遠くで暮らす両親が心配…どんな見守りサービスがある?
高齢化社会が進むにつれ、社会が抱える問題が他人事ではなくなって来つつある人も多いと思います。特に自分の両親が頻繁に顔を合わせられる距離にいない場合、いろいろと心配事を抱えることにも。そんな不安を少しでも解消できるよう、離れた家族の安否を確認できる見守りサービスについてまとめます。
見守りサービスは大きく分けて3タイプ
まずは、「見守り対象と会話をして見守ってくれるタイプ」。定期的に訪問や電話で、依頼者が決めたチェック項目について聞き出し、その内容を報告してくれるというもの。
代表的な郵便局の見守りサービスでは、自動音声の電話で、体調などを聞いてくれるものが月額980円から、実際に人が訪問するもので月額2500円からとなっています。
2つめは、「見守り対象の家に専用ボタンを設置するタイプ」。専用ボタンやペンダント型のボタンを用意して、普段から身につけてもらい、緊急時には対象者自身がボタンを押すことで、警備会社のスタッフが駆けつけてくれるというもの。
警備会社大手のセコムやALSOKなどがサービスを行っており、セコムは防犯、防災サービス込みで月額4700円+初期費用4万7000円、ALSOKはペンダント型のボタンが押された際に、スタッフが駆けつけるのみで月額1700円となっています。
上記2種類のタイプは、見守り対象者自身が不調や緊急時を自覚できているときには有効ですが、突然家で倒れてしまった場合などには効果が薄いです。そこで、家の中をセンサーなどで監視し、異常時にすぐ家族へ連絡してくれるサービスもあります。
動きと室温のセンサーから異常を検知すると通報してくれるサービス「ミマモリオ」は月額3900円。ほかにも専用の電気ポットを設置し、ポットの使用状況を家族に連絡する象印マホービンの「みまもりほっとライン」は、初期費用5000円と月額3000円。NTTドコモのらくらくホンには、毎日の歩数を自動で連絡してくれる機能が無料で使えます。
サービス内容や価格など、いろいろな種類が登場している見守りサービス。でも大事なのは料金などよりも、見守られる側が毎日の電話などを負担に思ったり、センサーで監視されることを嫌がったりしないかどうか。
一方的に不安だからとサービスを押しつけるのではなく、どのようなサービスが合っているのか、事前に親と相談した上で合ったものを利用したいですね。(文・姉崎マリオ)