茶色いおりものや出血が生理前後に出るのは病気?妊娠初期症状?においやかゆみがあると危険?
おりものとは?
おりものは、子宮内膜や子宮頸管(しきゅうけいかん)、腟壁、皮脂腺、汗腺などの分泌物が集まってできた液体です。女性ホルモンのはたらきによって分泌されます。
おりものは何のためにある?
自浄作用がある
おりものには、「自浄作用」と呼ばれる役割があります。自浄作用によって、腟が清潔でうるおいのある状態に保たれるとともに、細菌が腟から身体に入ってくるのを防ぐことができます。
受精を促進する
排卵期になると、おりものは透明で伸びやすいゼリーのような状態になり、精子が卵子のもとに到達するのを助けてくれます。これによって受精が促されます。
出産をサポートする
妊娠後期~臨月には、おりものの分泌量が増加しやすい傾向があります。おりもののはたらきによって産道がうるおい、赤ちゃんが母体から出てきやすい状態になります。
正常なおりものはどんな色?
通常のおりものは、透明や半透明、白、クリーム色です。女性ホルモンのはたらきによって毎日少しずつ変化しています。黄体期には白く濁った状態になり、下着にこびりついて黄色く見える場合もあるでしょう。
白濁色でカッテージチーズのようにボロボロした状態の場合や、鮮やかな黄色や黄緑に変化している場合には、病気の可能性があります。おりものの異変を見逃さないようにしましょう。
おりものが茶色になる原因4つ
おりものが茶色になるのは、酸化した血液がおりものに混ざるためです。血液が混ざる原因としては、主に次の4つが考えられます。
1.生理による出血
2.妊娠初期の「着床出血」や臨月の「おしるし」
3.ホルモンバランスの乱れによる不正出血(機能性出血)
4.腟や子宮の病気による不正出血(器質性出血)
生理前後に茶色のおりものが出るのは異常?
生理前後は、生理の経血の影響でおりものが茶色くなりやすい傾向があります。生理前後の数日間に茶色いおりものが出たとしても、その後すぐに普段のおりものの状態に戻る場合には、それほど心配する必要はないでしょう。茶色いおりものが長期間出続けるときは病院へ行くことをおすすめします。
茶色のおりものが妊娠や出産の兆候になることも
妊娠超初期~初期は茶色いおりものが出やすい時期
妊娠すると、着床時に子宮内膜が傷ついて出血する「着床出血」が起こったり、胎児が成長するときに子宮内の毛細血管が切れて出血したりすることがあります。