マイナス1歳からの虫歯予防!赤ちゃんが生まれる前のマタニティ歯科とは?流産や早産の予防になる?
レントゲンや麻酔による胎児への影響は?
レントゲン(エックス線撮影)
レントゲンを用いた診断は放射線による影響が気になりますね。一般的に100mSv(ミリシーベルト)以上の高い線量を浴びると胎児の発達遅延などのリスクが高まるといわれています。(※1)
しかし、通常の医療用レントゲンでも1回の撮影で受ける線量は腹部で0.1~1mSv(ミリシーベルト)であり、歯科治療で用いられるレントゲンはそれよりも低い0.01mSv以下です。防護エプロンも着用して撮影するため、赤ちゃんや健康への影響を心配することはないでしょう(※2)。
放射線というと原子力発電所など特殊な場所に用いられているイメージですが、実は宇宙や大地、鉱物・食物にも存在しています。普通に生活していても日本では自然放射線を年間平均約2.1mSv浴びていることから、妊婦さんでも安心して歯科治療を受けられますね。
※Sv(シーベルト)…人体が受けた放射線による影響の度合いを表す単位
麻酔
歯科治療で用いるのは赤ちゃんに影響がない局所麻酔です。無痛分娩でも用いられている成分なので、通常量でも問題がないとされています。
心配なときは歯科医や産婦人科医による説明を受け、納得したうえで治療を受けましょう。
マタニティ歯科でマイナス1歳からの虫歯予防
虫歯は治療するのではなく、予防するもの。健やかに成長し、いつまでもおいしいものを食べられる歯を保つためには、虫歯をつくらないことが大切です。
子どもが虫歯になるリスクは、原因菌に感染する時期が早いほど高くなることも示唆されています。ていねいな口腔ケアを心がけ、赤ちゃんが生まれる前から歯の健康を守る環境を整えていきましょう。
※この記事は2022年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。