「自信に満ちている子」の親が心がけている3つのこと。気をつけるべきは “あの口ぐせ”
必要なのは、困難にぶつかった時にも怯まない気持ちや、折れない心だ。そうした心は、自分が本来もっている、無理に引き出さずとも出てくる力に対する、セルフリスペクトから生まれる。そしてそのようなセルフリスペクトは、幼少時より自分で失敗し、その失敗を自分なりに考えて克服した経験を積み重ねてこそ培われる。
(引用元:FQ Kids Learning 2020 spring issue,『身体感覚・美的感覚・社会性を育む 子ども自然体験』, 株式会社アクセスインターナショナル.)※太字は編集部が施した
なるほど、幼少期の子どもには経験が大切なのですね。では、親は具体的にどのようなサポートをすればいいのでしょうか。「自信がある子の親が心がけていること」について、次に詳しく見てきます。
「自信がある子」の親が心がけている3つのこと
1.「小さな成功体験」を重ねられるようにサポートする
子どもに自信をつけさせる最も効果的な方法は、小さな目標を設定してクリアする「成功体験」を積ませること。カリスマ保育士としてメディアでも活躍中のてぃ先生は、自身のYouTubeチャンネルで「『誰かに勝つ』ことではなく、『自分に勝つ』ことこそが、失うことのない本当の自信につながる」と述べています。
それは、「人に勝つことで得られる自信」というものは案外脆く、他人に負けた途端に「もうやりたくない」と背を向けてしまうようになるから。一方、自分が掲げた目標をクリアして、「自分に勝った」経験を繰り返すことは、他人の行動や言動に左右されない揺るぎない自信になるのだと、てぃ先生は言います。
学習塾・花まる学習会主宰の高濱正伸氏もまた、「小さい成功体験を積み重ねた子は、社会に出てから頑張り抜く底力をもっている」と述べています。日常生活のなかで小さな課題をクリアしたときの親のほめ言葉は、子どもの自信を強固なものにするのだそう。そして小さな達成感を積み上げることで、やがて自ら大きな課題を設定できるのです。たとえば「お手伝いしたい!」と言う子どもに対して、「忙しいのになあ」「余計に時間や手間がかかっちゃう」と面倒に感じることもありますよね。しかしそんなときは、「この子の自信が育つチャンス!」と思考のスイッチを切り替えてみませんか?家族カウンセラーの宮本まき子氏は、「できっこない、無理、と却下するのではなく、『どうやったら可能か』をとっさに判断するのが親の知恵」