子育て情報『“見て見て攻撃” の根底にあるのは「承認欲求」と「〇〇欲求」。子どもの過剰アピールを減らすには?』

2023年2月14日 11:54

“見て見て攻撃” の根底にあるのは「承認欲求」と「〇〇欲求」。子どもの過剰アピールを減らすには?

なぜなら、子どもの目的は「ほめられること」ではなく、「自分のことを見てほしい、もっと自分にかまってほしい」ことだから。寂しさを埋めて心を満たしてあげるには、その場の対応だけでは不十分なのかもしれません。

見て見て攻撃する子ども01


見て見てアピールは「意欲の一種」でもある!

「ほめてほしい」「安心感がほしい」「かまってほしい」などの欲求が理由の、見て見てアピール。では、「見て見て!」とアピールすることは、よくないことなのでしょうか?

東京学芸大学附属世田谷小学校教諭の沼田晶弘氏は、別の見方をしています。少し悪いイメージを抱かれがちな「承認欲求」ですが、沼田氏は「いまの自分とは違う力を身につけて、より高い別のステージへ行くための意欲の一種と捉えれば、悪いことではない」と述べています。決してマイナスなものではなく、むしろ「意欲の一種」としてとらえているのです。

さらに沼田氏は、「『見て見て』という思いが、前向きに努力や工夫をすることにつながるのなら、見て見て欲にも利用価値がありそう」とポジティブに受け止めてほしいとアドバイス。承認欲求を “ちょっと” 満たしてあげたり、 “前よりも” 満たしてあげたりすることを繰り返せば、結果的に大きな成果をもたらすこともあると述べています。


大人でも、SNSで「いいね!」の数が増えれば、「ちょっと満たされる状態」になりますよね。その蓄積が、もっと頑張ろうというやる気にもつながります。それは子どもでも同じ。「見て見て欲」をうまくコントロールすれば、勉強やスポーツを頑張る後押しをしてくれるでしょう。

見て見て攻撃する子ども02


子どもの「見て見て!」アピールへの対処法

最後に、いままさにこの瞬間、子どもの「見て見て攻撃」に悩まされている親御さんに向けて、いくつか対処法を提案します。ぜひ参考にしてくださいね。

対処法1:ほんの数秒「見る」
『決定版 ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66』(学研プラス)著者で子育てNGワード専門家の曽田照子氏によると、子どもの「見て」に対応するだけならば、ほんの数秒、長くても数分ですむケースがほとんどなのだそう。ですから、「洗い物などをしていて手が離せなくても、子どもが絵を見せてきたら、できればその場ですぐに『見せて!』と興味をもって接するのが理想」とのこと。


また曽田氏は、後回しにするべきではない理由として、「『あとで』と後回しにされることが多い子どもは、『自分は大切にされていない』と不安にかられてしまう。

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