには以下のような特徴が見られるようです。
- 相手に合わせるのが得意
- 他人の悩みを自分のことのように感じて一緒に悩む
- 「あなたはどうしたいの?」と聞かれても、自分の本心が分からない
- 他人の嘘がわかる
- 相手がなにも言わなくても、本音に勘づく
- 人が怒られていると、自分が怒られているようにつらい
- 相手の気持ちや考えを想像するあまり、思い込みや勘違いをよくする
- 小さな物音で起きるほど眠りが浅い
(※参考「新宿ストレスクリニック|エンパス(empath)とは?〜共感力が高いがためにうつ病になりやすい?〜」)
エンパスの人は、無意識に “空気” を読んで行動するので、自分も気づかぬうちに疲れてしまいます。そして共感力が高すぎることが原因で、「共感疲労」という状態になってしまう可能性も……。そしてひどい場合は、うつ病になってしまうこともあるようです。
もし、子どもがエンパスの場合はどうしたらいいのでしょうか?エンパスを含む「高い敏感性をもつ子ども(Highly Sensitive Child:HSC)」に詳しい串崎真志氏(関西大学教授)によると、エンパスの性質をもつ子どもは「環境の小さな変化に気持ちが大きく左右されるので、同じ状況下であっても、できるときとできないときがある」とのこと。しかし、その理由などを言葉で説明できないため、「気分屋で怠けている」「気難しい子ども」と周囲に誤解されてしまうことが多いのだそう。
串崎氏は、大人がエンパスの性質をもつ子どもと接するときは、「わがままや無理を言っている」と勘違いをしないでほしいと述べており、もし不安になるようなことあれば専門家に相談することをすすめています。
ちなみに、エンパスは病気ではなく、あくまで気質です。またエンパスの人は、医療従事者・カウンセラー・保育士・占い師などの職業に多いのだとか。どの職業も高い共感力を必要とする仕事ですね。
***
生きていくうえで、共感が大切なことはわかりました。しかし、環境の変化とともに、人々から「共感」が失われつつあるとも言われています。ザキ氏やオバマ元アメリカ大統領も危惧するほど、現状は深刻なよう。