生理が1週間遅れる原因は?ストレスかも?妊娠の可能性をチェック!
□アッシャーマン症候群
過去の流産や人工妊娠中絶の後遺症として、子宮内膜が癒着してしまい、剥がれにくくなる病気です。
□早発閉経
通常、50歳前後で迎える閉経を40歳未満で迎えることを早発閉経(早期閉経)と言います。早発閉経の兆候として生理の遅れがみられ、やがて卵巣機能が完全に停止して、生理が来なくなります。自己免疫疾患や遺伝、卵巣手術の影響などが原因と考えられています。
薬の副作用
胃薬や抗うつ薬、ピルなどの副作用として、プロラクチンというホルモンの血中濃度が高くなる「高プロラクチン血症」を発症することがあります。プロラクチンは乳腺を発達させて母乳の分泌を促したり、排卵を抑制したりする作用があることから、高プロラクチン血症は生理の遅れや無月経を引き起こします。また、妊娠・出産していないのに乳汁が出る場合もあります。
1週間遅れの生理は化学流産の疑いがある?
生理予定日を1週間過ぎても生理が来ず、やきもきしているところに出血がみられたら「遅れていた生理が来た」と考えますよね。
単なる生理の場合ももちろんあるのですが、化学流産を起こした可能性もゼロではありません。
化学流産とは、受精卵が着床したものの、エコー検査で赤ちゃんを包む「胎嚢(たいのう)」が子宮内に確認される前に妊娠が終わってしまうことです。近年、妊娠検査薬の精度が向上し、生理予定日当日から判定できる早期妊娠検査薬も販売されています。通常、胎嚢が確認できるのは妊娠5~6週頃ですが、妊娠4週頃には妊娠に気が付けるようになったため、化学流産も認識されるようになりました。
化学流産が起こると、普段の生理と同じような出血がみられることがあります。そのため、生理が遅れがちな人や、妊娠検査薬を使わなかった人は、化学流産とは気付かず、単なる生理と思ってもおかしくないでしょう。化学流産が起こっても身体への負担は小さいとされ、特に治療の必要はありません。妊娠した状態だったため、ホルモンバランスが乱れることがありますが、次第に正常に戻っていきます。
化学流産の原因は明らかになっていませんが、染色体異常など赤ちゃんの側に異常がある場合がほとんどだといわれています。化学流産が判明したとしても、自分を責ないでくださいね。
なお、子宮外妊娠の場合も、妊娠検査薬で陽性反応が出ますが子宮内に胎嚢が確認できません。