かさばらずに食材の保存ができる「シッパー付きポリ袋」。きちんと密閉できるため、固形に限らず液体も入れられるから、重宝しますよね。
保存だけでなく、食材に下味をつけたり、味を染み込ませたり、砕くときに使ったり、料理の色んな場面で活躍してくれるシッパー付きポリ袋。じつは、「防災」にもピッタリなんです。
急な発熱やケガをしたとき
人間、誰しも急激な環境の変化には弱いものですが、特に子どもはなおさら。急に体調を崩して熱が出ることもあります。普段なら熱を冷ます「冷却シート」をおでこに貼ってあげることが多いと思いますが、場合によっては手に入らないことも考えられます。
そんなとき、ジッパー付きポリ袋があれば、水を入れて密閉(可能な限り空気を抜く)し、ビニール袋を何枚か重ねると、即席の水枕に変身。
また、足をぶつけた、転んだなど、ケガをしてしまった場合、氷嚢(ひょうのう)としても使えます。もちろん、緊急時であってもしかるべきところでしかるべき人に見てもらうことが大切なのですが、貴重な水を無駄にすることなくできる応急処置としては有効です。
避難バッグの中身を守る
東日本大震災だけでなく、熊本の大地震や岩手県、北海道の台風・豪雨などの自然災害は全国各地で起きていて、被害も決して小さいものではありません。
こうしたニュースを見て、「避難用バッグ」を常備する家庭も増えているようですが、その中身を守るためにジッパー付きポリ袋が大活躍。
懐中電灯・電池、非常食、衛生グッズ、貴重品、衣類、おむつなどの子ども用品といったように、ジッパー付きポリ袋でグループ分けし、必要があればマジックでメモを書くと、バッグの中身をいちいち出さなくてもほしいものを見つけることができます。
また、ジッパー付きポリ袋は防水仕様なので、急な雨などで中身がぐちゃぐちゃになることや使い物にならないといった事態も防ぐことができます。
このほかにも、汚れ物を入れたり、バケツ代わりにしたり、ジッパー付きポリ袋は、非常時に役立つ使い方がたくさん。最近では、100円ショップでも購入可能なので、いざという時に備えておくとよさそうです。
(文・三軒茶屋すみ子/考務店)