ブランケット症候群とは?ぬいぐるみやタオルが手放せないのは愛情不足が原因?【助産師監修】
衛生対策をする
同じものをいつも持ち歩いていると、衛生面が気になりますね。しかし、洗濯するあいだに手元から離れているのすら嫌がる子どももいます。
そのようなときは同じものをふたつ用意して交互に渡したり、「一緒にお風呂に入ろう」と声かけをして工夫しながら洗ったりすることで、衛生問題が解決できるかもしれません。身体に害が出るほど汚れていなければ、多少の汚れには目をつぶることも大切です。
安心感を与える
ブランケット症候群の根底にあるのは、ママからの分離に対する不安です。「ママが今この場にいなくても、また会える」「ママは突然いなくならない」という経験が積み重なれば、離れることへの不安は徐々にやわらいでくることでしょう。
赤ちゃんのそばを離れるときや戻ったときには声をかける、登園などのタイミングでママが不安そうな顔や態度をとらないことなども意識したいですね。
ブランケット症候群はやめさせたほうが良い?
子どもの気持ちを知るきっかけに
子どもがブランケットなどに愛着を示しているときは、甘えたい気持ちや不安な気持ちをおさえているのかもしれません。
子どもの気持ちに寄り添い、理解する姿勢を見せることが子どもに安心感を与えますよ。1日に10分でもママの手を止めて、落ち着いて会話する時間を設けてみましょう。
日常生活に支障が出るようなら相談を
分離不安で泣くようなことがあっても多少であれば問題ありません。しかし、不安が大きくて頭痛や吐き気などの身体症状がみられたり、家から出られない状態になったりするようであれば、医師に相談することが望ましいといえます。
受診に悩むときは、自治体が行っている子育て相談で方針を聞くのも良いでしょう。地域によっては医師会が子育てに関する相談を受けつけていることもありますよ。
ブランケット症候群と感じても温かく見守って
慣れ親しんだ環境を離れ、新しい世界に飛び込むのは大人でも緊張しますよね。初めての体験をするときは一緒に行動するパートナーを求めたり、お守りに願いをこめたりすることもあるのではないでしょうか。
赤ちゃんの毎日は、未知なる刺激にあふれています。そう考えると、赤ちゃんがお気に入りのアイテムで不安をしずめるのは不思議なことではありません。ブランケット症候群と感じても、焦らず赤ちゃんのペースにあわせて温かく見守りましょう。
※この記事は2022年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。