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株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹)は、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江)が提供する「NTTコム リサーチ」登録モニターを対象にアンケート調査(以下、本調査)を実施し「働き方改革2023」を公開しました。本調査では、2015年より毎年実施している「働き方改革の取り組み状況とその効果」のほか、2019年より調査を行っている「就業時間外の連絡(つながらない権利)」についても経年で概観しました。今年度は新たに、キャリアや能力開発、ウェルビーイングにおける勤務先の支援体制やリスキリングの取り組みと従業員エンゲージメントの状況といった観点からも調査分析を行いました。【主なポイント】1. 働き方改革の動向:働き方改革に取り組む企業は47.1%と、前回(2022年度)調査の46.1%から横ばい、一部企業ではテレワーク廃止の動きも2. つながらない権利:就業時間外に顧客に対して業務上の対応をしたことがある人の割合が減少する中、就業時間外の業務に対応しないという考え方を持つ人が増加3. 勤務先の支援体制:キャリア形成や能力開発、ウェルビーイングなどの領域における勤務先の支援体制には、充実の余地がある4. リスキリングと従業員のエンゲージメント:リスキリングに取り組む人のうち、自身のエンゲージメントが高いと感じている人の割合は49.5%と高い傾向【背景】ニューノーマル時代の国内企業において、新型コロナウイルス感染症の流行以前と比較し、ワークスタイルは大きく変化しています。変化に伴い、従業員の会社への帰属意識や転職・副業・兼業を含めたキャリア形成の考え方についても、今後さらに多様性が高まっていくことが想定されます。近年ではキャリア形成に向けた手段として、「リスキリング」が注目を集めています。リスキリングは、2022年10月に岸田首相から臨時国会の所信表明演説で「リスキリングの支援に5年で1兆円を投じる」との表明があり、経済対策の柱の一つとなった「『新しい資本主義(注1)』の加速」の改革要素の一つにもなっています。ワークスタイルやキャリアにおける可能性の拡大に伴い、多様な働き方を認める制度・組織風土を醸成することの重要性は高まっています。本調査では、経年にて調査を実施している「働き方改革の取り組み状況とその効果」や「就業時間外の連絡(つながらない権利)」に加えて、リスキリングやキャリア形成、ウェルビーイングへの取り組みや、コロナ禍を経たエンゲージメントの変化などについて分析を行いました。【主な調査結果・考察】1. 働き方改革の動向:働き方改革に取り組む企業は47.1%と前回調査から横ばい、一部企業ではテレワークの廃止の動きも働き方改革に取り組む企業は全体の47.1%となり、前回調査の46.1%より1ポイント増加しましたが、前々回(2021年度)調査の56.0%を下回る結果となりました。これは直近4回の調査では、2022年に次いで低い結果となっており(2019年度:49.3%、2021年度:56.0%)、コロナ禍を経て企業の働き方改革への新たな取り組みが2019、2021年と比較すると停滞していることが読み取れます。(図1)図1. 働き方改革に取り組んでいる企業の割合働き方改革に取り組んでいる企業の従業員(N=512)に働き方改革の施策について質問したところ「休暇取得の推進」(59.2%)および「テレワーク制度」(58.0%)が、継続して行ってほしい施策として最も多く挙がっており、「週休3日制度」については、34.2%の人が、今後取り組んでもらいたいとの肯定的な回答をしています。テレワーク制度が整備されている企業は前回調査と比べて0.4ポイント減少し46.0%(46.4%→46.0%)でした。一方、テレワーク制度が整備されていない企業では、前回調査と比べて3.2ポイント減少し42.0%(45.2%→42.0%)となりました。「過去に制度があったが今年廃止された」と回答した人は4.1%であり、コロナ禍を経てテレワーク制度自体を見直す動きもでていることが見受けられます。(図2)図2. テレワークの整備状況※「過去にはテレワーク制度があったが、今年廃止された」「過去にはテレワーク制度があったが、2022年以前に廃止されている」の選択肢は2023年度調査より新規設定テレワークの実施頻度については、テレワーク制度が整備されている企業でも、テレワークを「実施していない」という回答が、前回調査と比べて4.6ポイント増加し29.0%(24.4%→29.0%)に、週1日以上実施している回答が3.4ポイント減少し58.2%となっており(61.6%→58.2%)、制度自体は存続しているものの、利用頻度はやや減少する傾向となりました。(図3)図3. テレワークの実施頻度2. つながらない権利:就業時間外に顧客に対して業務上の対応をしたことがある割合が減少する中、就業時間外の業務に対応しないという考え方を持つ人が増加過去半年間において、顧客から就業時間外において業務に関して緊急性のない電話やメール(LINEなどを含む)があり、通話・返信などを週1回以上対応している人は、前回調査と比べて、0.3ポイント(11.0%→10.7%)とやや減少しており、同僚とのやりとりにおいては0.2ポイント(15.9%→16.1%)、部下とのやりとりにおいては0.7ポイント(10.4%→11.1%)の増加となっており、就業時間外に業務上の対応をしたことがある人の割合は横ばいとなっています。月1回以上就業時間外に業務上の対応をしたことがある人は2021年度では3~5人に1人、2022、2023年度には4~6人に1人となっており、つながらない権利は22年度にかけて大きく進展したものの、その後あまり進展していないと想定されます。(図4)図4. 就業時間外における業務に関して緊急性のない電話やメールへの対応また、就業時間外に業務に関して緊急性のない電話やメールに対応することへの考え方についても「対応しない」もしくは「そもそも連絡を受信しないようにする」と回答した人は、前回調査と比べて3.7ポイント(26.7%→30.4%)増加しており、前々回調査と比べると6.8ポイント(23.6%→30.4%)増加しています。前回調査に引き続き、「つながらない権利」の確保に向けた社内ルールの整備の進展とともに個人の意識変化が進んでいると考えられます。(図5)図5. 就業時間外に業務に関して緊急性のない電話やメールに対応することへの考え方3. 勤務先の支援体制:キャリア形成や能力開発、ウェルビーイングなどの領域における勤務先の支援体制には、充実の余地があるキャリア形成に関して、勤務先の「十分な支援の体制がある」と回答した人は17.0%にとどまる一方、勤務先における「支援体制が十分ではない」と回答した人は29.5%、「支援体制があるのかよくわからない」と回答した人は53.6%と過半数にのぼりました。2023年6月16日に岸田内閣において閣議決定された「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2023改訂版(注2)」における「三位一体の労働市場改革の指針(注3)」では、キャリアは「会社から与えられるもの」から、「一人ひとりが自らの意思でキャリアを築き上げる」時代へと変えていく必要があることが示されています。本指針では職務ごとに要求されるスキルを明らかにすることにより、労働者が自分の意思でリスキリングを行え、職務を選択できる制度に移行していくことの重要性が説明されていますが、この「一人ひとりが自らの意思でキャリアを築き上げる」段階に向けた、キャリア形成に対する企業の支援体制の整備に遅れがあることが推察されます。(図6)図6. 勤務先におけるキャリア形成に対する支援体制と、自身のキャリアプランの状況(N=1,086)能力開発における勤務先からの支援体制については「自主学習が想定されており、特に支援等はない」という回答が61.5%と最も多い結果となりました。ウェルビーイング向上に向けた取り組みをしていると感じているかどうかについて、「感じていない」と回答した人は全体(N=1,086)の40.1%(全く感じていない:22.8%、あまり感じていない:17.3%の合計)であった一方、「感じている」と回答した人は20.4%(大いに感じている:3.5%、感じている:16.9%の合計)で、取り組みを行っていると感じない人の方が19.7ポイント多い結果となりました。勤務先がウェルビーイング向上に向けた取り組みをしていると「感じている」と回答した人(N=221)が、「現在行っており、継続してほしい取り組み」としては、「個人や組織のウェルビーイングの状態を把握するための取り組み」が50.2%を占めました。以上からキャリア形成や能力開発、ウェルビーイングに対する勤務先の支援体制については未整備となっている企業が多いこと、もしくは取り組みが従業員に伝わっていないことが想定され、支援体制の充実や方針展開の余地があることが推察されます。4. リスキリングと従業員のエンゲージメント:リスキリングに取り組む人のうち、自身のエンゲージメントが高いと感じている人の割合は49.5%と高い傾向リスキリングの必要性を感じている人は、全体(N=1,086)の31.6%(大いに感じている:8.2%、感じている:23.4%の合計)である中、実際にリスキリングに取り組んでいる人は18.2%にとどまる。リスキリングに取り組んでいる人(N=198)の取り組み理由としては、「社内でのキャリアアップのため」が40.9%と最も多く、次点で「漠然とした将来への不安があるため」が21.7%を占め、同業種や異業種への転職や副業を目的としてリスキリングに取り組む人は合計25%以下にとどまっています。以上から、社内での活躍を目的とした取り組みが多い傾向が読み取れます。リスキリングに取り組んでいる人(N=198)でエンゲージメントが高いと感じている人は49.5%(高い:13.1%、どちらかといえば高い:36.4%の合計)と半数近くを占める一方、リスキリングに取り組んでいない人(N=888)でエンゲージメントが高いと回答している人は9.2%(高い:1.1%、どちらかといえば高い:8.1%の合計)であり、リスキリングに取り組んでいる人と比較すると、40.3ポイントの差がありました。(図7)図7.リスキリングへの取り組みとエンゲージメントの状況【結論・今後について】今回の調査では、コロナ禍前後における働き方改革の取り組み状況や、従業員の就業時間外の連絡(つながらない権利)に対する意識変化の傾向、キャリア形成や能力開発、ウェルビーイングといった従業員に対する企業の支援体制により一層充実させる余地があること、リスキリングへの取り組みとエンゲージメントとの相関性などが窺える結果となりました。リスキリングに取り組んでいる人の割合が2割以下にとどまる一方、そのうちリスキリングの取り組み理由を「社内でのキャリアアップ」としている人は4割を超えています。リスキリングに取り組む人のうち、自身のエンゲージメントが高いと感じている人の割合が49.5%という結果と照らし合わせてみると、従業員の能力向上において啓発や仕組みの整備を充実させることの重要性は高いと考えられます。働き方改革に取り組む企業が47.1%と、前回調査の結果(46.1%)から横ばいとなっていることや、テレワーク制度が今年廃止されたと回答した人が4.1%であったことなど、働き方改革の状況に関する結果からは、アフターコロナになる中、より生産性の高い働き方を探索する動きが弱まっているという可能性が示唆されました。コロナ禍の働き方が各社にとって最も望ましいものとは言えないものの、自社にとっての最適な働き方を追求していくことが重要であると考えられます。> 調査結果はこちらから ※2024年2月8日(木)15:00~公開予定(注1)出典:首相官邸ホームページ( )(注2)出典:内閣官房ホームページ( )(注3)出典:内閣官房ホームページ( )<調査結果の利用について>・本調査は、株式会社NTTデータ経営研究所とNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が共同で行っており、本調査結果の著作権は、株式会社NTTデータ経営研究所とNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が保有します。・調査結果の一部を転載・引用される場合は、出所として「NTTデータ経営研究所/NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション」または「NTTデータ経営研究所/NTTコム リサーチ」と併記した上で、掲載日・掲載媒体・引用箇所などの情報につきましては広報担当までお知らせください。・調査結果について、出所を明記せずに転載・引用を行うこと、データの一部または全部を改変することなどの行為はご遠慮ください。・本アンケート調査の生データは提供いたしかねます。*商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月08日ヤンマーマルシェ株式会社(以下 ヤンマーマルシェ)とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、NTT Comが「水稲栽培における中干し期間延長の方法論」(※1)を用いたプロジェクトとして初めてJ―クレジットの認証を取得(※2)したことを受け、生産者の新たな収益源の獲得に向けた取り組みを本格的に開始します。両社は、2023年よりヤンマーマルシェが契約する一部の生産者(以下 パートナー生産者)のほ場において、温室効果ガスの排出を削減する水稲栽培の中干し期間の延長を行い、J―クレジット創出に取り組んできました。今回、NTT Comが2024年1月26日に開催された「第58回J―クレジット制度認証委員会」においてJ―クレジットの認証を取得したことを受け、J―クレジットを本日より販売します。1. 背景農林水産省では、持続可能な農業の実現に向け、「みどりの食料システム戦略」(※3)を掲げており、その戦略の一環として2023年3月に「水稲栽培における中干し期間延長の方法論」を策定しています。ヤンマーマルシェとNTT Comは、この方法論に準拠したお米の栽培に取り組み、温室効果ガスの排出量削減や、創出されたJ―クレジットの流通を通じた新たな農業モデルの構築をめざしています。NTT Com が提供するIoTセンサーやアプリを使用してJ―クレジット申請における生産者の管理負担を軽減するとともに、ヤンマーマルシェが営農支援と収穫したお米のブランディング支援を行うことで、生産者のビジネス拡大に貢献します。<仕組み図>2. これまでの取り組み概要と結果2023年は、福井県・滋賀県の5軒のパートナー生産者のほ場で、多収・良食味米「にじのきらめき」を対象に中干し期間の延長を行い、J―クレジットの創出と品質の調査を行いました。J―クレジットの販売については、カーボンオフセット活動に取り組む企業への直接販売や、東京証券取引所での販売などを検討しており、カーボン・クレジット市場活性化による脱炭素社会の実現に貢献します。■CO2削減量:44t-CO2 (杉の木約5,000本が1年間に吸収するCO2量に相当)■収穫された玄米品質:一等米比率100%■参加いただいたパートナー生産者様の声株式会社レイクスファーム様(滋賀県)自然を相手にする私たちにとって、環境への配慮は今後の農業の持続を考える上で重要であり、中干し延長のような環境負荷低減に貢献する農法は積極的に取り入れたと考えていました。昨今農業に様々な課題がある中、ヤンマーマルシェさんと今回一緒に取り組むことができ、とても心強く感じています。共に明日の日本の食と環境を支えるパートナーとして今後も宜しくお願いします。旭農園様(福井県)中干し延長は、水稲栽培において排出されるメタンガスの発生を削減し、環境への影響を減らす仕組みとして効果が期待されています。今後、農家が環境に配慮した活動を行うことで、J―クレジットを取得できることは持続可能なビジネスモデルの一つの例として考えられるのではないかと思います。3. 今後の展開「水稲栽培における中干し期間延長の方法論」を用いて栽培・収穫したお米は、株式会社NTTドコモが運営するdショッピングにて2024年4月を目途に販売開始予定です。また2024年3月に、都内を中心にオフィス向けフードサービスを提供する株式会社StoryCrewと共同で、このお米を使用したお弁当を期間限定で販売予定です。販売するお弁当にはアンケートを付帯し、エシカル消費に関する実態調査を実施します。今後は福井県・滋賀県に加え、青森県や新潟県、島根県など、「水稲栽培における中干し期間延長方法論」を用いた農法を全国のパートナー生産者に展開し、温室効果ガス排出量の削減に取り組みます。(※1):「水稲栽培における中干し期間延長の方法論」は稲作の栽培期間中に水田の水を抜いて田面を乾かす「中干し」の実施期間を従来よりも7日以上延長することで土壌からのメタンガスの排出量を抑制する方法論です。(※2):NTT Comの「水田の中干し期間の延長によるメタンガスの削減プロジェクト」が認証を受けています。 (※3):「みどりの食料システム戦略」は下記ページを参照しています。 * 「MIHARAS」はニシム電子工業株式会社の登録商標です。関連リンクヤンマーとNTT Com、水稲栽培でのメタンガス削減とJ-クレジット創出における新たな取り組みを開始(2023年8月2日) <ヤンマーグループの脱炭素社会の実現に向けた取り組み>ヤンマーグループでは、持続可能な社会を目指し、「GHG排出量ゼロの企業活動を実現する」「循環する資源を基にした環境負荷フリーの企業活動を実現する」「お客様のGHG排出ネガティブ・資源循環化に貢献する」という3つの課題への挑戦を柱にした「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を推進しています。本取り組みは、「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」の一環で実施しており、取り組みを通じてブランドステートメントに掲げる“A SUSTAINABLE FUTURE”を実現します。詳しくは下記リンクをご覧ください。 <NTT Comグループのサステナビリティについて>NTT Comグループは、ますます深刻化する気候変動問題をはじめSDGs/ESGを巡る内外の動向やそれらに伴う事業環境の変化、未来社会を支える先端技術の動向などを踏まえ、「サステナビリティ基本方針」を策定しています。「サステナビリティ基本方針」 この基本方針のもと、“Your Value Partner”として、人と世界の無限の可能性を拓きつつ、持続的に「社会に応え」、「サステナブルな未来の実現」をめざします。詳しくは下記リンクをご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月29日自民党内でNTT法撤廃への動きが進むと報じられるなか、X上で、異例のバトルが繰り広げられている。NTT法の撤廃が検討されたきっかけは、防衛費増額の財源として政府の保有するNTT株を売却する案が浮上したことだった。現状の法律では株式の売却が難しいことに加え、研究成果の公開義務が規定されていることでグローバル競争上の優位性を毀損しているのではないかという懸念から、法律自体の廃止が検討されている。「この動きに、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯3社が猛反発。3社はNTT東西が持つ光ファイバーなどの設備に接続して、全国でインターネット回線などのサービスを提供しています。そのため法律の廃止でNTTが完全に自由になることにより、料金の値上げや経済安全保障上の問題が生じることを懸念しているのです」(WEBメディア記者)14日に自民党の“NTT法廃止”提言の原案が報じられると、楽天モバイルの三木谷浩史会長(58)は自身のXに次のように投稿した。《報道どおりだとすると、自民党の「甘利氏」をリーダーとするプロジェクト。『NTT法を廃止』して、国民の血税で作った唯一無二の光ファイバー網を完全自由な民間企業に任せるなど正気の沙汰とは思えない。携帯含め、高騰していた通信費がせっかく下がったのに逆方向に行く最悪の愚策だと思います。国民の通信の将来など全く考えてない。こんなことがまかり通ってはいけない》この投稿にはソフトバンクで代表取締役社長執行役員兼CEOを務める宮川潤一氏(57)のほか、KDDIで代表取締役社長を務める高橋誠氏(62)もX上で反応。相次いで反対の姿勢を示した。NTT側も言われっぱなしではない。11月17日にNTT広報室のXアカウントは三木谷氏の投稿を引用し、次のように厳しく反論した。《NTT法に関連して当社よりお伝えしたいことがあります。「税金で整備した光ファイバー網を持つNTTの完全民営化は愚策」説の勘違い保有資産は最終的には株主に帰属するのでこの主張はナンセンスな話です》さらに続けて、《(1)KDDが電電公社から分離した際、電電公社の資産を引き継いでいますが、KDD法を廃止して完全民営化した際も、そのまま資産を保有して事業をやっています》《また、ソフトバンクも元々の母体である日本テレコムが国鉄から分割された際、国鉄の通信資産を受け継いでいますが、そのまま事業をやっています。JRは民営化後でも線路はJRの保有のままです》と指摘。また、《(2)そもそも光ファイバーはほぼ全て公社ではなく民営化後に敷設しています。(3)ドイツテレコム、フランステレコムなどが会社法を廃止する際に保有する資産を受け継いでいます》(※引用にあたり、特殊文字を一部修正)ともコメントしていた。日本の超大企業4社が、X上でバトルする姿にSNS上では驚きの声が広がっている。《TOP企業が公共の場で議論…発信力って大事だなぁ…ちょっと怖いけど》《NTTがガチギレしとる》《バッチバチやないですか》《これは広報の歴史に残るSNSバトルwwww》
2023年11月17日NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)と株式会社NTT QONOQ(以下 コノキュー)は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下 CCC)が運営するSHIBUYA TSUTAYAにおいて、VTuberとコラボレーションした新スタイルの”推し活”体験を提供するイベント「V-Stage SHIBUYA TSUTAYA」(以下 本イベント)を2023年10月24日~30日まで開催します。本イベントでは、等身大の”推しVTuber”との記念撮影や、リアルタイムライブなどを開催し、これまで、スマホ上の配信プラットフォームでのみ実施していたVTuberの”推し活”を、リアル店舗であるSHIBUYA TSUTAYAへ持ち出し、これまでにない”推し活”体験をお楽しみいただけます。■イベントの特設ランディングページURL: 1.本イベントの特長と概要バーチャルなキャラクターとリアルな場所で繋がることをテーマに、通常の配信では体験できない”推しVTuber”とのリアルタイムなコミュニケーションや生歌、各VTuberのテーマカラーのサイリウムによる応援投票など、新スタイルの推し活を体験いただけます。(1)登場するVTuberのご紹介(2)開催期間2023年10月24日~30日(3)開催場所SHIBUYA TSUTAYA(東京都渋谷区宇田川町21-6) B2F・B1F・1F・2F・6F・8F2.イベントの詳細(1)リアルタイムライブイベントを開催10月28日、29日の2日間限定で、コノキューが保有・運営する、XRライブシステム「Matrix Stream」(※1)とXRスタジオ(※2)を活用し、SHIBUYA TSUTAYAへリアルタイムライブを配信します。ライブイベントでは各VTuberとのクロストークや生歌をお楽しみいただけます。また、SHIBUYA TSUTAYAでのライブイベントの模様はYouTubeでも配信します。生歌のセットリストは当日発表予定です。配信先:シブツタChannel ◆リアルタイムライブ配信のスケジュール10月28日12:00~ リアルタイムトークライブ&音楽ライブ16:00~ リアルタイムトークライブ&音楽ライブ10月29日12:00~ リアルタイムトークライブ&音楽ライブ16:00~ リアルタイムトークライブ&音楽ライブ*SHIBUYA TSUTAYAでのリアルタイムライブへの参加の際は、チケットの事前予約を推奨します。予約先については以下のサイトをご覧ください。URL: <リアルタイムライブ イメージ図>(2)”推しVTuber”とのチェキ記念撮影体験SHIBUYA TSUTAYA 1Fに設置された4台のモニターの前で、”推しVTuber”との記念撮影をお楽しみいただけます。モニターには店舗内の映像が投影されており、自身の姿が鏡のように映ります。そこに”推しVTuber”が映り込むことで、あたかも同じ空間にいるような体験ができ、一緒にチェキの撮影が可能です。<チェキ記念撮影体験 イメージ図>(3)AR アプリを活用した”推し VTuber を身近に感じる体験B2F・B1F・2F・6F の計 4 フロアに設置された特設パネルをコノキューのサービスである新感覚街あそびアプリ「XR City」(※3)を使って読み取ることで、イベントに参加している 8 名の VTuber がスマホ越しに飛び出し、週末のイベントに関する告知や SHIBUYA TSUTAYA B2F で販売しているグッズの紹介をお楽しみいただけます。さらに、目の前に現れた”推し VTuber”を写真やビデオで撮影し、SNS に投稿することもできます。<AR アプリを活用した”推し VTuber”を身近に感じる体験 イメージ図>下記 URL より「XR City」アプリをダウンロードのうえご体験ください。アプリダウンロード URL: (Android・iOS 共通)(4)推し活グッズ販売本イベントでは、期間限定で主に以下の3種類のグッズを販売します。[1]イベント体験物販8名のVTuberが自身の色にちなんだサイリウムを販売します。このサイリウムはイベント期間中にさまざまな体験と交換できます。(A)チェキ撮影:1回3本SHIBUYA TSUTAYA 1Fに設置された4台のモニターの前で”推しVTuber”と並んでチェキ撮影ができます。(B)応援投票:1本~SHIBUYA TSUTAYA 1Fに設置された各VTuberの4台のモニターの前およびSHIBUYA TSUTAYA8F(※4)に設置された透明な箱に、購入したサイリウムを投入することで、”推しVTuber”の応援投票ができます。[2]イベント限定グッズ販売本イベント用に特別制作した限定グッズをご購入いただけます。[3]VTuberオリジナルグッズ本イベントに出演するVTuberのオリジナルグッズを、ご購入いただけます。3.今後についてNTT Comは、本イベントでのお客さまの声をもとに、XR技術やVTuberなどのキャラクターを活用し、デジタルとリアルをつなぐ新たな顧客体験を提供していきます。コノキューは、今後もさまざまなバーチャルアーティストが活躍できる魅力的な XR ライブの実現をめざします。(※1):「Matrix Stream」とは、コノキューが提供する、高品質なバーチャルライブ演出を実現するためのシステムです。ロケーションベースから配信・更にVR配信までバーチャルライブのすべてをひとつのシステムで実現することができます。(※2):「XRスタジオ」とは、コノキューが保有するバーチャルライブのためのスタジオです。(※3):「XR City」とは、コノキューが提供する新感覚街あそびARアプリケーションで、スマートフォン・タブレット上でARコンテンツを体験することができます。街中やご自宅で、「XR City」をダウンロードした端末をかざすと、リアルとデジタルが融合した「便利・おトク・楽しさ」をARで体験いただけます。(※4):SHIBUYA TSUTAYA 8F への設置は、10月28日、29日の2日間のみです。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月19日NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)と株式会社NTTQONOQ(以下 コノキュー)は、WebVRサービス「360Media」を基にした海外体験サービス(以下 本サービス) を、東京都大田区教育委員会が推進している「おおたグローバルコミュニケーション」(以下 OGC)の指定校である大田区立大森東小学校へ導入します。大田区立大森東小学校では2023年12月から英語授業の中で本サービスを活用開始する予定です。1.背景東京国際空港(通称:羽田空港)がある大田区では、異文化や異なる文化を持つ人たちを受容し、積極的にコミュニケーションを取りながら共生することができる態度・能力を育成する教育活動を行っています。その一環として、子どもたちが英語力を向上させるとともに、広い視野をもち、異なる文化をもつ人たちと積極的にコミュニケーションをとりながら共に生きていくことができるグローバル人材の育成を目的にOGCを進めています。一方、NTT Comは公教育において、「学習eポータル(※1)」としてNo.1シェア(※2)を獲得している「まなびポケット」の提供および、「統合型校務支援システム(※3)」へのシングルサインオンが可能になる「統合認証サービス」の展開など、多くの学校に先進的なサービスを提供し、児童生徒の一人ひとりが自分らしく学べる社会の実現を推進しています。また、コノキューでは、XRを用いた新しい体験や価値の創造をめざし、メタバース・デジタルツイン・XRデバイスの3つの事業を柱に、さまざまなサービス、ソリューションを提供しています。今回、NTT Comがこれまで教育現場で培った知見とコノキューの持つ先進技術を活かし、大田区教育委員会とともにXRなどを活用した先進的な英語教育の実現をめざします。2.各社の役割各社の役割は以下の通りです。(1) NTT Com・本サービス導入プロジェクトの進行・管理、および導入に関わる環境整備・授業での活用方法の検討(2) コノキュー・360Mediaを活用したVRコンテンツの企画・制作、システム構築3.取り組み概要OGCを推進する大田区立大森東小学校で新たにリニューアルされる教室の1つを海外体験ルームとして改装します。海外体験ルームは、教室の壁面、3面に海外の場面を映し出し、実際に海外にいるような没入感の中で、英語によるコミュニケーションを学ぶことができる教室です。4.本サービスの特長主な特長は以下の通りです。(1) まるで海外にいるかのような『没入感』と『臨場感』の演出仮想の海外都市を表現した空間を、高精細なCGVR(※4)の技術を活用し制作しています。空間に没入し街の中を探索しながら、カフェやスーパーマーケット、空港といったさまざまな場面を疑似体験することができます。各場面においては、海外仕様の店舗など実際の施設を360度カメラで撮影したパノラマ画像も活用し、より臨場感を味わえる空間を実現しています。<仮想の海外都市イメージ>(2) 英語を発話し、他者とコミュニケーションを図ることを促す機能の提供街中や各場面内にアバターや動画を配置しています。道案内や買い物など、さまざまな場面におけるやり取りを想定した英会話音声を再生することができます。実際の場面を想像しながら、児童自身が積極的に発話することで、実践的な英語を使ったコミュニケーションを促進します。<コミュニケーション模様のイメージ>5.本サービスの提供時期両社による本サービスの提供時期および学校での活用開始は、2023年12月を予定しています。6.今後の展開NTT Comの「まなびポケット」などの知見と、コノキューのXRなどのソリューションとをあわせ、本サービスの空間内で、AIを用いたインタラクティブな英会話レッスン機能の実装、および国内外のさまざまな場所を再現したシーンの追加など、さらなる先進的な英語教育の発展に貢献します。両社は本サービスの導入で得られた教育分野における先進技術の活用とノウハウを活かし、教育DXを進め「誰もが自分らしく学べる社会」の実現をめざします。(※1):学習eポータルは、GIGAスクール構想で整備された一人一台環境と高速ネットワークを活かし、ソフトウェア間の相互運用性を確立してユーザーにとっての操作性を向上させるとともに、教育データをより良く活用するために構想された、日本の初等中等教育向けのデジタル学習環境のコンセプトのことです。(※2): NTT Com調べ(2023年9月時点)(※3):「統合型校務支援システム」とは、「教務系(成績処理、出欠管理、時数管理など)・保健系(健康診断票、保健室、来室管理など)、学籍系(指導要録など)、学校事務系など統合した機能を有している校務支援システム」を指し、成績処理だけでなく、グループウェアの活用による情報共有も含め、広く「校務」と呼ばれる業務全般を実施するために必要となる機能を実装したシステムです。(※4):CGを活用して制作した360度VR空間■ 会社概要【NTTコミュニケーションズ株式会社】代表取締役社長:丸岡 亨所在地:東京都千代田区大手町2-3-1 大手町プレイスウエストタワーHP: NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、ドコモグループとして法人事業を統合し、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。【株式会社NTTコノキュー】代表取締役社長:丸山 誠治所在地:東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー7階HP: 2022年10月1日より株式会社NTTドコモ100%子会社として事業を開始いたしました。個人のお客さま・法人のお客さまに対して、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)などXRを用いて、メタバース・デジタルツイン・XRデバイスの3つの事業を柱に、さまざまなサービス、ソリューションを提供いたします。本サービス/取り組みはNTTグループが展開するXR※サービスブランド「NTT XR(Extended Reality)」の取り組みの1つです。※XRとは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といった先端技術の総称です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月18日株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹、以下 当社)は、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江)が提供する「NTTコム リサーチ」登録モニターを対象に「働く男女の更年期症状に関する意識調査」(以下 本調査)を実施しました。本調査では、更年期症状による仕事への影響が社会課題として認識され始めていることを背景に40歳代から70歳代までの働く男女を対象に更年期症状・障害に関する意識についてアンケートを行い、データ分析・調査を行った結果、以下のことが明らかとなりました。【主なポイント】1. 男性の85.0%、女性の60.3%が更年期症状・障害の相談経験なし・更年期症状・障害がある人の中で、男性の85.0%、女性の60.3%が、更年期症状・障害に関して誰にも相談していないことが明らかになった。2. 更年期症状・障害は仕事のパフォーマンスに影響を及ぼしている。男女により症状に違いがあるため、支援に際しては、性差を加味することが必要・更年期症状・障害がある人の中で「仕事でのパフォーマンスが下がる」と回答した人は、男性は34.6%、女性は51.1%であった。・更年期症状・障害がある人の中で最も訴えが多い症状は、男性では「筋力の低下」、女性では「肩こり・腰痛・手足の痛み」だった。男女で症状が異なるため、性差を加味した対策が求められる。3. 更年期症状の多様な悩みとニーズに寄り添うテクノロジー「メノテック」活用の可能性・男性では「エビデンスに基づいた更年期ケアの情報を得ることができるサービス」、女性では「自身の更年期症状に応じたおすすめの対処方法を教えてくれるサービス」への期待が最も多いことが明らかとなった。【背景】ホルモンバランスが大きく変化する更年期においては、血管運動症状(ほてりやのぼせ等)や精神症状(イライラや不安等)など、心身の不調が生じやすくなる。更年期症状は主に40歳代~50歳代で発症するが、当該年代は、企業の中でも管理職などの重要な役割を担っていることが多い。更年期の症状は女性だけでなく、男性にも起こることがわかっているが、男性の更年期に対する認知や理解度は低く、それを自覚することや周囲への援助希求のハードルが極めて高いといわれている。近年、更年期に現れる症状が原因で仕事を辞めざるを得なくなる、いわゆる「更年期離職」の社会的関心が高まっている。40歳代~50歳代の女性で「更年期離職」を経験した人数は約46万人、経済損失は約6,300億円と推計され(注1)、更年期症状・障害がもたらす影響が明らかになってきたが、厚生労働省が更年期に関する実態調査(注2)を初めて実施したのは2022年のことであり、今後、より詳細な実態把握と課題解決が急務となっている。また内閣府が「2030年までに大企業の女性役員比率30%(注3)」という目標を掲げていることから、更年期症状・障害への対策は企業にとっても見過ごせない。そのような中、更年期(Menopause)の健康課題をテクノロジーで解決する「メノテック」が注目(注4)されており、その市場規模は世界で65.4兆円(注5)ともいわれている。現状は女性向けの製品の開発やサービスの展開が中心となっているものの、今後は男性向けの製品の開発やサービスの展開も期待される。【主な調査結果・考察】<アンケート実施概要>2023年8月1日~7日に、就業中の40歳代~70歳代の男女(男性515名、女性525名)計1,040名に対して「更年期症状に対するイメージ」、「自覚症状」、「更年期症状による仕事への影響」、「相談・対処方法」、「テクノロジーを活用したサービスの利用意向」などに関してオンラインアンケートを実施した。更年期症状・障害の実態や仕事への影響、求められる支援策やメノテックへの期待感を明らかにし、メノテック製品やサービスが更年期世代を支援する上で、有効な選択肢となりうるかを検討する。1. 男性の85.0%、女性の60.3%が更年期症状・障害の相談経験なし全対象者のうち、男性の46.6%、女性の25.3%に更年期症状・障害が認められた(以下、更年期症状・障害が認められたものを「症状あり群(注6)」とする)。更年期症状・障害に対するイメージとして「仕事や家事等の日常生活が困難になる」と全体の40.3%が回答しており、更年期症状・障害は日常生活に支障をきたすというイメージを持っていることが明らかになった。一方で、症状あり群のうち更年期症状・障害に関して、男性の85.0%、女性の60.3%が「誰にも更年期症状・障害について相談をしたことがない」と回答しており、管理職など企業の中で重要な役割を担っている40歳代~70歳代の更年期世代の大多数が、自身の更年期症状や障害について周囲へ相談していない実態が明らかになった。2022年に厚生労働省が実施した「更年期症状・障害に関する意識調査」では、世代を問わず更年期症状・障害についての知識や理解度が低い傾向であることが報告されており、社会全体が更年期症状・障害についての認識や理解を深めることが更年期症状・障害を相談したくても相談できない人へ向けた支援体制整備の一歩となることが示唆された。図1:更年期症状・障害の相談先について2. 更年期症状・障害は仕事のパフォーマンスに影響を及ぼしている。男女により症状に違いがあるため、支援に際しては、性差を加味することが必要症状あり群の中で「仕事でのパフォーマンスが下がる」と回答したのは、男性34.6%、女性51.1%であった。症状あり群の男性の9.6%、女性の13.8%が「休職するほどではないが、通院等により定期的な休みを取得することを検討しなければならない」と回答するなど、更年期症状・障害に伴う仕事への影響が一定程度あることが明らかとなった。今後は仕事のパフォーマンスに影響をもたらす更年期症状・障害とうまく付き合いながら働き続けるための環境整備や周囲の理解が必要と考えられる。また、症状あり群の中で最も多い自覚症状は、男性では「筋力の低下」、女性では「肩こり・腰痛・手足の痛み」であった(注7)ことを踏まえると、男女によって自覚症状が異なるため性差を加味した支援やサービスが求められている。図2:更年期症状・障害による仕事のパフォーマンスへの影響3. 更年期症状の多様な悩みとニーズに寄り添うテクノロジー「メノテック」活用の可能性症状あり群に対して、更年期症状・障害を緩和・改善するために、テクノロジーを活用したサービスを利用したことがあるか、または利用したいかについて質問したところ、男性は「エビデンスに基づいた更年期ケアの情報を得ることができるサービス」(40.0%)、女性は「自身の更年期症状に応じたおすすめの対処方法を教えてくれるサービス」(60.6%)を選択した人が最も多い。テクノロジーを活用したサービスへの一定の期待があり、男性より女性の方がこうしたサービスへの期待がやや高い傾向にあった。また、テクノロジーを活用したサービスの中で、男女によって利用してみたいサービスの種類が異なることが明らかとなった。各サービス選択の理由としては、男性は「更年期症状が改善されたかどうかの効果が可視化できると思うから」(34.0%)、「更年期症状に対する不安や心配を解消することができると思うから」(28.0%)、女性は「更年期症状に対する不安や心配を解消することができると思うから」(37.4%)、「忙しくても更年期症状をケアできると思うから」(33.6%)という声があげられた。また男女ともに「仕事の生産性を上がると思うから」(男性17.0%、女性11.2%)という仕事をすることを前提とした回答が得られたことから、更年期においても仕事を継続するための対策として「メノテック」に寄せる期待が一定数あることが明らかになった。表1. 症状あり群において利用したいサービス、または使用したことがあるサービス【結論(今後について)】今回の調査によって、更年期症状・障害は自覚症状として現れており、仕事のパフォーマンスに影響を及ぼしているにも関わらず相談ができていないという実態や、更年期症状・障害がある中でも仕事を継続するために「メノテック」を活用したいといったニーズ、メノテック関連サービスへの期待が明らかになった。現在、更年期プログラムの提供や体温調整ウェアラブルデバイスなどの実際に更年期症状・障害にスポットをあてた取り組みやサービスが提供され始めており注目度は高まっているが、十分に普及しているとは言い難い。働く男女の更年期における課題に光をあて、潜在的なニーズに対してメノテックの活用を促進させることは、従業員のウェルビーイングを高め、労働人口の維持や確保にも寄与し得ると推察される。当社では、様々な世代における健康課題やそれらを解決するためのテクノロジー(フェムテック・メノテック・ウェルビーイングなど)の調査・研究活動を通じて、社会や企業が抱える課題を解決するためのコンサルティングサービスを提供してまいります。> 調査結果はこちらから <調査結果の利用について>・本調査は、株式会社NTTデータ経営研究所とNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が共同で行っており、本調査結果の著作権は、株式会社NTTデータ経営研究所とNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が保有します。・調査結果の一部を転載・引用される場合は、出所として「NTTデータ経営研究所/NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション」または「NTTデータ経営研究所/NTTコム リサーチ」と併記した上で、掲載日・掲載媒体・引用箇所などの情報につきましては広報担当までお知らせください。・調査結果について、出所を明記せずに転載・引用を行うこと、データの一部または全部を改変することなどの行為はご遠慮ください。・本アンケート調査の生データは提供いたしかねます。(注1)独立行政法人労働政策研究・研修機構「JILPTリサーチアイ第70回 働く女性の更年期離職」(2021) (注2)厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」(2022) (注3)内閣府「女性版骨太方針」(2023) (注4)Liu,Yau Sato, Hiroki 「Analysis of the Menotech and Femtech markets for menopausal women in Japan」(2023) (注5)Female Founders Fund「Suffering in Silence: The Biases and Data Gaps of Menopause」(2020) (注6)本調査では、女性はSimplified Menopausal Index Score(簡略更年期指数、以下 SMIスコアとする)を更年期症状の有無に活用した。SMIスコアにおいて、受診勧奨群/中程度群/重度群を「症状あり」とし、順調群/やや順調群と回答した人を「症状なし」と分類した。男性はAging males’ symptoms(AMS) スコア(以下 AMSスコアとする)を活用した。男性はAMSスコアで軽度/中度/重度を「症状あり」とし、なしを「症状なし」と分類した。SMI:小山 嵩夫,麻生 武志「更年期婦人における漢方療法 -簡略化した更年期指数による評価」産婦人科漢方研究のあゆみ(1992)AMS:Heinemann LA, Zimmermann T, Vermeulen A, et al. ,A new ‘Aging Males’ Symptoms’ (AMS) rating scale. Aging Male, (1999) (注7)本調査では、回答者の更年期症状の把握のために男性はAMSスコア、女性はSMIスコアによる自己採点の評価法を使用し、症状あり群、なし群の分類を行っており、男女で異なる指標を用いていることに留意する必要がある。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月18日NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)の、「KOEL DESIGN STUDIO by NTTCommunications」(以下 KOEL)、「みえるリハビリ」、「droppin(R)」が2023年度グッドデザイン賞(以下 本賞)を受賞しました。NTTComでは2020年に社内のデザイン組織を立ち上げ、社内各組織へのデザインの浸透、およびサービス・ソリューションへのデザインプロセスの導入に取り組んでおり、その結果デザインの領域で権威のある本賞を今年度3件受賞するという大きな成果に繋がりました。1. グッドデザイン賞についてグッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度(※1)を前身とした、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題解決や新たなテーマの発見にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されており、受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。2. 受賞サービスの特長と評価ポイント(1) KOELNTT Comは、公共性とビジネスの両立が求められる「セミパブリック」領域での新しい社会インフラ実現のため、2020年にデザインスタジオKOELを設立しました。人間中心のデザインや社内のデザイナー育成、他社・行政との共創支援により、ヘルスケアや教育分野など、さまざまな領域における社会課題解決を推進しています。特長・公共性とビジネスの両立が求められる「セミパブリック」領域での新しい社会インフラ実現・人間中心のデザインや社内のデザイナー育成、他社・行政との共創支援・さまざまな「セミパブリック」領域における社会課題解決評価ポイント(審査員によるコメント)近年は広義のデザインが課題解決の手法として果たす役割について理解が進んできた。その領域が広がることで、公共性とビジネスにまたがる領域には、デザインの手が届きにくいことも見えている。本案件はNTTグループのような公共性の高い企業だからこそ寄り添うことができるこれらの領域を、セミパブリックと領域設定してデザイン組織を立ち上げたことは、経済・デザイン業界にインパクトを与えた。また巨大な企業が内部からデザインを活用して社内にデザインマインドを醸成することは、社会におけるスケールメリットがあり、その規模を活かして社会のインフラ的課題を多発的に変えていくとすれば、この組織が果たす社会的意義は大きい。KOELがこれまで行ったプロジェクトには一定の成果があるが、社内外に向けたこれからの活動と実績への期待を込めて評価した。(2)みえるリハビリ本サービスは、個人の運動習慣をサポートするサービスです。「hitoe(R)」(※2)を使った着衣型ウェアラブルデバイスとスマートフォンアプリケーション、運動記録の保存が可能なデータ利活用プラットフォームから構成されます。本サービスはKOELが参画し、運動習慣獲得のためのユーザーリサーチや体験設計を行い、利用者の多くを占める高齢者にも使いやすいUIを実現しています。なお、本サービスは心臓リハビリテーション自体の提供を行うものではなく、医療行為ではありません。特長・「hitoe(R)」で取得する心拍数・加速度を元にNTTの独自技術(※3)で算定した運動強度(METs)をアプリでみえる化し、自分に合った運動強度で安心して運動を実施することが可能・行動経済学に基づき、目標達成状況に応じたフィードバックメッセージの送信などを行い楽しみながら運動習慣が身に付くようサポート・運動状況を医療従事者と共有(※4)することが可能評価ポイント(審査員によるコメント)心疾患は日本での死亡原因疾患の第2位であり、再発率も高いため、継続的なリハビリ活動は患者にとって最重要アクティビティといえる。「みえるリハビリ」では、着衣型デバイスを装着することで緻密なデータを取得し、心臓などへの負荷が過度に高まっていないかリアルタイムに把握できるため、患者にとって大きな安心感につながるだろう。とはいえ、そもそもリハビリ活動の定着が低い中、メインターゲットは年齢層が高いこともあり、どうサービスとの接点をつくるか、どんなメリットを訴求すればいいかなど、様々な工夫が必要だと思われる。自己リハビリの習慣獲得サポートは、高齢化が進む中で大切な取り組みのため、一人でも多くの患者がリハビリ活動を始め、そして続けられるよう、これからも継続的に患者の声に耳を傾け、改善に取り組んでほしい。(3)「droppin(R)」「droppin(R)」はスマートフォンからワークスペースの検索・予約ができるサービスです。外出時の隙間時間にオフィスや自宅以外の場所で作業することや、フレキシブルなワークスタイルを導入・推進したい企業において、多様な働き方を実現します。KOELと共同でユーザーインタビューを実施するなど、デザインを通じて社外で働く際の利用体験を高めてきました。利用者は最適なワークスペースを簡単に探すことができ、安心して利用することができます。特長・ユーザーは、全国700ヵ所以上のシェアオフィスや個室・会議室が検索・予約可能・企業は、余剰スペースをユーザー向けのワークスペースとして登録することで収益化するなどオフィスの有効活用が可能評価ポイント(審査員によるコメント)コロナ禍を契機にリモートワークなどの多様な働き方が可能になった一方、働く場所に関する新たな課題が生じている。自宅での仕事が難しいときや、出先や出張先で仕事をしなくてはならないとき、会社オフィス以外でプライバシーやセキュリティが担保できる場所を必要な時に確保できる本対象のような仕組みは、従業員はもちろんのこと、会社にとっても今後さらに大事になってくるであろう。3.今後についてNTT Comは今後も利用体験を通じて人々の生活を豊かにするデザインの創出と、製品・サービス・ソリューションの提供に取り組みます。(※1):グッドデザイン商品選定制度は1957年(昭和32年)にデザイン盗用問題を背景に通商産業省(現・経済産業省)が創設した制度です。(※2):「hitoe(R)」は、東レと日本電信電話株式会社が開発した機能素材です。最先端繊維素材であるナノファイバー生地に高導電性樹脂を特殊コーティングすることで、非金属素材でありながら生体信号を高感度に検出できます。(※3):NTT社会情報研究所の運動強度推定技術を活用しています。(※4):データの取り扱いについては「みえるリハビリ」サービス利用規約に準じます。*機能素材「hitoe(R)」は東レ株式会社と日本電信電話株式会社が共同で開発した機能繊維素材であり、両社の登録商標です。「KOEL DESIGN STUDIOby NTT Communications」はNTT Comの事業変革・事業創出を担うイノベーションセンター内に2020年に創設されたデザイン組織です。「人や企業に愛される社会インフラをデザインする」をビジョンとして掲げ、デザイン業務の支援や実践、組織的なデザイン業務の浸透などを行っています。 NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、ドコモグループの法人事業を統合し、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。 NTT Comは、事業ビジョン「Re-connect X(R)」にもとづき、お客さまやパートナーとの共創によって、With/Afterコロナにおける新たな価値を定義し、社会・産業を移動・固定融合サービスやソリューションで「つなぎなおし」、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。 関連リンク主催者受賞発表ページ「KOEL DESIGN STUDIO by NTT Communications」(2023年10月5日) 主催者受賞発表ページ「みえるリハビリ」(2023年10月5日) 主催者受賞発表ページ「droppin(R)」(2023年10月5日) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月05日NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)とエヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下NTTコムウェア)は、従業員一人ひとりのエコアクションから脱炭素活動を加速させる「従業員参加型エコアクションチャレンジ(通称:ONE TEAM CHALLENGE)」を開始します。NTT Comが2022年11月、CO2排出量可視化アプリケーションと分析ソリューションを活用した「CO2排出量削減をめざす全社イベント」を開催し、環境意識の向上など効果が検証できたことから、環境省の推進する「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)(※1)」の一環として、脱炭素社会の実現に向けともに取り組む企業を募集します。本取り組みにより、アプリケーションを通して従業員一人ひとりのエコアクションを促し、取得した環境行動データを可視化・分析することで個人から企業、企業から社会に脱炭素活動を加速させ、脱炭素社会を実現します。1. 背景2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、CO2排出量の情報開示や再生可能エネルギーの導入によるCO2排出量削減が企業経営上の大きな課題になっています。一方で、日本のカーボンフットプリント(ライフスタイルに関連する温室効果ガス排出量)のうち約6割が家計消費に由来(※2)しており、カーボンニュートラルを実現するには企業の組織的な取り組みだけでなく、従業員一人ひとりの環境配慮行動が必要不可欠となっています。しかしながら、一人ひとりの環境意識によるところが大きく、事業活動に比べてCO2排出量削減効果が限られることから、従業員への対策は十分取られていない状況です。こうした課題を解決するため、NTT ComとNTTコムウェアはCO2排出量可視化アプリケーションと分析ソリューションを活用して活動成果を可視化することで、環境問題への取り組みを「自分ごと」として考える機会を創出し、企業と社会の脱炭素化の実現を支援しています。昨年11月、NTT Comは全従業員2万5,000人を対象に社内イベント「力を合わせて二酸化炭素削減チャレンジ!(※3)」を実施しました。1カ月間で 20,534kg のCO2(杉2,333本相当)を削減するとともに、事後のアンケート回答者のうち、約8割の従業員の環境意識が向上、約7割の従業員が行動変容を促進したと回答しました。2. ONE TEAM CHALLENGEの概要と狙い(1) 概要■募集対象:従業員の環境配慮行動を促進し脱炭素社会を実現していきたい企業■募集期間:2023年7月25日~2023年8月25日■実施期間:2023年7月25日~2023年9月30日の期間中、参加企業が任意に定める21日間■参加費用:無料(2) 狙い参加企業の従業員はアプリケーションを利用し、自身の日々のエコアクションによるCO2削減成果を数値として確認することができます。これにより、脱炭素への取り組みをより身近に「自分ごと」と感じることができ、環境行動を起こすきっかけとなります。参加企業はCO2排出量可視化アプリケーションと分析ソリューションにより蓄積・可視化された従業員全体の環境行動データを分析することで、従業員の環境配慮行動の現状を知ることができます。また、実施後、全参加企業のデータを横断的に集計・分析、レポート化することで、1社ではわからない「全体の傾向」、「業界特性」などから自社の立ち位置を把握し適切な対策を検討することができるため、脱炭素活動をより促進することができます。企業に属する従業員一人ひとりの行動変容が企業全体の環境行動の促進につながり、さらに取得した環境行動データを活用して脱炭素活動を推進する企業が増えることで、社会全体に脱炭素活動を波及させます。3. 各社の役割■NTT Com:従業員の環境意識向上・行動変容を促進するWEBアプリケーション「Green Program for Employee(※4)」(一部、機能制限有り)を期間中、参加企業に無償提供します。アプリでは、環境省が提唱する「ゼロカーボンアクション30(※5)」にもとづく、日々取り組みやすい環境配慮行動(「エアコンの使用時間を減らした」などのエコアクション)が用意されており、実践した内容を登録することでCO2削減量を可視化します。可視化された環境行動データにより、日々の活動によるCO2削減成果を実感することができます。また、環境行動データを分析し、環境活動を促進するためのレポートを作成します。■NTTコムウェア:全参加企業の環境行動データを分析ソリューション「低炭素アクションアグリゲーター」を用いて分析します。参加企業全体の「CO2削減量/参加企業数/参加人数/エコアクション数」を算出し、各企業で取り組んだ効果を可視化します。また、企業間でのCO2削減量やエコアクション数の相対比較を可能にする横断的な集計データの可視化を行います。4. 今後の取り組み本取り組みの結果を踏まえ、さまざまな業界の企業と連携し、環境行動データにとどまらず、日々の行動を記録したライフログなど、環境に関係するデータを組み合わせて提供することにより、脱炭素社会の実現に取り組みます。NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、ドコモグループの法人事業を統合し、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。 (※1):環境省「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」のホームページ。 (※2):出典:「国内52都市における脱炭素型ライフスタイルの選択肢:カーボンフットプリントと削減効果データブック」小出 瑠・小嶋 公史・南齋 規介・Michael Lettenmeier・浅川 賢司・劉 晨・村上 進亮(2021) (※3):「力を合わせて二酸化炭素削減チャレンジ!」は、2022年11月1日(火)~30日(水)の1か月間実施しました。「Green Program for Employee」を活用し、組織対抗でCO2削減にチャレンジし、一人当たりの二酸化炭素削減量、参加率、食事記録等登録率で好成績の上位3組織を表彰しました。(※4):「Green Program for Employee」は、従業員の環境問題への意識向上、理解促進を目的として企業向けに提供するアプリケーションです。日々の活動の記録やクイズなどを通じて従業員の環境問題への理解を深めるとともに、従業員一人ひとりの行動変容を促すことで、企業活動だけでなく従業員の生活から排出される温室効果ガスをも低減させていくことを目指しています。詳しくはこちらをご参照ください。 (参考)「Green Program for Employee」紹介動画 (※5):環境省「ゼロカーボンアクション30」のホームページ 関連リンク・ニュースリリース「日常生活から排出されるCO2量を可視化しエコアクションを促す『グリーンプログラム for Employee』の提供を開始」(2022年10月) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月25日NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、福岡市が公募した「教育データ連携基盤プロトタイプ試行検証及び要件定義(調達支援)に係る業務委託」(以下、本業務)を2023年6月22日に受託しました。福岡市がめざす姿である「自ら問題を発見し、学習を調整しながら学ぶ子ども」の実現に向け、児童生徒に関する様々なデータを連携する基盤を構築し、データを有効に活用していく環境を整備していきます。1. 背景福岡市ではデータ駆動型教育への転換に向け、校務系システムや学習系クラウドサービス、福岡市教育委員会による各種調査結果等のデータを集約・可視化し、個別最適な学びと客観的な根拠に基づく教育施策の立案等及び「教育データ連携基盤」の構築を推進するため、本業務を公募しています。一方、NTT Comは公教育において、「学習eポータル(※1)」としてNo.1シェア(※2)を獲得している「まなびポケット」の提供および、「統合型校務支援システム(※3)」へのシングルサインオンが可能になる「統合認証サービス」の展開など、多くの学校に先進的なサービスを提供し、児童生徒の一人ひとりが自分らしく学べる社会の実現を推進しています。今回、NTT Comは、これまでに培った知見をもとに福岡市のめざす教育施策の立案に寄与するため、公募に応募し、受託に至りました。2. 本業務の概要本業務の概要は以下の通りです。・校務系システムや学習系クラウドサービス、福岡市教育委員会による各種調査結果などから取得されるデータを活用する「教育データ連携基盤」のプロトタイプの開発、およびプロトタイプを利用した試行検証・令和7年度に福岡市が調達を予定している「教育データ連携基盤」の設計開発に関する要件定義3. 今後の展開令和5年度~令和6年度において「教育データ連携基盤」のプロトタイプによる試行検証の業務を遂行し、具体的な教育データの活用イメージ及びシステムの構成イメージを固めていきます。NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、ドコモグループの法人事業を統合し、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。 NTT Comは、事業ビジョン「Re-connect X(R)」にもとづき、お客さまやパートナーとの共創によって、With/Afterコロナにおける新たな価値を定義し、社会・産業を移動・固定融合サービスやソリューションで「つなぎなおし」、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。 (※1):学習eポータルは、GIGAスクール構想で整備された一人一台環境と高速ネットワークを活かし、ソフトウェア間の相互運用性を確立してユーザーにとっての操作性を向上させるとともに、教育データをより良く活用するために構想された、日本の初等中等教育向けのデジタル学習環境のコンセプトのことです。(※2):当社調べ(※3):「統合型校務支援システム」とは「教務系(成績処理、出欠管理、時数管理など)・保健系(健康診断票、保健室来室管理など)、学籍系(指導要録など)、学校事務系など統合した機能を有している校務支援システム」を指し、成績処理だけでなく、グループウェアの活用による情報共有も含め、広く「校務」と呼ばれる業務全般を実施するために必要となる機能を実装したシステムです。■関連リンク・報道発表「まなびポケット」の申し込みID数が500万を突破~「保護者向け機能」利用者が昨年度比300%増加~」(2023年2月17日) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月23日株式会社NTTデータ関西(以下、NTTデータ関西)は、GIGAスクール端末を利用して悩みを気軽に相談できる「こども相談チャットアプリ『ぽーち』」を2023年4月より提供開始します。本アプリは、子どもが内面に抱えている悩みや問題を匿名で気軽にチャット相談できるアプリです。子どもがアプリを通じて悩みを相談すると、各自治体の実情にあわせて自治体職員やスクールカウンセラー、外部機関等の必要な関係者にのみ共有され、一人ではなく組織やチームで対応する仕組みになっています。「ぽーち」独自の機能として、子どもの悩みを確実にキャッチして対応できるよう、届いた相談の見落としや対応漏れを防ぐ機能、また、自発的に相談することが苦手な子どもに向けて「気分・体調のアンケート」の結果からチャットで自動声かけをおこない相談につなげる機能を備えています。今後は、本アプリを4月から導入いただく大阪府枚方市を皮切りに、全国の自治体や相談機関へも導入を展開するとともに、お客様からいただくニーズをもとに機能に関しても拡充・強化を図ります。図1【背景】近年では、いじめ・不登校・孤独・虐待・ヤングケアラーなど、子どもを取り巻く問題が多様化しており、周りの「大人」もまた自分一人で子どもの多様な悩みに応えることが難しいといった課題があります。また、子どもが悩みを一人で抱え込んでしまう要因として、家族や友人、学校の先生に相談することで過度に心配されたり、大きな問題になるのではないかと不安になり相談をためらってしまうケースや、そもそもどこに相談すればよいのかわからず相談できないケースなど、様々な事情を耳にします。この課題は、社会全体で取り組むべき大きな課題であると捉えています。子どもを取り巻く問題や悩みを一人で抱え込んでいる人を少しでも減らすことができないかという思いから「ぽーち」の開発にいたりました。【こども相談チャットアプリ「ぽーち」商品概要】こども相談チャットアプリ「ぽーち」は、日頃、子どもが内面に抱えている悩みや問題を少し離れた「大人」へ匿名でチャット相談できるアプリです。利用対象者は小学生~高校生を想定しています。小学生、中学生はGIGAスクール端末から、GIGAスクール端末を支給されない高校生は個人のスマートフォンやタブレットからアプリを利用できます。■商品の特長1. 文章化が難しい子どもでも簡単な操作で匿名チャット相談ができる誰でも簡単に匿名でチャット相談をすることができます。小学校低学年からでも使用いただけることを目標としているため、イラストを用いたアイコンで相談内容をジャンル別に選択できる機能を備えています。そのため、相談を文章化することが難しい年齢層の子どもでも相談内容を伝えやすい仕組みとなっています。2. 子どもの気分や体調を見える化できるアプリ内の「気分・体調のアンケート」機能で子どもの気分や体調を見える化できます。結果はカレンダー形式で記録され、子ども自身での振り返りが可能となり、自己認知のきっかけとなることが期待されます。また、学校と連携する機能を利用すると、担任の教師がアンケート結果を閲覧できるため、教室での子どもへの声かけやフォローに活用することもできます。図23. 一人ではなく組織やチーム全体で子どもの悩みに向き合える子どもからの相談ジャンルにあわせて各々で対応する組織を設定できるため、解決が難しい相談には専門性を有した組織が対応する体制を構築することもできます。また、相談に対して誰か一人で対応するのではなく、組織やチームで対応できる機能を備えています。相談に対する返信をどのように行うかなど、それぞれの大人が別々の場所にいながらも対応できる仕組みになっているため、個人の判断のみで相談に対応しなければいけない状況を回避することができます。4. 相談内容の見落としや対応漏れを防ぐ子どもからの相談対応漏れを防ぐために、未対応になっている相談の割り当て機能や、事前に登録しておいたワードが含まれた重度の高い相談内容を識別する機能を備えています。商品名 : こども相談チャットアプリ「ぽーち」提供開始日: 2023年4月※1カ月間は無償利用いただけます。URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月05日住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区 以下、住友林業)とNTTコミュニケーションズ株式会社(代表取締役社長:丸岡 亨 本社:東京都千代田区 以下、NTT Com)は、J-クレジット制度(※1)の森林由来カーボン・クレジット創出・流通を活性化するプラットフォームサービス提供に向けた協業(以下、本協業)を開始します。本協業では「森林と社会をつなぐ」をコンセプトに掲げ、GIS(※2)を含むクラウド型サービスを活用し国内の森林資源情報や位置情報などをプラットフォーム上で統合して管理し、クレジット発行者である森林所有者や審査機関、クレジット購入者向けのサービスを展開します。森林由来カーボン・クレジットの創出や審査、取引のマッチングを包括的に支援する日本で初めての取り組みです。住友林業の「木」に関わるバリューチェーンや森林経営の豊富なノウハウとNTT Comが専門とするICT技術を融合し、質の高い(※3)カーボン・クレジットの創出と透明性の高い(※4)カーボン・クレジットの流通を促します。本サービスの提供に先立ち、2023年4月からクレジット発行者と購入者に対するPoC(概念実証)を開始します。両社は本協業を通じて脱炭素社会の実現と森林価値の最大化をめざします。(※1) 省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用によるCO2等の排出削減量や適切な森林管理によるCO2等の吸収量をクレジットとして国が認証する制度。(※2) Geographic Information System。地理情報をコンピューターの地図上(デジタルマップ)に可視化して情報の関係性、パターン、傾向をわかりやすいかたちで導き出すために活用する。(※3) 温室効果ガスを吸収することによる地球温暖化の防止効果だけでなく、土砂災害の防止・水源涵養・生物多様性の保全などを同時に果たすことができる森林由来のカーボン・クレジット。(※4) 森林由来のクレジットに求められる要件「未来における炭素固定の維持(永続性)」が担保されたカーボン・クレジット。地図上に情報を可視化した本プラットフォームを通じて購入したカーボン・クレジットの対象森林が適切に管理されているかモニタリングし永続性を担保します。1.背景・経緯2050年カーボンニュートラルに向けて産官学が一体となってGXリーグ(※5)の活動をするなどCO2排出量の削減に向け、カーボン・クレジットの重要性が高まっています。2022年8月にはJ-クレジット制度が改正され伐採後の植林で新たにクレジットの認証が受けやすくなるなど、森林由来カーボン・クレジットの発行量増大が期待されます。しかし国内の森林由来カーボン・クレジットの発行量と活用量は再エネや省エネ由来のクレジットと比較し少量で、森林由来カーボン・クレジットの創出・流通を活性化するためにはクレジット発行者、審査機関、クレジット購入者の3者が抱える課題の解決が重要です。(※5) 経済社会システム全体の変革(GX:グリーントランスフォーメーション)を牽引していくため、積極的に取り組む「企業群」が、官・学・金でGXに向けた挑戦を行うプレイヤーと共に、一体として経済社会システム全体の変革のための議論と新たな市場の創造のための実践を行う場。2.本協業の概要森林価値創造プラットフォームの情報を活用し森林由来のカーボン・クレジット創出・流通を支援することで3者の課題を解決します。<提供するサービス>・地図情報や画像を含めた森林管理プロジェクト(森林経営、植林、再造林活動)情報の長期管理・・・[1]、[2]、[3]、[4]・森林所有者や林業事業体に対するクレジット創出支援・・・[1]・クレジットの認証や発行後のモニタリングに必要な書類の一覧性向上による審査業務の効率化・・・[2]・クレジットに関する様々なデータ公開で透明性が高い取引機会の提供・・・[3]・購入者の求める森林由来カーボン・クレジットの検索性向上によるクレジット発行者と購入者とのマッチング促進・・・[3]3.両社の役割住友林業は1691年の創業以来、森林を管理してきた経験とノウハウがあり持続可能な森林経営を実践してきました。行政や林業事業体に対してICT等の先端技術を活用したスマート林業の実現を支援しており、現場目線で森林由来クレジットの活用拡大を進めていきます。NTT Comは通信事業者ならではの高品質なインフラとソリューションの提供に基づく、データの収集・蓄積・利活用等のICTに関する知見の提供とシステム開発をおこないます。(参考) 両社の取り組みと今後の方針住友林業グループは長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を発表し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速しています。森林経営から木材建材の調達・加工、戸建住宅や中大規模木造建築の請負、不動産開発、バイオマス発電まで「木」を軸にした住友林業のバリューチェーン「ウッドサイクル」を回すことで、森林のCO2吸収量を増やし、建築での木材活用で炭素を長く固定し続けることができます。「ウッドサイクル」を回し、自社のみならずお客様や取引先、そして社会全体への脱炭素化に貢献していきます。詳細は をご確認ください。NTT Comは1999年に設立され、通信事業者ならではの高品質なインフラと技術を活かし、多岐にわたるICTサービスを展開しています。昨今、GX/ESGに関する社会的な要請の高まりを背景として、社会・産業の構造変革や、行動変容が不可欠となっている中で、NTT Comでは政府がめざす2050年のカーボンニュートラルを実現するため、自らの脱炭素化である「Green of ICT」、社会・お客さまの脱炭素化である「Green by ICT」という2つの軸による変革と新たな価値の提供を続けていきます。詳細は をご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月16日株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹、以下 当社)は、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江)が提供する「NTTコム リサーチ」登録モニターを対象に「子育て当事者の課題と子育て支援策のニーズ調査」(以下、本調査)を実施しました。本調査では、我が国の少子化問題の加速を背景に、国内在住の20代~50代の男女を対象に子育て当事者の課題と子育て支援策のニーズに関してアンケート調査を行った結果、以下のことが明らかとなりました。【主なポイント】1. 少子化対策に向けた子育て当事者の課題解決では「身体的負担(疲労感)が大きいこと」「家事の負担が大きく、時間的余裕がないこと」「子どもをずっと見ていなければならず、安らぐ時間がないこと」の解決が重要である。2. 子育て関連サービスの認知向上・利用拡大の余地は大きい。3. 「急病への対応」「サービスの情報収集」「手続きのオンライン化」など、様々な場面で一定のサービス利用意向がみられた。4. 費用負担が子育て関連サービスの利用意向を阻害する大きな要因になっており、認知の拡大も課題。【背景】2023年4月1日に設置されるこども家庭庁の創設を契機に、チルドレンファーストな社会の実現に向けた取り組みが加速されると同時に、子育ての当事者に対する支援も一層重要視されることが考えられます。特に近年は、社会環境の変化から、子育てに関わる当事者の置かれている環境や状況も多岐にわたるため、各々が求めるサービスを社会全体で支援していくことが我が国の少子化問題解決に向けた対策として必要になります。そこで本調査では、子育て当事者の課題と子育て支援策のニーズを調査し、少子化問題の解消に向けて優先的に解決するべき子育ての課題、子育て支援策のニーズと利用促進策を明らかにしました。【主な調査結果・考察】1. 少子化対策に向けた子育て当事者の課題解決では「身体的負担(疲労感)が大きいこと」「家事の負担が大きく、時間的余裕がないこと」「子どもをずっと見ていなければならず、安らぐ時間がないこと」の解決が重要である。真っ先に解決したい子育ての課題と、子どもを持つことに対する阻害要因と感じる課題を相関分析すると、両者には相関があるといえることが分かった。中でも「身体的負担(疲労感)が大きいこと」「家事の負担が大きく、時間的余裕がないこと」「子どもをずっと見ていなければならず、安らぐ時間がないこと」において真っ先に解決したい課題、子どもを持つことに対する阻害要因と感じる課題の割合が高いことから、子育て上、ひいては少子化対策に向けた課題解決では前述の3項目の解決が重要となることがわかった。図1. 少子化の観点から優先的に解決すべき課題(N=1029)2. 子育て関連サービスの認知・利用拡大の余地は大きい。子育てサービスの認知状況・利用状況を調査したところ、「料理、洗濯、掃除等の家事代行により、時間短縮・負担軽減につながるサービス」の認知度が最も高く、次いで「子育ての悩み共有・相談や、子育ての情報交換・勉強会の実施等、子育てに関する漠然とした悩みを解決するサービス」が高かった。一方で、多くのサービスにおいて「知らない」という回答が約半数およびそれ以上の割合を占めており、認知拡大の余地が大きいことが伺えた。また、利用状況については、「子育ての悩み共有・相談や、子育ての情報交換・勉強会の実施など、子育てに関する漠然とした悩みを解決するサービス」が6.7%で最も高く、次いで「医師への相談や保育士等の専門家に対する悩み相談サービス」「子育ての一時預かりや病児保育、地域での見守り等、一時的に目を話すことができるサービス」など、悩み相談や一時預かりのサービスの利用割合が比較的高いことがわかった。図2. サービスの認知、利用の状況(N=1029)3. 「急病への対応」「サービスの情報収集」「手続きのオンライン化」など、様々な場面で一定のサービス利用意向がみられた。次に、サービス利用のない人に対して各サービスの利用意向を調査したところ、「子どもの急病時における医師の自宅駆けつけサービス」の利用意向が最も高く、次いで「あらゆる行政・民間のサービスが1つにまとめられ、そこからサービス情報を得たり利用ができるサービス(ポータルサイトのようなもの)」「子ども関連の行政手続きや、母子保健関連の各種情報について、オンラインで管理できるサービス」が高かった。これらのサービスはいずれも認知度が50%以下のサービスであった(PDF版調査詳細3-1参照)ため、認知度拡大によって今後の利用拡大が期待される。図3. サービスの利用意向(N=986)4. 費用負担が子育て関連サービスの利用意向を阻害する大きな要因になっている。認知の拡大も課題。子育て関連サービスを「使ってみたいと思わない」理由について調査したところ、「費用が高い/高そう」といった回答が全サービスにおいて突出して高い割合を占めた。また、「その他、子育て関連サービスに関する要望や行政に期待すること」では、費用負担軽減を求める意見が多数を占め、費用負担がサービス利用の大きな阻害要因の1つとなっていることが伺えた。加えて、サービス認知向上に関する意見として、デジタル活用の有効性も確認できた。(表1)以上の考察とサービス認知拡大の余地が大きい現状(上記2参照)を踏まえると、子育て関連サービスの利用促進策として費用面の補助とデジタル活用によるサービスアクセシビリティの向上が効果的であるといえる。図4. 各サービスを使ってみたいと思わない理由(N=1029)表1. その他、子育て関連サービスに関する要望や行政に期待すること(自由回答)<サービス利用阻害要因に関連する意見>【結論(今後について)】本調査の結果、子育てに関して解決したい課題として、身体的負担(疲労感)が一番多く挙げられた。また、家事負担や子どもをずっと見ている緊張感など、時間的な余裕が無いことについても解決したいと考える意見が多く、共働きや核家族化が当たり前になりつつある昨今において、子育てを行う人は日常的に心身ともに疲弊していることが改めて明らかになった。一方、これらの負担を軽減する目的として提供されていると考えられる、家事代行や子どもの一時預かりなどの子育て関連サービスについては利用度が芳しくなく、理由として「費用面の問題がある」と回答した人がほぼ過半数を占めていた。心身ともに負担が強いられる一方で金銭的な余裕も無いことから、「サービスを使いたくても使えない」という状況が浮き彫りとなった。そのため、今後のサービス利活用の促進については、費用面の補助が一番効果的な手段であると考えられる。また、紙媒体によるサービス案内が主流であるため、サービスの存在自体の認知が十分でないことや、その他の手段によるサービスの周知不足により、サービスそのものが広く知れ渡ったり、活用するに至っていないという意見も見られた。今後、自治体のホームページによるサービスの周知や子育て関連のポータルサイトの構築など、サービスへのアクセシビリティを高めるためのデジタル活用の検討も必要になるものと思われる。特に、家事分担をしている家庭や、親がデジタルネイティブとされる若年層である家庭においては、サービスの利用や利用意向が高いという結果が出ており、費用面の補助とデジタル活用によるアプローチは効果的であると考えられる。さらに、サービスの品質に対する安全性や個人情報等のセキュリティ面に不安を感じるという意見も少なからず見られるため、これらに対して行政や自治体が信頼性を担保することで、サービスの利用促進につながっていくものと考えられる。上述の課題については、今後、新たに子どもを産むことに対する阻害要因となるという意見が過半数を超えている。これらの課題解決自体が少子化の抑制にも寄与するものと考えられるため、サービスの利用促進を含めた課題解決の方法に対する検討は今後ますます必要なものとなってくると考えられる。> 調査結果はこちらから 【調査結果の利用について】・本調査は、株式会社NTTデータ経営研究所とNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が共同で行っており、本調査結果の著作権は、株式会社NTTデータ経営研究所とNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が保有します。・調査結果の一部を転載・引用される場合は、出所として「NTTデータ経営研究所/NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション」または「NTTデータ経営研究所/NTTコム リサーチ」と併記した上で、掲載日・掲載媒体・引用箇所などの情報につきましては広報担当までお知らせください。・調査結果について、出所を明記せずに転載・引用を行うこと、データの一部または全部を改変することなどの行為はご遠慮ください。・本アンケート調査の生データは提供いたしかねます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月16日山梨県中央市(以下 中央市)とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)と株式会社NTTドコモ(以下 ドコモ)は、2023年1月31日にICTを活用した地域活性化に向け連携協定(以下 本連携協定)を締結します。ICTを活用することで、中央市の行政や市民サービスのDXを推進し、地域社会の活性化と市民サービスの向上を推進します。1.背景少子高齢化が加速する中、持続可能かつ魅力ある地域社会を実現するために、ICTの活用が求められています。中央市はこれまで、GIGAスクール構想(※1)にもとづくICT教育の推進や災害に強い地域づくりに向けた活動に取り組んできました。一方、NTT Comは児童生徒がいつでもどこでも学べる環境づくりやICTを活用した働き方改革に、ドコモはモバイル通信を活用した災害対策やデジタルデバイド(※2)解消に向けたスマホ教室など幅広く地方創生に関わる取り組みを行ってきました。本連携協定では、NTT Com、ドコモが蓄積してきた知見やICT技術を活用し、幅広い分野において中央市の地域社会の活性化と市民サービスの向上をめざします。2.本連携協定の概要本連携協定では、「ICT教育推進」「防災・減災」「働き方改革」を主なテーマとし取り組みを行います。「ICT教育推進」においては、GIGAスクール構想実現のため、最新技術を活用した環境の構築をめざします。また、ドコモが有するスマホ教室のノウハウを活用し、子どもたちのデジタルリテラシー向上を目的とした講座を実施します。「防災・減災」においては、モバイル通信を活用した災害時の情報発信や災害状況を把握するための仕組みづくりに取り組み、災害に強い地域づくりをめざします。「働き方改革」においては、ICT技術を活用した中央市職員の業務効率化を図る取り組みなどを実施します。3.今後の展開3者は、今後、取り組みのテーマを「健康推進」「デジタルデバイド解消」など、他分野に広げていくことで、持続可能かつ魅力あふれる地域社会の実現をめざします。(※1):GIGAスクール構想とは、小中学生に1人1台の学習用デジタル端末と高速ネットワーク環境などを整備する文部科学省の構想です。(※2):デジタルデバイドとは、インターネットやパソコンなどの情報通信技術を活用できる人と、できない人との間に生じる格差であり、情報技術が世界的に普及する現代における社会課題の1つです。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月31日NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、2021年度のサステナビリティ活動をとりまとめた「NTTコミュニケーションズグループ サステナビリティレポート2022(以下 本レポート)」を、2022年12月23日に公開しました。NTT Comグループは、新ドコモグループの法人事業を担う企業として、社会・産業DXを推進し、さまざまなステークホルダーの皆さまとの共創を通じて、環境問題の解決と企業の持続的成長につながるサステナビリティ活動を推進していきます。1. 背景2022年7月にドコモグループ新体制がスタートし、新たな法人事業ブランド「ドコモビジネス」のもと、法人事業がNTT Comに統合されました。本レポートでは、新ドコモグループの中期的な取り組みや体制に加え、NTT Comグループが「サステナビリティ基本方針 ( )」に示した「サステナブルな未来の実現に向けた社会課題の解決・新たな価値の創発」をめざしてチャレンジする、さまざまな取り組みを紹介しています。2.本レポートの概要本レポートでは、NTT Comグループの「サステナビリティ基本方針 ( )」における4つの重点領域である「社会」「環境」「人材」「ガバナンス」の4つの柱に沿って、各分野の取り組みを紹介しています。その他、様々なステークホルダー皆さまのニーズ・関心にお応えできるよう、多方面に渡るNTT Comグループの活動を掲載しています。【私たちの事業を通じた社会課題の解決】NTT Comグループで実践している共創による価値創造の推進や、AIを活用したプラント運転支援ソリューション、GX(Green Transformation)への取り組み、ビジネス・ワークスタイル変革を担うセキュリティソリューション、畜産DXによる地域創生への貢献事例を紹介しています。【NTT Comグループのサステナビリティ】「サステナビリティ基本方針」と重点領域・重点活動項目、サステナビリティマネジメント体制や、SDGsとバリューチェーンとの関わりなどについてご紹介しています。【2021年度の活動実績】[1] 社会:社会と未来をつなぐDXの推進、限界を突破するイノベーションの推進、ICTのトランスフォーメーション、コーポレートシチズンシップの推進など、多面的に取り組んでいる諸活動について紹介しています。[2] 地球:脱炭素社会の推進、循環型社会の推進に加え、自然との共生や環境汚染の防止など、社会全体の環境負荷の削減への貢献など、環境問題の解決と経済発展の両立をめざしたさまざまな取り組みについて紹介しています。[3] 人材:人材の育成、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、人権の尊重など、社員のWell-being実現のための先進的な施策について紹介しています。[4] ガバナンス:サステナブルな未来の実現に貢献し続けるため、コンプライアンス・リスクマネジメントの徹底やバリューチェーン・パートナーシップの充実、情報セキュリティの継続的強化に向けた取り組みについて紹介しています。3.閲覧方法NTT Comのオフィシャルサイトから閲覧できます。日本語版PDFダウンロードURL: 英語版については、2023年3月に、以下のURLにて公開する予定です。 NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、新ドコモグループとして法人事業を統合し、新たなブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。 NTT Comは、事業ビジョン「Re-connect X(R)」にもとづき、お客さまやパートナーとの共創によって、With/Afterコロナにおける新たな価値を定義し、社会・産業を移動・固定融合サービスやソリューションで「つなぎなおし」、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月23日熊本県合志市(以下 合志市)、株式会社NTTドコモ九州支社(以下 ドコモ)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)、株式会社クロスカルチャー(以下 クロスカルチャー)は、地域社会の発展に向けてICT活用に関する連携協定(以下 本協定)を2022年12月22日に締結しました。デジタル技術やデータを活用し、これまで以上に豊かなまちの実現やICT活用人材の育成などに取り組みます。1.背景合志市は、健康と併せて幸福を感じることができるまちづくり「健康幸福都市こうし」の実現に取り組んでいます。本協定では、市民の声を見える化し、まちづくりへ活用するほか、デジタルデバイド(※1)の解消などに取り組むことで、熊本市のベッドタウンとして今後も人口増加が予想される同市での生活を、これまで以上に豊かにすることをめざします。また、同市の周辺地域では、大規模工業団地の整備が予定されています。本協定では、地域に根ざした技術者やICT活用人材の育成を行うことで、地域経済の活性化に貢献します。2.本協定の概要本協定における主な取り組みは以下の通りです。・まちの魅力の見える化「SSPP (サステナブル・スマートシティ・パートナー・プログラム)」(※2) の取り組みのひとつである、地域の豊かさを可視化する「SUGATAMI」(※3) を活用し、合志市が保有する調査結果などから、同市の魅力を見える化し、まちづくりに活用します。・技術者やICT活用人材の育成合志市の子どもたちがデジタル技術に触れる機会を創出するため、地域の学生などと連携したプログラミング教室などを開催します。・デジタルデバイドの解消市民向けのデジタル活用支援講座の開催や、スマートフォン操作の相談窓口の設置、地域のデジタル化推進支援員育成などに取り組みます。3.各社の役割合志市:本協定における取り組みの全体統括ドコモ:デジタルデバイドの解消に向けた取り組みの運営、ICT活用人材の育成に関する取り組みの運営NTT Com:まちの魅力の見える化 や技術者クロスカルチャー:合志市のまちづくりに関するコンサルティング4.今後について本協定にもとづき、ICTをさまざまな分野で活用することで、合志市のさらなる発展をめざします。(※1) : デジタルデバイドとは、インターネットなどの情報通信技術の恩恵を、受けることのできる人とできない人との間に生じる格差です。(※2) : 「SSPP(サステナブル・スマートシティ・パートナー・プログラム)」とは、地域・住民(生活者、自治体、企業、NPO、教育機関等)を主役としたまちづくりをめざし、地域の産学官民のメンバーを募り、事例の創出と周辺エリアとの連携や他エリアへの展開により “地域・住民の幸せ(Well-Being)の最大化”につなげていく持続的・自律的な仕組みを共創する場を提供するプログラムです。詳細については以下のWebサイトを参照ください。 (※3) :「SUGATAMI」とは、日本電信電話株式会社と株式会社NTTデータ経営研究所が提供する地域で暮らす人々の満足感や幸福感を指標とし、地域の豊かさを可視化する取り組みです。詳細については以下のWebサイトを参照ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月22日NTTビジネスソリューションズ株式会社(代表取締役社長 上原一郎)、株式会社ビオストック(代表取締役社長 熊谷智孝)、NTTコミュニケーションズ株式会社(代表取締役社長 丸岡亨)、農林中央金庫(代表理事理事長 奥和登)、JA三井リース株式会社(代表取締役社長執行役員 新分敬人)、株式会社農林中金総合研究所(代表取締役社長 川島憲治)は、循環型社会・SDGsの実現をめざし、世界的な環境・社会課題となっている「食品残渣の有効活用」や「食品ロス削減」(以下、「本課題」という)の解決に向けた連携を開始します。1.背景・概要SDGsのテーマとなっている持続可能な世界を考えるうえで、「食品ロスの半減(削減)、廃棄物対策、3R(リデュース・リユース・リサイクル)」の重要性は年々増しており、限りある食材や食品を無駄なく使っていくことが世界共通の課題となっています。日本においても、農林水産省が「食品循環資源の再生利用等の促進に関する基本方針」を発表し、食品ロスの削減を含めた食品廃棄物などの発生抑制や発生してしまった食品廃棄物に対するリサイクルの推進など、さまざまな関係者が連携し、サプライチェーン全体における食品ロス削減に取り組んでいます。このたび、本課題の解決・食品廃棄コストの削減をめざし、NTTグループの知見・ソリューションと、農林水産業を事業基盤とする農林中央金庫グループの投融資先や系統団体とのネットワーク・調査研究機能・金融サービス提供機能(リース、ファイナンス等)を活かした以下の連携を開始します。2.連携内容(1) 循環型社会・SDGsの実現を目指し、本課題に関わりの深い小売業や飲食業、食品メーカーなどのお客さまに、「食品残渣の有効活用」や「食品ロス削減」の課題解決に繋がるソリューションを紹介・提供すること(2) お客さまのニーズを収集し、ソリューション普及にかかる調査研究・実証をすること(3) お客さまのニーズを踏まえた金融サービスを提供すること3.NTTグループの提供ソリューション(2022年8月25日時点)■ NTTビジネスソリューションズ株式会社以下、地域食品資源循環ソリューションの提供。〇 食品残渣堆肥化タイプ…初期費用不要で食品残渣発酵分解装置「フォースターズ」をレンタル提供。食品製造や食品流通などで排出される食品残渣を微生物により発酵分解させたうえで、リサイクルセンターにて堆肥化。堆肥は提携農家へ提供し農作物を栽培して、農作物を市場に還元。〇 有機資源バイオ炭化タイプ…初期費用不要で「バイオ炭化窯」をレンタル提供。「フォースターズ」では処理できない有機系の廃棄物(玉ねぎの皮、木材パレット、剪定枝など)を「バイオ炭化窯」で炭化。生成されたバイオ炭は、農地で土壌改良に利用されるほか、バイオマス燃料としても活用でき、CO2削減に貢献可能。(参考)地域食品資源循環ソリューション ■ 株式会社ビオストック〇 食品残渣を利用した超小型バイオガスプラントの提供…原料1t/日から導入可能、省スペースで設置可能な「超小型バイオガスプラント」をオンサイト設置・無人運転を実施することで、食品残渣等の廃棄物処理コストを削減。また、運搬にかかるCO2を削減、ゴミから再生可能エネルギーを創出するなど、SDGs・ESG経営にも貢献。(参考)超小型バイオガスプラント ■ NTTコミュニケーションズ株式会社〇 小売店舗向け食品ロス削減支援サービス「ecobuy」の提供…消費・賞味期限間近の「ecobuy」対象食品を購入し、購入した際のレシートをスマートフォンの「ecobuy」アプリ経由で撮影し申請していただくことで「ec obuyポイント」がたまる仕組み。ためたポイントは「dポイント」などに交換することが可能。お店で発生する食品ロスの削減に貢献し、焼却する際のCO2削減にも寄与。(参考)ecobuy 4.今後についてNTTグループと農林中央金庫グループは、引き続き、農林水産業が抱える課題解決に向けて、スマート農業の分野等においても連携していくことを検討してまいります。また農林中央金庫は、NTTグループへの投融資を通じた環境・社会問題の解決にも貢献してまいります。※記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。【参考】NTTビジネスソリューションズ株式会社ホームページ: 株式会社ビオストックホームページ: NTTコミュニケーションズ株式会社ホームページ: 農林中央金庫ホームページ: JA三井リース株式会社ホームページ: 株式会社農林中金総合研究所ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月25日茨城県笠間市(以下笠間市)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)及び株式会社NTTドコモ(以下 ドコモ)は、2022年8月24日に「ICT活用によるまちづくりに向けた連携協定」(以下 本協定)を締結しました。住民サービスの充実と市民が快適に暮らせるまちづくりをめざし、「デジタルデバイド」「シェアリングエコノミー」「ツーリズム」「カーボンニュートラル」をテーマとした連携を図り、地域課題の解決に向け、ICTを活用した住民サービスの検討や実証実験を行います。1.背景これまで笠間市、NTT Com及びドコモは、市民や来訪者の周遊性の向上をめざし、2020年にシェアサイクルの実証実験を行い、2021年に笠間市内で本格運行を開始するなど、コロナ禍の中での各種の研究を進めてきました。2022年度以降は、連携協定を締結し、シェアサイクルのエリア拡大や新たなモビリティのシェアリングに関する実証実験などを実施し、さらなる地域交通の充実を図ります。また、笠間市は2025年に総人口に占める割合として、生産年齢人口(※1)が約55%と減少傾向、老年人口(※2)が約34%と増加傾向になることが予測されており、人口減少、少子化・高齢化を背景とした地域生活における多様な課題の解決に向け、本協定ではさまざまな分野において連携しICTを導入します。同市におけるデジタルデバイドの解消や、新しい住民サービスの在り方の検証に取り組み、市民が快適に暮らせるまちづくりを進めます。2.本協定の概要笠間市とNTT Comとドコモは、本協定に基づき以下を実施します。(1) 市民のデジタル技術活用の推進に関すること<笠間市におけるデジタルデバイドの解消と市民のICTリテラシー向上>・笠間版デジタル田園都市モデル事業(福原地区の住民対象)でのスマートフォンを貸与・同事業での市民向けスマートフォン教室を開催(2) 生活課題の把握、必要なサービスの研究および実施に関すること<モビリティサービスの充実による笠間市内の周遊性向上・既存施設の有効活用>・シェアサイクルのエリア及びポート(※3)数を拡大・シェアサイクルのプラットフォームを活用した近距離電動モビリティの実証実験を実施・ICTを活用した空き家・空きスペースの新たな活用用途の検討(3) 交流人口(※4)・関係人口(※5)の拡大、促進策の研究および実施に関すること<笠間市の主要産業である観光を生かしたまちづくり>・ICTを活用した新たな観光コンテンツの検討・ビッグデータを活用した来訪者増加施策の検討・ワーケーション環境整備の検討(4) エネルギーマネジメントの普及、促進に関すること<カーボンニュートラルをめざした活動>・カーボンニュートラルに向けた活動について、情報交換を実施3.今後の展開笠間市は、本協定および各種施策の成果を踏まえ、同市における住民サービスの品質向上を推進していきます。また、NTT Com及びドコモは、笠間市の課題解決に向けたデジタル技術の提供を継続、発展させるととともに、各種施策で得られた知見を活かし、他自治体の地域課題解決に貢献していきます。(※1):生産年齢人口とは、生産活動に従事しうる年齢の人の数です。(※2):老年人口とは、65歳以上の人の数です。(※3):ポートとは、多数の自転車を共同で利用する場合に、自転車を停め置き、利用者が借用・返却する場所です。(※4):交流人口とは、その地域に訪れる人の数です。(※5):関係人口とは、その地域に住む人の数を表す定住人口や、交流人口ではない、地域と多様に関わる人の数です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月24日NTTアーバンソリューションズ株式会社(以下NTTアーバンソリューションズ)、株式会社NTTファシリティーズ(以下NTTファシリティーズ)、NTT都市開発株式会社(以下NTT都市開発)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)、アズビル株式会社(以下 アズビル)、ダイキン工業株式会社(以下 ダイキン工業)の6社は、カーボンニュートラルの実現に向け、空調制御に関する協業(以下 本協業)契約を締結しました。本協業により、各社が持つ空調制御に関する技術や知見を掛け合わせ、新築・既存を問わずあらゆるビル・施設にスムーズに導入できる空調制御分野におけるグリーントランスフォーメーションソリューション(以下 GXソリューション)を確立することで、オフィスビルをはじめとした大規模な施設のCO2排出量を削減し、社会全体のカーボンニュートラル実現に大きく貢献します。1.背景一般的なオフィスビルや商業施設においては、エネルギー消費量の約5割を空調が占めており、多くのビルに空調の省エネ化に資する技術を導入することが、カーボンニュートラル実現に向けた重要な取り組みの1つとなっています。新築のビルにおいては、省エネ性能の高い空調設備が導入されているケースが多い一方、既存のビルでは設備更改コストなどの事情により、省エネ性能の劣る空調設備のまま運用されているケースも多く、社会全体のカーボンニュートラルの実現に向けては、新築・既存に関わらずスムーズに導入できるGXソリューションの確立が急務です。2.本協業における具体的な活動内容(1)GXソリューションの確立人流や快適性、エネルギーの予測を基にAIが空調運転シナリオを算出するとともに、自動制御を行うGXソリューションを確立します。また、GXソリューションの高度化や早期の社会実装に向け、さまざまなリソースを持つパートナー企業の参画を広く求め、活動を推進します。(2)新築・既存を問わずあらゆるオフィスビル・商業施設に対応できる導入手法の確立NTTグループ所有のビル・施設においてGXソリューションの実証を重ねる中で、新築ビルだけでなく、既存のビルにも導入しやすい手法を確立します。(3)全国のオフィスビル・商業施設への導入・展開NTTグループが保有している新築・既設ビル・施設へのGXソリューションの導入・展開に加え、NTTグループ外の企業が保有している全国の大規模ビル・施設1万棟への導入・展開をめざします。例えば、都内にある延床面積10万平方メートルを超えるビルでは、オフィスや商業施設などをもつ複合施設であることが多く、GXソリューションを導入することで、エネルギー消費量を約150~350万kWh/年(電力量換算値)、CO2排出量を約700~1,600t/年削減可能と試算しています。(4)認証制度への対応GXソリューションを建築物の省エネ性能に関する認証制度に対応させ、普及・拡大に取り組むことにより、社会全体のカーボンニュートラル実現に貢献します。<図 GXソリューション(イメージ)>3.各社の役割・NTTアーバンソリューションズ・NTT都市開発:自社が保有するアセットにおけるGXソリューションの確立・導入、環境整備などの準備・NTT ファシリティーズ、NTT Com、アズビル、ダイキン工業:ビル運用技術・空調制御ノウハウの提供によるGXソリューションの確立、展開4.今後の展開さまざまな技術を持つパートナー企業の参画を広く募集し、全国の大規模ビル・施設1万棟へのGXソリューションの導入をめざします。さらに、日本国内だけでなく、海外のビル・施設へも導入し、グローバル展開を進めます。また、空調制御分野のみならず、エネルギーの可視化など、お客さまのGXソリューションに資するさまざまなソリューションを提供し、社会全体のカーボンニュートラル実現に貢献します。なお本協業のGXソリューションは、NTTの研究所(NTTスマートデータサイエンスセンタ)やNTTグループ各社が一体となって取り組む「街づくりDTC(R)」の実証の一環である「空調制御最適化」システム※の成果を活用します。「街づくりDTC(R)」ではフードロス削減やおもてなしサービスといった他のサービスとの連鎖により、街区の中で新しい価値を創出することをめざします。(※)下段関連リリースをご参照ください。■カーボンニュートラル実現をめざす各社の取り組み・NTTグループ:「NTT Green Innovation toward 2040」 ・アズビル:「2050年温室効果ガス排出削減長期ビジョン」 ・ダイキン工業:「環境ビジョン2050」 ■参考国土交通省法人建物調査(H30)によると、日本全国における法人の保有する建物(事務所)は約20万棟あり、大規模(1万平方メートル~)は約4,000棟、中規模(5,000~1万平方メートル)は約6,000棟、小規模(~5,000平方メートル)は約19万棟存在。NTTアーバンソリューションズ株式会社が行う「街づくりDTC(TM)」プロモーション「わが まち みらい」のイメージキャラクターに鉄腕アトムを起用しています。(C)Tezuka Productionsわが まち みらい 「想像を超えた未来が、すぐそこに。」 【関連リリース】NTT、NTTアーバンソリューションズ 2021年2月2日「未来の街づくり」を実現するNTTグループのデジタル基盤「街づくりDTC(TM)」の技術開発、実証実験の開始について NTT都市開発 2021年2月10日5Gを活用した警備ロボット実証実験を実施 NTTアーバンソリューションズ、NTTデータ 2021年3月30日WITH HARAJUKUにおける「街づくりDTC(TM)」実証実験の開始について NTTアーバンソリューションズ、NTT都市開発 2021年4月5日次世代型先進オフィス「アーバンネット名古屋ネクスタビル」における新たな働き方を支える最先端ICTのご紹介 -us.com/news/2021/04/news-210405-01.htmlNTTアーバンソリューションズ、NTTデータ 2021年9月6日品川エリアにおける「パーソナライズサービス(おもてなし)」実証実験の開始について NTTアーバンソリューションズ、NTTコミュニケーションズ株式会社、株式会社NTTファシリティーズ、NTT都市開発 2021年11月29日街づくりDTC 「空調制御最適化」システムの開発について NTTアーバンソリューションズ、NTT都市開発 2022年2月1日次世代型先進オフィス「アーバンネット名古屋ネクスタビル」竣工 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月20日NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、2021年9月22日より、新たな企業広告「つないだ先にあるものを。」~スマートシティ篇~を、ウェブを中心に開始します。企業広告「つないだ先にあるものを。」は、俳優の賀来賢人さん・安藤サクラさんを起用し、2021年3月より展開しています。■基本情報作品タイトル:「つないだ先にあるものを。」~スマートシティ篇~放映時期:2021年9月22日 (水) 4:00から公開予定放映地域:ウェブ広告公式YouTube URL:9月22日(水)10:00頃より公開予定視聴用URL: ■キービジュアル■企画背景前作である「つないだ先にあるものを。」-出会い篇・共創篇-の次の世界を描くことを目的に、2021年9月7日に公開したワークスタイル変革篇同様、「キャッチコピーの“つないだ先”とは具体的に何なのか?」、「NTT Comとしてどんな未来を目指したいのか?」を分かりやすく描くことを軸として、企画検討を行いました。また、前作で賀来賢人さんが演じた、最後まで諦めずアツく仕事に取り組む過程でお客さま(安藤サクラさん)との信頼関係を築いていくというNTT Comの企業人格を、引き続き表現するということも意識しています。Smart City篇では、お客さまと共に、思い描いた社会や産業の未来をデジタルを活用して実現していく姿勢を、実際にNTT Comが三井不動産株式会社様と共同実験を進めている名古屋市の「Hisaya-odori Park」(久屋大通公園)(※)を舞台に描いています。<出会い篇> <共創篇> <ワークスタイル篇> ■見どころ・前作に引き続き、NTT Com社員役として賀来賢人さん、取引先企業のお客さま役として安藤サクラさんが出演しています。ICTを活用した便利で豊かな街を思い描き、熱意を込めて語る賀来賢人さんと、その熱い想いを受けて実現に期待を寄せる安藤サクラさんが、便利で豊かになっていく街を見守る様子を表現しています。・実景の撮影は、名古屋市の「Hisaya-odori Park」(久屋大通公園)で行い、CGと組み合わせてリアルな街をデジタル化していく様を表現しています。・作品中で賀来賢人さんが、男の子に手放してしまった赤い風船を渡すシーンはNTT Comが提供する「Takumi Eyes(※)」 が街を見守り、寄り添う様子を擬人化して表現しています。・また、バーチャルショッピングのシーンではNTT Comが目指す世界観の一つとして、デジタルの便利さとリアルの営みをなめらかにつなぎ、街を訪れる人により豊かな体験を提供する「Smart Customer Experience」を表現しています。(※)関連情報(2020年9月14日)NTT Comと三井不動産が、公園整備運営事業において「安心安全な街づくり」の実現に向けた検証を開始 (2021年6月3日)NTT Comと三井不動産が、デジタル空間上に構築した「Hisaya Digital Park」とバーチャル店舗を活用した新たな顧客体験創出の共同実験を開始 (2021年9月17日)「Hisaya Digital Park」でメ~テレ「ドデスカ!」「ウルフィ」などのVRコンテンツを展開 ■クリエイターからのコメント株式会社電通 小島義広(クリエーティブディレクター)前回の広告は、主にNTT Comの企業人格や仕事に取り組む姿勢を伝える内容でした。今回はいよいよ事業ビジョンや事例を具体的に描くということで、NTT Comの皆さんにお話を伺いました。NTT Comが訴求したいことと、広告を見る人が理解しやすい内容をつなぐブリッジ役になることを意識しながら制作しました。株式会社電通 保持壮太郎(プランナー)NTT Comらしさが特に宿っているのはどの部分か、といった観点で、短い動画に落とし込むべきエッセンスを絞っていきました。NTT Comが先駆的に取り組んだことを、セリフでも説明しながら、CMならではの話法として、ファンタジックなカットで伝えることにしました。■クレジットクリエーティブディレクター:小島義広(電通)プランナー:保持壮太郎(電通)コピーライター:小山佳奈(電通)アートディレクター:岡本彩花(電通)ビジネスプロデューサー:小島礼、福井貴之(電通)クリエーティブプロデューサー:有光孝文(電通)<グラフィック>デザイナー:長谷 康平(adbrain)フォトプロデューサー:P:草柳 太郎/P:佐藤 凌/AP:中井 涼(amana)フォトグラファー:佐々木 慎一(SIGNO)美術:名嘉眞 秀(SUI)イラストレーター:AZUSA(Free)レタッチャー:津金 卓也(Free)<映像>プロデューサー:大賀遊/石割貴大/坂元祐介(電通クリエーティブX)プロダクションマネージャー:火ノ見崇(電通クリエーティブX)ディレクター:内山拓也(SPEC)カメラマン:石田遼(TOKYO)照明:神山啓介(フリー)<スタッフ>キャスティング:加茂野 昭子/田山 晃広(電通キャスティングアンドエンタテインメント)スタイリスト:賀来賢人:小林 新(UM) / 安藤サクラ:白山春久(白山事務所)<カットシート> 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月22日株式会社NTTドコモは、料金プラン『ahamo』の100万契約突破を記念して、人気ボカロPと歌い手がコラボする無料オンラインライブの配信を決定しました。ライブのタイトルは『つながる詩の日』。2021年7月11日、『ahamo』のYouTubeチャンネルで配信されます。人気ボカロP×歌い手がオンラインライブ『つながる詩の日』でコラボ!今回のライブには、音声合成ソフト『VOCALOID』を使う『ボカロP』や、ネットを中心にアーティスト活動をしている『歌い手』が数多く参加。楽曲制作を担当するのは、八王子Pさんや、『ひとしずく×やま△』、40mPさん、和田たけあきさん、『OSTER project』、『針原翼×koyori』、buzzGさんら大人気ボカロPです。また、歌い手からはこはならむさんや、しゅーずさん、遥羽(はるは)さん、PAREDさん、松下ゆらぎさん、RIRIKOさんが出演します。八王子Pさん40mPさんこはならむさんオリジナルソングを披露する、ボカロPと歌い手の組み合わせがこちら!・OSTER project×ゆらぎ・八王子P×しゅーず・針原翼×koyori×遥羽(はるは)・buzzG×RIRIKO・ひとしずく×やま△×PARED・40mP×こはならむ・和田たけあき×松下また、『くらべられっ子』を始めとした楽曲で人気の歌い手である、ツユさんが応援アーティストとして出演します。ネット上で創作活動を行うボカロPと歌い手がコラボレーションし、『新しい音楽』を届ける今回のオンラインライブ。視聴者による事前の楽曲人気投票と当日の審査によって優勝ペアを決定し、優勝したペアは今後の活動で『ahamo』がサポートを行うとのことです。同ライブは無料で見ることができます。YouTubeチャンネルでは、オリジナル楽曲のワンコーラスMVを公開。視聴者による事前投票をTwitterで実施しています。【オンラインライブ『つながる詩の日』】開催日:2021年8月上旬ウェブサイト:つながる詩(うた)の日配信先:ahamoOfficial アハモ公式[文・構成/grape編集部]
2021年06月15日2021年3月に携帯電話通信大手3社の割安料金プランがスタートし、約1カ月が経ちました。すでに割安プランに変更された人もこれか変更・検討しようと思う方もいる一方で、よく分からない方もいらっしゃると思います。 家計の観点からすると、通信費は固定費ですので、下げられることができれば、長期間のそのメリットを受けることができます。そのため、割安プランの現状や考え方についてお伝えします。 新料金プランの現状2021年1月までに大手3社(NTTドコモ、KDDI、Softbank)はプランの概要を発表しましたが、2社は無料通話をオプションにするなど、プラン実施の3月までに内容を変更しました。結果として、主な内容はほぼ横並びとなりました。 3社ともキャリアメール(docomo.ne.jp、au.com、softbank.ne.jpなどのアドレス)が使えず、店舗での手続きや修理等は原則できなくなります。また、申込も原則オンラインで行います。ahamoについては、2021年4月22日から、ドコモショップでの有料サポート(新契約、他社からの乗り換え、ドコモからのプラン変更、契約後の各種手続き)を3,300円で行っています。 なお、第4のキャリアの楽天モバイルでは、大手3社と一線を画し、月額利用料金は、月間のデータ使用量1G以下は0円、1G超~3GB以下は1,078円、3GB超~20G以下は2,178円、20G超は3,278円と段階性の料金となっています。また、格安スマホ・シムも新たな料金プランを発表した会社が増え、20GBのプランが月額2100円前後~2500円前後と3大キャリアの格安プランより安いプランも出始めました。 新プランの特徴とその他の選択肢上記の新スマホ料金プランに向いている(適している)方は以下に当てはまる方です。 ①オンラインでの手続きや故障等のトラブル対応が自分でできる人②通話時間が短めで、キャリアメールの使う必要がない人③自宅や外出先でWi-Fiの接続ができず、データ容量をそれなりに使う人新料金プランは、店舗やコールセンターでの対応を減らすことによるコストが削減効果を通信料金に反映しています。そのため、操作や修理・手続きを自分か家族がオンラインでできる必要があります。故障や紛失などのトラブル対応や機種変更、プラン変更等の手続きが自分でできない人にはお勧めできません。 なお、KDDIのサブブランドであるUQmobileやSoftbankのサブブランドであるY!mobile、第4キャリアの楽天モバイル、いくつかの格安スマホ・シム※では、店舗・コールセンターでの対応ができることもありますので、ご自身の状況に応じて選ぶといいでしょう。 ※シム(SIM)とは、スマホに必ず装着されているICカード(SIMカード)のこと。また、大手3社の新プランは20Gまでのデータ容量制限がありますが、自宅や勤務先等でWi-Fiに接続することが多く、データ容量を多く使わない方や逆にデータ通信のほとんどをスマートフォンで使い月間20Gでは足りない方には新料金プランにマッチしていないと考えられます。 携帯料金は下げられる可能性のある固定費家計に関する固定費は、住居費(家賃または住宅ローン等)、水道光熱費、保険料(生命保険・損害保険)と並んで通信費があり、携帯料金はほとんどのご家庭で支払われています。収入が多いと住居費や保険料は、大きくなる傾向にありますが、携帯料金は収入の高低というよりは、利用状況や性格により料金が決まる傾向にあります。動画やゲームなどの通信容量を多く使う方や大容量プランから切り替えが面倒でしていない方は料金が高くなります。キャリアの大容量プランは、必要でかつ料金の支払いに無理がなければ、そのままでも良いのですが、携帯料金が家計に占める割合が高かったり、大容量プランが必要でなかったりする場合には、上記の新プランも含めて現在より割安のプランに変更できないか検討してみましょう。 例えば、月額8000円のプランに夫婦二人で加入している方が、月額3000円のプランに変更できた場合、月額1万円(減少額5,000円×2人)が削減できます。これを1年にすると12万円、10年継続すると120万円にもなります。住宅ローンや保険の見直しも家計の削減に効果を発揮しますが、携帯料金の見直しは住宅ローンや保険の見直しよりも簡単なことも多いので、興味を持った方はいくつかのプランを比較してみましょう。 検討後、通信会社を変更する場合には、通信エリアの圏内であるか、電力や固定電話、光回線などのセットプランに影響があるかどうか、家族割やセットプランの解消のよる負担がないか、中途解約による違約金(いわゆる2年縛り)なども合わせて確認するようにしましょう。 通信費の削減は、家計改善にもつながりますので、プランや通信会社の変更の有無を問わず最適なプランでスマートフォン・携帯電話を契約するようにしましょう。また、上記の内容は2021年4月25日現在の内容です。今後、内容や条件など変更になる可能性があります。また、記事に出てくる通信料金はすべて税込となります。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2021年04月29日4月25日に実施された参議院の広島選挙区再選挙。野党統一候補の宮口治子氏(45)が、自民党・西田ひでのり氏(39)に約3万票の差をつけて当選した。今回の再選挙は、19年7月の参議院選挙をめぐる大規模な買収事件で有罪確定した河井案里氏(47)の当選無効に伴うもの。広島を拠点とする岸田文雄前政調会長(63)は「負けられない戦い」として勝利を狙っていたが、自民党は敗北する結果となった。そんななか、Twitterでは野田聖子幹事長代行(60)の“あるツイート”が物議を醸している。すでに削除されているが、25日深夜2時12分付で投稿されたツイート画像が拡散されている。《#参議院再選挙広島県選挙区#西田ひでのり候補の応援で、#衆議院議員小林史明議員と福山市に参りました。たくさんの方にお集まりいただき、本当にありがとうございました。皆さんの貴重な1票をぜひ西田ひでのりさんに託してください!#野田聖子》23日には、選挙前日に福山市内3カ所で応援演説を行うと告知していた野田氏。上記ツイートは足を運んでくれた人たちへの感謝を綴ったようだが、投稿日が選挙当日となっている。Twitterでは「公職選挙法に抵触する」として、批判が相次いでいるのだ。《元総務大臣なのに……》《これはアウト自民党は適切に処分すべき》《野田聖子さん、何やってんの?元総務大臣としては「うっかり」で済むレベルではないと思う。しかも河井夫妻の選挙違反が争点の選挙なのだし尚更。ツイ消しして知らん顔するのではなく謝罪も含めてきちんと対応された方が良いのでは?》総務省のサイトでは、「選挙運動期間に関する規制」として以下のように記されている。「選挙運動は、選挙の公示・告示日から選挙期日の前日までしかすることができません(公職選挙法第129条)」「違反した者は、1年以下の禁錮又は30万円以下の罰金に処することとされており(公職選挙法第239条第1項第1号)、選挙権及び被選挙権が停止されます(公職選挙法第252条第1項・第2項)」野田氏は17年8月から18年10月にかけて、総務相に就任していた。今年3月には、総務相時代にNTTから高額接待を受けていたと『週刊文春』に報じられたばかり。だが「総務省が全く関わらないプライベートな会合」などと否定し、「見苦しい言い訳」として批判が相次いでいた。元総務相として思わぬ墓穴を掘ってしまったが、今回はどのように釈明するのだろうか。
2021年04月26日最後のトップリーグ王者を決める戦いが、今週末より本格化する。『ジャパンラグビー トップリーグ2021』プレーオフトーナメントが2回戦に突入。レッド・ホワイト両カンファンレンスの上位勢も、ノックアウト方式のトーナメントに参戦するのだ。2回戦屈指の好カードに4月24日(土)・江戸川区陸上競技場でキックオフを迎えるクボタスピアーズ×ヤマハ発動機ジュビロを挙げるファンも多いだろう。初のトップ4、その先にある日本一も目論むクボタは開幕5連勝をマークするも、第6節はサントリーサンゴリアスに試合終了間際逆転トライを許し26-33、第7節・トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦でもラストワンプレーでトライ、逆転コンバージョンを喫し24-25と2戦連続となる逆転負けが響きレッドカンファレンス(RC)3位に甘んじた。一方、五郎丸歩の現役ラストシーズンを初優勝で飾ろうと鼻息荒いヤマハ発動機だったが、第2節・リコーブラックラムズに22-23、第4節・キヤノンイーグルスにも32-40、V候補の神戸製鋼コベルコスティーラーズとパナソニック ワイルドナイツには完敗となり3勝4敗、まさかのホワイトカンファレンス(WC)6位に沈んだ。よって、トーナメント序盤戦からクボタ×ヤマハの好カードが実現する運びとなったのだ。4月20日にはクボタ・ヤマハ発動機の合同オンライン取材が行われた。クボタのセンター(CTB)立川理道主将、ロック(LO)大戸裕矢主将は次のように意気込みを語った。「ここまでいい準備ができている。ホームでヤマハとできるのは楽しみ。負けたら終わりという緊張感もあるが、それも楽しみたい。最後2試合負けてしまったが、7試合のリーグ戦では初キャップの選手も出て、毎試合反省しながらもチームとして成長してきた手応えがある」(立川)「負けたら終わりの中、どれだけ自分たちのフォーカスできるか、どれだけ自分たちのラグビーをできるか。6位に終わって満足している選手はひとりもいない。悔しさをプレーオフにぶつけたい。開幕前からケガ人がいる中、若手が成長した。とくにプロップ(PR)。これからのヤマハスタイルを継承する意味でもリーグ戦の意義はあった。あと12・13番も固定せずにチャレンジした。パナソニック、神戸相手にレベルアップできたのでは」(大戸)勝敗を分けるキーポイントとキーマンを問われた両主将はこのように答えた。「セットピース。ヤマハもこだわっているので、クボタとしてもセットピースを安定させてクボタらしいラグビーをしたい。(キーマンは)ひとり挙げるのは難しいが、80分間タフな試合になると思うので、ゲームをコントロールする9・10番に注目してもらえれば」(立川)「セットプレーがカギを握ると僕も思っている。(キーマンは)FW全員と言いたいが、山本幸輝かな。ヤマハがエネルギッシュにできるのは幸輝がいるから」(大戸)大戸裕矢(ヤマハ発動機ジュビロ)ヤマハ発動機ジュビロ提供スクラムの命運を握るPRのふたりも登場。クボタ・北川賢吾、ヤマハ・山本は今週末のゲームを盛り上げるべくサービス精神旺盛に挑発合戦を繰り広げた。「ヤマハと言えば代名詞が強力なスクラム。僕らも今季スクラムに力を入れてFWパックを作っているのでそこは負けられない。トイメンになるであろう幸輝さんには個人的にも負けられない」(北川)「ヤマハは絶対スクラムで負けられない。いいスタッツは出していないが、今究極のスクラムができている。試合が楽しみ。僕が近大4年の時に創部以来初めて北川選手がいた同志社大に勝った」(山本)「僕が出た試合では近大に負けた記憶はない」(北川)「(北川は)試合中ポーカーフェイス。PRには珍しく涼しい顔で組んでくるので、今回の試合では押されて“やっちまった”という顔にさせたい」(山本)「幸輝さんは1番としてはトップレベル。ただ押したら声を出す。言い方は悪いけどムカつく。今週は押させない」(北川)「俺を調子に乗らすんじゃないぞ」(山本)試合開始48時間前に発表された試合登録メンバーは以下の通り。【クボタスピアーズ】1海士広大、2マルコム・マークス、3北川賢吾、4デーヴィッド・ブルブリング、5ルアン・ボタ、6トゥパ フィナウ、7ピーター・ラピース・ラブスカフニ、8バツベイ シオネ、9井上大介、10バーナード・フォーリー、11タウモハパイ ホネティ、12立川理道、13テアウパ シオネ、14ゲラード・ファンデンヒーファー、15金秀隆、16杉本博昭、17羅官榮、18山本剣士、19青木祐樹、20末永健雄、21岡田一平、22岸岡智樹、23ライアン・クロッティ【ヤマハ発動機ジュビロ】1山本幸輝、2名嘉翔伍、3伊藤平一郎、4マリー・ダグラス、5ヘル ウヴェ、6大戸裕矢、7庄司拓馬、8クワッガ・スミス、9吉沢文洋、10清原祥、11シオネ・トゥイプロトゥ、12ヴィリアミ・タヒトゥア、13石塚弘章、14伊東力、15奥村翔、16平川隼也、17植木悠治、18大塚健太、19フレッド・ヒュートレル、20松本力哉、21篭島優輝、22中井健人、23サム・グリーンクボタ×ヤマハの翌日、同じ江戸川区陸上競技場で行われるNTTコミュニケーションズシャイニングアークス×キヤノンイーグルスに注目するファンも多いだろう。元スコットランド代表スクラムハーフ(SH)のグレイグ・レイドローが加入し、悲願のトップ4入りを目論んだNTTコムだが、試合によって波があり3勝1分3敗のRC4位、サントリーを2度優勝に導いた沢木敬介監督を迎えて上位進出を狙ったキヤノンイーグルスは日野レッドドルファンズ戦の試合中止が響き3勝3敗、WC5位に甘んじた。同じ五分の星だが、戦況は異なる。NTTコムは第7節にメンバーを落としたサントリーに31-94と大敗となったのが気になる。一方、キヤノンは3連敗スタート。神戸製鋼に10-73、パナソニックに0-47と沢木監督に代わったからと言ってすぐに結果を出すのは難しいと思われたが、第4節・ヤマハ発動機にシンビン(10分間の一時退場)を出しながら40-32で逃げ切ると、リコーには31-28と逆転勝ち、最後はNECグリーンロケッツに71-24と大勝で締めた。NEC戦後、沢木監督は「前半の入り20分、選手たちがしっかりいいパフォーマンスを出してゲームをコントロールできた。次のトーナメントに向けてチームとして成長できたゲームとなった」と手応えを口にした。重ねて言うが、惜しむらくは第6節・日野戦である。日野に新型コロナウイルス感染症陽性者が出て試合は中止、規定により両チームとも勝点2ずつを分け合った。スポーツの世界に「たられば」は意味をなさないが、もし試合が行われて下馬評通りにキヤノンが勝利していれば、勝点18となりNTTドコモレッドハリケーンズに代わってWC3位に浮上していた。プレーオフトーナメント2回戦の相手もRC6位のHonda HEATになるはずだった。NEC戦後、スタンドオフ(SO)田村優主将も「先週試合がなくなり、選手はすごく落ち込んでいた。(第6・7節で)勝点10を取りたかったので、できなかった思いを今日の試合にぶつけた。(3勝3敗という結果について、どう評価するか問われると)4勝3敗のつもりだった。先週、残念なことがあったので」と悔しさを露わにした。キヤノンフィフティーンとしては割り切れない思いもあるが、NTTコム×キヤノンの好カードが見られるファンは大歓迎だろう。NTTコムに2014年から在籍していた日本代表NO8アマナキ・レレイ・マフィが3月に退団、キヤノン入りした。第7節には今季初出場を果たし、トライも決めている。沢木監督も「力があるのは、みなさんも知っての通り。田村をはじめチームメイトが、しっかりサポートしてくれているので、彼もいい状態でゲームに臨めている。1年ぶりのゲームだったので、これからどんどん良くなっていくと思う」とフィジカルモンスターの復活に期待を寄せた。当の本人はいきなりの古巣との対戦に「がんばります」と語るのみ、秘めた思いはグラウンドで表現する。NTTコム×キヤノンと同様に東芝ブレイブルーパス×リコーも両カンファレンスの力関係を測る絶好のモノサシとなるだろう。ともに3勝4敗、東芝はRC5位、リコーはWC4位である。リコーはヤマハに23-22と逆転勝ちし、前回王者・神戸製鋼を相手に19-20と最後まで苦しめたのに対し、東芝は開幕戦こそトヨタ自動車に33-34と迫ったが、クボタに7-39、NTTコムに19-45と完敗。サントリーとの府中ダービーでは5-73というショッキングな大敗を喫している。サントリーとともに最多5回の優勝を誇る東芝の復活を願うオールドファンも多いが、結果はいかに。『ジャパンラグビー トップチャレンジリーグ2021』勢唯一の勝ち残り、近鉄ライナーズに期待するファンも決して少なくない。プレーオフトーナメント1回戦では後半早々にNO8ロロ・ファカオシレアが危険なプレーで一発退場(4月22日に以後6試合の出場停止が決定)となり、数的不利を強いられたものの、アグレッシブなディフェンスを貫き、宗像サニックスブルースに31-21と勝ち切った。次の相手はパナソニックである。トップリーグ4度の優勝を誇り、鉄壁のディフェンスでホワイトカンファレンスを1位突破したパナソニック絶対有利は揺るがない。両軍の戦力、今季の戦いぶりを比較すれば、ワンサイドゲームになることも濃厚だが、それでも、ホーム花園で大一番に挑む近鉄に期待を寄せずにはいられない。「パナソニックはチャンピオンだが、同じ人間に変わりない。彼らを倒して自分たちの目標を達成したい」というロック(LO)マイケル・ストーバーク主将の心意気もよし。SHウィル・ゲニア&SOクウェイド・クーパーの元オーストラリア代表ハーフ団の手綱捌き、4月12日発表の日本代表候補に最年少で選出されたCTBシオサイア・フィフィタの躍動に期待したい。【トップリーグ2021 プレーオフトーナメント2回戦】4月24日(土)東芝ブレイブルーパス×リコーブラックラムズパロマ瑞穂ラグビー場サントリーサンゴリアス×NECグリーンロケッツ秩父宮ラグビー場クボタスピアーズ×ヤマハ発動機ジュビロ江戸川区陸上競技場三菱重工相模原ダイナボアーズ×神戸製鋼コベルコスティーラーズ東大阪市花園ラグビー場4月25日(日)近鉄ライナーズ×パナソニック ワイルドナイツ東大阪市花園ラグビー場トヨタ自動車ヴェルブリッツ×日野レッドドルフィンズ秩父宮ラグビー場NTTコミュニケーションズシャイニングアークス×キヤノンイーグルス江戸川区陸上競技場Honda HEAT×NTTドコモレッドハリケーンズパロマ瑞穂ラグビー場『トップリーグ2021』プレーオフトーナメント2回戦のチケットは発売中(カードによっては予定枚数終了)。準々決勝のチケットは4月25日(日)午前10時~26日(月)午後11時59分まで先行抽選プレリザーブ、5月1日(土)午前10時より一般発売。チケット情報チケットぴあトップリーグ特設ページ
2021年04月23日熱戦続きのリーグ戦最終節から1週間、『ジャパンラグビー トップリーグ2021』がいよいよプレーオフトーナメントに突入する。来季スタートする新リーグ1部入り、そして最後のチャンピオンを決する戦いが始まるのだ。それにしても、リーグ戦は最後の最後まで目が離せなかった。4月10日・花園ラグビー場ではNTTドコモレッドハリケーンズが躍動。昨季0-97と記録的大敗を喫した神戸製鋼コベルコスティーラーズを相手に80分経過時点でリード、ラストプレーでモールからトライを許し29-31の逆転負けとなった。惜しくも金星を逃したヨハン・アッカーマンヘッドコーチ(HC)は、試合後の会見で「今日のパフォーマンスをひと言でまとめると、非常に誇らしい」と胸を張った。翌日の花園でもラストプレーでドラマが起こった。トヨタ自動車ヴェルブリッツとクボタスピアーズのスリリングなシーソーゲームは、自陣22mラインでの連続アタックからオフロードパスを受けたWTB高橋汰地が独走トライ、SOライオネル・クロニエが決勝コンバージョンを決め25-24とカンファレンス2位を獲得したのだった。前節・サントリーサンゴリアス戦に続き2試合連続逆転負けとなったクボタだが、「結果は残念だが、ここから立て直すことが大事。この負けがプレーオフへ向けて重要な糧になるようにしっかり修正していきたい」(立川理道主将)、「この試合はいい学び、ポジティブに捉えて成長していきたい。自分たちにフォーカスして、ノックアウトステージを戦っていきたい」(マルコム・マークス)と前を向いた。各カンファレンスの順位、個人賞は次の通り。【レッドカンファレンス(RC)】1サントリーサンゴリアス7勝・420得点129失点・勝点342トヨタ自動車ヴェルブリッツ6勝1敗・288得点186失点・勝点283クボタスピアーズ5勝2敗・236得点130失点・勝点254NTTコミュニケーションズシャイニングアークス3勝1分3敗・236得点254失点・勝点175東芝ブレイブルーパス3勝4敗・224得点229失点・勝点166Honda HEAT1勝6敗・133得点240失点・勝点67三菱重工相模原ダイナボアーズ1勝1分5敗・123得点309失点・勝点68宗像サニックスブルース1勝6敗・139得点322失点・勝点5【ホワイトカンファレンス(WC)】1パナソニック ワイルドナイツ6勝1分・318得点76失点・勝点312神戸製鋼コベルコスティーラーズ6勝1分・289得点138失点・勝点293NTTドコモレッドハリケーンズ4勝3敗・175得点175失点・勝点174リコーブラックラムズ3勝4敗・179得点184失点・勝点175キヤノンイーグルス3勝3敗・176得点230失点・勝点166ヤマハ発動機ジュビロ3勝4敗・239得点240失点・勝点157日野レッドドルフィンズ1勝5敗・90得点238失点・勝点78NECグリーンロケッツ7敗・139得点324失点・勝点1※第6節・日野×キヤノンは中止、規定により引き分け扱い、勝点2ずつ加点。個人賞【最多トライゲッター】テビタ・リー(サントリー)/マロ・ツイタマ(ヤマハ発動機)10トライ/初受賞【得点王】ボーデン・バレット(サントリー)128得点(6T/37G/8PG)/初受賞【ベストキッカー】田村優(キヤノン)キック成功率(G:21回中19回成功/PG:3回中2回成功)87.0%/初受賞RC1位・サントリーのアタックは凄まじいものがある。420得点ということは1試合平均60点である。カンファレンスが異なり一概に比較はできないが、得点2位のパナソニックに100点差以上付けているのだから恐れ入る。合計60トライもダントツだ。トライ数2位はパナソニックと神戸製鋼の43トライである。最終節でもサントリーのアグレッシブなアタッキングラグビーは全開となった。センター(CTB)中村亮土主将、フルバック(FB)尾崎晟也らを温存、スクラムハーフ(SH)流大、スタンドオフ(SO)ボーデン・バレット、ウイング(WTB)/CTB中野将伍をベンチスタートに回しながらNTTコムを94-31と粉砕。圧巻はバレットだ。後半22分にピッチへ入ると、相手に触れさせないピンポイントのライン取りを見せてハットトリック、文句なしの得点王に輝いた。得点ランキング2位がクロニエの76得点と言えば、いかにバレットの128得点が傑出しているかわかるだろう。試合後、ミルトン・ヘイグ監督も「バレットはワールドクラスの選手だということを毎回言っているが、現役のオールブラックスでもある。20分間で挙げた3トライは、彼のワールドクラスの実力をしっかり示してくれたものだ」と全幅の信頼を口にした。第5節・サントリー戦ではバレットのサヨナラPGで勝点2を逃したトヨタ自動車だが、2位の座を死守。サイモン・クロンHCも「この7試合でどんなコンビネーションがいいのか探り、自分たちのプロセスと確固たるチームカルチャーを確立することができた。いいリーダー陣、いい選手が揃っている。トーナメントへ向けて自分たちのやるべきこと、プロセスに集中したい」と手応えを口にすれば、茂野海人共同主将も「目標は変わらない。日本で一番のチームになること。でもあまり先のことを見過ぎても仕方ないので、目の前の試合、自分たちの果たすべき役割に集中したい」とキッパリ。WCではパナソニックが最終節に先発を7位に入れ替えながら、強さを見せ付けた。4月10日・熊谷ラグビー場でプロップ(PR)グレイグ・ミラー、フッカー(HO)堀江翔太、SO山沢拓也らが先発、PR稲垣啓太、SH内田啓介、SO松田力也、WTB福岡堅樹がベンチに回りヤマハ発動機と対峙。開始早々56秒でミスを突き、WTB竹山晃輝が独走トライを決めると、CTBディラン・ライリーのハットトリックなどで55-19と難敵相手に危なげない勝利を飾った。試合後、ロビー・ディーンズ監督は「今日はチームとしても特別な日。堀江翔太選手がワイルドナイツとして通算150試合出場の試合だった。コーチとしてこのような選手を指導できること、一緒にラグビーができることを光栄に思う」とゲームキャプテンを称えるとともに、「トーナメントはやるか、やられるかの戦いになる。さまざまなことを準備していきたい」と次なる戦いを見据えた。第6節のパナソニック戦は13-13の引き分けながら、勝点2差で2位なった神戸製鋼だが、プレーオフには3試合出場で9トライを量産したNO8ナエアタ ルイが帰って来る。デーブ・ディロンHCは「パナソニックに次いで2位通過であるが、大きく離されていない。成長しなければならないが、コロナ禍で開幕が延期となり準備が難しい中、リーグ戦を終えてハッピーだ」と及第点を与えた。最後尾からチームを見続けたFB山中亮平は第4節・リコー戦に続き、最終節も苦戦を強いられたことを反省。「勝つ時はいいラグビーができるが、リコー戦など取り切るところで取り切れない。取り急いで普段の自分たちを出し切れていない。試合中の早い段階で修正できればいいが、今日は最後まで引きずった」と課題を口にした。プレーオフでは『トップチャレンジリーグ2021』1位・豊田自動織機シャトルズ、2位・近鉄ライナーズ、3位・コカ・コーラレッドスパークス、4位・清水建設ブルーシャークスも戦いの輪に入って来る。下部リーグと侮ってはいけない。豊田自動織機がイングランド代表フレディー・バーンズ&サモア代表トゥシ・ピシという屈指のゲームメーカーを揃えれば、近鉄にはSHウィル・ゲニア&SOクウェイド・クーパーという元ワラビーズハーフ団とともに1月の『第57回全国大学選手権大会』で天理大学を初の日本一へ導き、4月12日の日本代表候補にも選出されたCTBシオサイア・フィフィタも名を連ねる。プレーオフトーナメントの組み合わせは以下の通り。【1回戦】4月17日(土)M57三菱重工×コカ・コーラパロ瑞穂ラM58豊田自動織機×NEC花園4月18日(日)M59清水建設×日野たけびしM60宗像サニックス×近鉄秩父宮【2回戦】4月24日(土)M61東芝×リコーパロ瑞穂ラM62サントリー×M58勝者秩父宮M63クボタ×ヤマハ発動機江戸川M64M57勝者×神戸製鋼花園4月25日(日)M65M60勝者×パナソニック花園M66トヨタ自動車×M59勝者秩父宮M67NTTコム×キヤノン江戸川M68Honda×NTTドコモパロ瑞穂ラ【準々決勝】5月8日(土)M69M67勝者×M65勝者熊谷M70M66勝者×M68勝者えがおS5月9日(日)M71M63勝者×M64勝者エコパM72M62勝者×M61勝者昭和電ド【準決勝】5月15日(土)M73M70勝者×M69勝者 花園5月16日(日)M74M72勝者×M71勝者 花園【決勝】5月23日(日)M75M74勝者×M73勝者秩父宮初戦から興味深いカードがズラリと揃う。豊田自動織機×NECと宗像サニックス×近鉄は、トップチャレンジ勢が下克上を果たすのか、トップリーグ勢が意地を見せるのか、注目される。WC3位となったクボタは2回戦でヤマハ発動機と当たる厳しい組み合わせとなった。清水建設×日野の勝者と対峙するトヨタ自動車とはカンファレンス2位と3位の大きな隔たりが生じたと言える。4月11日、キヤノンで今季初出場初トライをマークしたNO8アマナキ・レレイ・マフィはいきなり古巣NTTコムと顔を合わせる。東芝×リコー、Honda×NTTドコモなどという好カードも並ぶ。NTTドコモ大躍進の原動力であるTJ・ペレナラはプレーオフへ向けて、「3位はうれしいし、誇りに感じるが、勝てる試合を落としている。もっと勝ち切り、成長しなければならない。トーナメントは全部勝ちにいくつもり。まずは目の前のことをひとつずつやり、ビッグチームに対して最後のもう一歩を改善していけば、どのチームでも勝てると思う」と鼻息が荒い。『トップリーグ2021』プレーオフトーナメントは4月17日(土)に開幕。1回戦のチケットは発売中。2回戦のチケットは4月21日(水)午前10時より一般発売。準々決勝のチケットは4月25日(日)午前10時~26日(月)午後11時59分まで先行抽選プレリザーブ、5月1日(土)午前10時より一般発売。準決勝のチケットは4月25日(日)午前10時~26日(月)午後11時59分まで先行抽選プレリザーブ、5月12日(水)午前10時より一般発売。決勝のチケットは5月9日(日)午前10時~10日(月)午後11時59分まで先行抽選プレリザーブ、5月19日(水)午前10時より一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)トップリーグ特設ページジャパンラグビートップリーグ2021プレーオフトーナメントチケット情報
2021年04月16日最後の『トップリーグ』第7節でシビれるカードがラインナップされている。トヨタ自動車ヴェルブリッツ×クボタスピアーズ。レッドカンファレンス(RC)2位を争う好カードである。全勝対決ではない。両チームとも6試合を終えて5勝1敗、サントリーに屈している。両軍ともタイトル経験はない。そればかりかトヨタ自動車の最高位は4位、クボタに至っては6位である。それでもこの最終節に注目するラグビーファンは多い。古くからのファンはラストシーズンでの優勝を目指すトヨタ、初のトップ4入り、その先にある日本一も視野に入れるクボタに期待せずにはいられないのだ。それだけ今季の戦いぶりは充実している。今季のレギュレーションはリーグ戦の戦績に関係なく、プレーオフトーナメントで勝ち続ければ大逆転で覇権に届く。だが、各カンファレンス3位以下は対戦相手が厳しくなる。第6節終了時点の順位に当てはめてみると、準々決勝の相手はRC2位ならばホワイトカンファレンス(WC)3位NTTドコモレッドハリケーンズだが、RC3位だとWC2位神戸製鋼コベルコスティーラーズとなる。「優勝を目指すならば、神戸製鋼にもパナソニック ワイルドナイツにも勝たなければならない」は正論だが、「大一番は準決勝以降でいい」が各チームの隠れた本音だろう。そもそもカンファレンス2位を死守できないようでは、プレーオフが心許ない。第7節の一騎打ちは負けるわけにはいかないのだ。吉田杏(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)(c)F.SANOトヨタ自動車は4月7日にオンライン取材を実施、サイモン・クロンヘッドコーチ(HC)はクボタをこのように分析した。「クボタには非常にいいコーチ、非常にいい選手が揃っている。フォワード(FW)が強く、バックス(BK)にも熟練した選手が揃っているので、チームとして脅威を感じる。クボタの試合を見てもゲインラインを切って来るのがすごく強く、ラックスピードも速い」順位でひとつ上のクボタに対して、どう戦うのか。「今週の試合はゲインラインでの戦争になると考えている。その戦争で勝つことが重要。クボタとしてはこちらのラックスピードを遅らせるようなプレーが多くしてくると思うので、そこに注意しながらボールキャリーを早くしっかりし、自分たちのアタックの精度を上げていくことと、相手のボールにしっかりとプレッシャーをかけていくことを意識したい」また、指揮官は開幕戦とともに直近3試合でフル出場、ここ2試合はトライをマークするなど33歳とは思えぬパフォーマンスを発揮しているセンター(CTB)マレ・サウについて、こうコメントした。「マレ・サウは素晴らしいプレーヤーで、とてもいいスキルを持っている。少し前からトヨタのアタックを調整しているので、そのスタイルが彼に合っているのかな。彼自身チャレンジを好み、自ら立ち向かっていくタイプ。特にボールのハンドリングのスキル、ディフェンスの立ち位置がいい。年齢のことはあるが、日本代表に戻ってもおかしくないプレーヤーだと思う。試合でも非常に頼りになるプレーヤー」当のマレ・サウは次のように指揮官への信頼感を口にした。「年齢は数字でしかないと思っているし、常にベストを尽くすことに変わりはない。HCからチャンスを与えられているので、今季もベストを尽くし続けたい」さらにBK陣への自信を垣間見せた。「BKの強みは全員。スタートメンバーだけではなく、バックアップの選手、誰が試合に出ても高いパフォーマンスを発揮できるところ」3年目のフランカー(FL)・NO8吉田杏はクボタ戦の勝敗の鍵を次のように語った。「まずはチームの中での自分の役割をしっかり実行すること。その中で、自分の強みを生かしてフィジカルやボールを奪うところを粘り強くやることで、チャンスは来ると思う。チャレンジャーとして80分間戦い続けることが勝利につながると思う」若きFWはニュージーランド代表前主将キアラン・リード、オーストラリア代表現主将マイケル・フーパーから多くを学んできた。「開幕戦は出られず、自分に何が足りないか考え続けた。リード、フーパーに影響を受けて練習してきた。(フーパーの)ボールを奪い取るスキル、集中力、タックルテクニックが勉強になる。ヒットする時の足の運び方やハートの面の持って行き方を参考にしている。ここ数試合でジャッカルできているが、それは練習の成果が出ているのだと思う」円陣を組む立川理道らクボタスピアーズのメンバー(c)クボタスピアーズ一方、クボタも4月9日にオンライン取材の場を設けた。フラン・ルディケHCはトヨタ戦へ向けて抱負を語った。「先週戦ったサントリーも今週戦うトヨタも我々クボタもいいチームだ。トヨタはいいHC、いい選手が揃っている。まずはセットピースをクオリティ高くして、自分たちのアタックへ持っていきたい。ブレイクダウンでは先週課題が見えたので、正確性と精度を高めていかないといけない」プレーオフを睨む意味でも重要な戦いになるが、指揮官は否定した。「まずはトヨタ戦にしっかりプランを持って臨むこと、目の前の試合にしっかりフォーカスしたい。WCのことは全く考えていない」立川理道主将はトヨタ自動車の変化を次のように感じていた。「今年はFWだけにこだわらず、ボールも動かしている。9・10・15番のところでボールを動かすいいラグビーをしている」トヨタのキーマンを問われると、主将はこう返答した。「アタックのキーマンのひとりが(ウィリー・)ルルーなので、しっかり止めていきたい。彼にスペースを与えるといいアタックをしてくるのでスペースを埋めたい。それと(ライオネル・)クロニエの右足とルルーの左足にもしっかりプレッシャーをかけていきたい」ではクボタとしては、トヨタにどう対峙するのか。「FWのセットピースのところで優位に立てれば、色んなことができる。サントリー戦の課題を解消すればしっかり勝てると思う。(サントリー戦)前半のペナルティだったり、オフサイドの部分はこの1週間かなり意識して準備してきた」また、オンライン取材にはルーキーながらFBとして6試合フル出場している金秀隆も登場。「トップリーグのレベルの高さを痛感している部分と自分でも通用する部分、両方ある。同級生は化け物ばっかり。人よりも練習するのが自分のモットー。FBに必要なスキルを先輩に聞いて練習してきた。(関東大学リーグ戦)2部でもやれるというのを証明できたらうれしい。2部にもいい選手はいっぱいいるので」と台頭の要因を明かした。ともに5勝1敗、総勝点も同じ26ポイント。クボタが212得点105失点の得失点差107に対し、トヨタは263得点162失点の得失点差101。わずか得失点差6点差で2位・クボタ、3位トヨタとなっている。それではここまでの戦いぶりを振り返ってみたい。【第1節】トヨタ自動車34-33東芝クボタ43-17宗像サニックス【第2節】NTTコム29-47トヨタ自動車東芝7-39クボタ【第3節】トヨタ自動車45-3Hondaクボタ34-24NTTコム【第4節】宗像サニックス29-61トヨタ自動車クボタ38-7Honda【第5節】トヨタ自動車36-39サントリークボタ32-17三菱重工【第6節】三菱重工29-40トヨタ自動車サントリー33-26クボタトヨタが開幕戦で東芝の猛追を受け辛勝したのに対して、クボタは第2節で東芝を相手に何もさせなかった。RC1位サントリーとの対決でも、両チームとも好ゲームを繰り広げた。トヨタは第5節でサントリーを相手に試合の大半をリードする形で進めながら、終盤に同点、後半41分にSOボーデン・バレットのサヨナラPGで勝利を逃した。クボタは前節、前半31分のフォーリーのシンビン(10分間の一時退場)からペースを奪われ23-7で前半にリードを許すも、後半に入り巻き返し、後半30分にはついに同点に追い付いた。だが、後半39分にSOからFBへ回ったバレットに逆転トライを決められたのだった。トヨタもクボタも最多優勝5回を誇るサントリーを苦しめながら、オールブラックスのスーパースターの個人技にやられたのだ。『トップリーグ』での直接対決対戦成績を振り返ってみると、トヨタが8勝2敗と大きく勝ち越す。ただ、毎回ワンサイドゲームというわけではない。昨年の好ゲームの記憶が新しいファンも多いことだろう。両軍は昨年2月、雨のパロマ瑞穂ラグビー場で対峙。FWで優位に立つクボタがペナルティを誘い、前半20分に先制トライかと思いきや、TMO判定にてノートライに。トヨタもトライ寸前でのハンドリングエラーでチャンスを潰す。そんな中トヨタが主導権を握る。前半33分にFL姫野和樹が中央突破で先制トライを奪うと、後半4分にはクロニエの絶妙なノールックキックパスからトライ、コンバージョンも決めてトヨタが14-3とリード。その後、スクラムでリズムをつかんだクボタは後半38分にスクラムからトライへつなぎ、コンバージョンも成功して17-18と逆転する。このままノーサイドと思われたが、ドラマは最後に訪れた。42分、相手陣でPR吉田康平がジャッカル。ペナルティを奪い、クロニエが逆転PGを決めて20-18で熱戦にピリオドを打ったのだった。勝った姫野主将(当時)が「トヨタのプライドを取り戻すことができた。自分たちのラグビーを見せ、自信を取り戻すことができた。これをスタンダードにして、さらに修正していきたい」と自信を深めれば、敗れた立川主将も「悔しい結果に終わったが、切り替えてしっかり準備する。これまでが間違っていないと信じていい方向へ向かっていきたい」と手応えを口にした。キックオフ48時間前に発表される試合登録メンバーは以下の通り。【トヨタ自動車】1三浦昌悟、2彦坂圭克、3崔凌也、4秋山大地、5マイケル・アラダイス、6フェツアニ ラウタイミ、7古川聖人、8キアラン・リード、9茂野海人、10ライオネル・クロニエ、11ヘンリー ジェイミー、12マレ・サウ、13ロブ・トンプソン、14高橋汰地、15ウィリー・ルルー、16加藤竜聖、17吉田康平、18伊尾木洋斗、19吉田杏、20マイケル・フーパー、21滑川剛人、22岡田優輝、23チャーリー・ローレンス【クボタ】1海士広大、2マルコム・マークス、3山本剣士、4デーヴィッド・ブルブリング、5ルアン・ボタ、6トゥパ フィナウ、7ピーター・ラピース・ラブスカフニ、8末永健雄、9井上大介、10バーナード・フォーリー、11山崎洋之、12立川理道、13テアウパ シオネ、14ゲラード・ファンデンヒーファー、15金秀隆、16杉本博昭、17羅官榮、18北川賢吾、19青木祐樹、20土谷深浩、21岡田一平、22岸岡智樹、23ライアン・クロッティトヨタのFW第3列には1か月ぶりにリードが帰って来た。代わりにフーパーがリザーブへ回り、後半途中からチームにインパクトを与える。対するクボタはケガのバツベイ シオネに代わり、NO8に178cmの末永を配置した。ルディケHCは「今週は攻守にスピードが必要なので、彼をスタメンで起用した」と期待を寄せた。果たしてトヨタが4強の座を死守するのか、それともクボタが2008-2009季以来となる勝利とともにトップ4の地位も奪取するのか。『トップリーグ2021』RC第7節・トヨタ自動車ヴェルブリッツ×クボタスピアーズは4月11日(日)・東大阪市花園ラグビー場にてキックオフ。チケットは予定枚数終了。試合の模様は当日深夜に日テレにて録画放送。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年04月10日『ジャパンラグビー トップリーグ2021』第6節でふたつの全勝対決がラインナップされた。ホワイトカンファレンスの神戸製鋼コベルコスティーラーズ×パナソニック ワイルドナイツと、レッドカンファレンスのサントリーサンゴリアス×クボタスピアーズだ。『トップリーグ』初代王者であり前回覇者でもある神戸製鋼に最多タイの優勝5回を誇るサントリー、優勝4度のパナソニックと強豪ひしめく中、クボタが堂々と名を連ねる。これまでクボタはトップ4に入ったことすらない。最高位は6位である。2011・2012年度は下部リーグでの戦いを余儀なくされた。シーズン不成立となった昨季も4勝2敗に終わっている。立川理道(クボタスピアーズ)(C)スエイシナオヨシそれが今季は開幕5連勝を飾った。第6節・サントリー戦の結果次第ではターゲットであるトップ4入り、さらには悲願である日本一も見えて来る。大一番を前にさぞや気合も入っているだろうと思われたが、3月31日・オンライン取材に出席した立川理道主将には気負いもなければ気後れもなかった。「この試合が特別な試合だとは思ってはいない。全勝対決はうれしく思う。ポイントのセットピースで強みを出していきたい。セットピースで優位に立てれば、クボタのラグビーができるのでは」決してサントリーを軽んじているわけではない。今季のレギュレーションはリーグ戦後のプレーオフトーナメントで覇権を争う。勝負の時はまだ先である。主将は目の前の試合にフォーカスする重要性を説く。「この試合はレギュラーシーズンの1試合。自分たちはまだ優勝したことがないので、プレッシャーはない。今までやって来たプロセスを信じてやるだけ。あまり先を見ずに目の前の一戦一戦を見ていくことが重要」フラン・ルディケヘッドコーチ(HC)はサントリー戦へ向けて、興奮を隠そうとはしなかった。「エキサイティングな気持ち。この試合のために36週かけてきたと言っても過言ではない。ピークを迎えられるよういい準備をしている。我々のプランもある。土曜日の試合でどれだけベストなパフォーマンスを出せるか。両チームともレベルが高く、互いに強みがある中、鍵はいかに状況に応じたプレーができるかだ」2016-2017シーズンに就任して以来、チームを強化し続けて来たHCは今季の快進撃をこのように説明した。「過去5シーズンハードワークしてきたが、今季はいいスタートを切り、コンスタントにいいパフォーマンスができている。それはメンタルの成長が大きい。あとリクルートの部分。ライアン・クロッティ、マルコム・マークス、バーナード・フォーリーが加わり、彼らがチームを助けてくれている」今季加入した南アフリカ代表33キャップのフッカー(HO)マークスについて、指揮官が「ほかのチーム、どこに行ったとしても試合に出られる選手。フロントロウにもラインアウトにも自信を植え付けている」と称せば、主将も「これまでもセットピースに自信を持っていたが、彼が入ってトップリーグトップクラスのセットピースに押し上げてくれた」と評した。ここまでMVP級のパフォーマンスを披露しているマークスもサントリー戦を楽しみにしていた。「サントリーがいいチームなのは理解しているが、まず自分たちのやるべきことにフォーカスしたい。サントリーのアタックがいいことは知っているが、自分たちのラグビーに集中したい。(セットピースでは)すごいに戦いになるだろう。サントリーはセットピースが強いが、我々もセットピースに自信を持っている」所属2年目となるニュージーランド代表48キャップのセンター(CTB)クロッティもマークスらFW陣を頼もしく感じている。「FWパックは我々の強み。デカくて強い彼らもエキサイティングな気持ちだと思う。クボタのインパクトはトップリーグでも上位だと思う。自分は自分の仕事をするのみ。ハイスタンダードで臨めば、自分たちのラグビーはできるはず」ピッチ上の仕事だけではない。今季は外国人登録の関係でフル稼働できていないが、クロッティは問題ないと語る。「私の仕事はチームをよくすること。試合に出てなくてもほかの選手の成長に貢献できることはたくさんある。現在はノンメンバーがエネルギーを持ち、アグレッシブに準備することでチームの成長につながっている。このチームがうまくいっているのはクボタのチームカルチャーがよく影響している」勝利のためにできることはすべてやる。オーストラリア代表71キャップのスタンドオフ(SO)フォーリーに、オールブラックスのチームメイトだったボーデン・バレットの弱点は伝えたとクロッティは笑う。「バレットとは代表でも長いことやってきた。『スーパーラグビー』では敵同士だったが、日本で対戦するのは楽しみ。彼のプレースタイルを考えると、ディフェンスで時間とスペースを奪うのが大切。彼のラン、パス、キックを取り除けば効果的に止められる。フォーリーはアタックで多くの役割を担っているので、バレットの秘密もすべてを話した(笑)。今自分はクボタのキャップをかぶっているので、チームのために話した」ボーデン・バレット(サントリーサンゴリアス)(C)F.SANO対するサントリーここまで一切隙を見せていない。スコアから両軍の力関係は計れないが、これまでの戦いぶりを振り返ってみたい。【第1節】クボタ43-17宗像サニックス三菱重工7-75サントリー【第2節】東芝7-39クボタHonda14-31サントリー【第3節】クボタ34-24NTTコムサントリー75-10宗像サニックス【第4節】クボタ38-7Honda東芝5-73サントリー【第5節】クボタ32-17三菱重工トヨタ自動車36-39サントリー改めて見ると、サントリーの圧勝ぶりが際立っている。しかも、前節はトヨタ自動車との接戦を制した。ブレイクダウンでトヨタが優位に立ち、前半は12-26とリードを許すも、後半に早々にテビタ・リー&中野将伍のウイング(WTB)勢の連続トライで主導権を握る。すると、19分にスクラムハーフ(SH)流大のトライでついに同点と思われたが、長いTMOによってトライは無効となった。並のチームならばここで流れを失うのだが、サントリーは慌てず騒がず。23分にテビタ・リーがこの日2本目、リーグトップタイに並ぶ9トライ目を奪い、あっさり同点に。その後1本ずつトライとコンバージョンを決めて36-36で迎えた41分、10mラインを超えた左側からサントリーはペナルティゴール(PG)を選択。ここまで6本中3本成功とショットの精度を欠いていたバレットだが、最後の最後でポールに当てながら成功、劇的勝利となったのだ。ワンサイドゲームで圧倒するだけではなく、負けパターンでも最後に勝利を手繰り寄せる勝負強さをサントリーは見せ付けたのだ。試合後にミルトン・ヘイグ監督は「接戦となったがボールがよく動いたいいゲームだった。前半はミスが多く、トヨタにプレッシャーをかけられた。後半はフェイズをしっかり重ねることで修正できた。後半の出来には満足しているが、試合を通して自分たちのプレーを出せなかった」と反省の弁を忘れなかった。またCTBを務める中村亮土主将は苦戦する展開にも「試合前から80分でポイントを勝っていればいいというマインドセットで臨んだ。前半からプレッシャーをかけ、これが後半に効いてくると思っていたので、余裕を持ってプレーできた」と想定内だったと明かした。さらにクボタ戦へ向けて「今まで大勝の試合が続いていた中、こういうタフな接戦を経験できたのは今後2試合、トーナメントへ向けてもいい反省ができるのがよかった。次もこれまでと同じようにベストの準備をすること。メンバー・ノンメンバー含めて一体感を持っていい準備をしたい」と続けた。シビれる場面でのキックを託されたバレットも「(最後のPGは)接戦だったが、その中でも落ち着いて自分のプロセスを大事に蹴られるように常にトレーニングしている。重要なキックだと理解しているが、落ち着いてキックできた。風の向きがコロコロ変わって難しかったけど」と落ち着き払った様子だった。キックオフ48時間前に発表される試合登録メンバーは以下の通り。【サントリー】1森川由起乙、2中村駿太、3セミセ・タラカイ、4ハリー・ホッキングス、5辻雄康、6飯野晃司、7小澤直輝、8ショーン・マクマーン、9流大、10ボーデン・バレット、11テビタ・リー、12中村亮土、13中野将伍、14江見翔太、15尾崎晟也、16堀越康介、17石原慎太郎、18垣永真之介、19小林航、20西川征克、21齋藤直人、22田村煕、23サム・ケレビ【クボタ】1海士広大、2マルコム・マークス、3山本剣士、4デーヴィッド・ブルブリング、5ルアン・ボタ、6トゥパ フィナウ、7ピーター・ラピース・ラブスカフニ、8バツベイ シオネ、9井上大介、10バーナード・フォーリー、11山崎洋之、12立川理道、13テアウパ シオネ、14ゲラード・ファンデンヒーファー、15金秀隆、16杉本博昭、17羅官榮、18北川賢吾、19青木祐樹、20末永健雄、21藤原忍、22岸岡智樹、23ライアン・クロッティサントリーは中野が満を持して本職CTBで初先発、トヨタ戦でフィニッシャーの役割を担ったオーストラリア代表33キャップのサム・ケレビはベンチで戦況を見つめる。一方のクボタ、天理大を『大学選手権』初優勝に導いたSH藤原が早速メンバー入り。中野、SH齋藤との再会を「早稲田の同期のふたりがいるサントリー戦、彼らもおそらく出てくるので、自分自身もメンバーに入って勝負したい」と待ち望んでいたSO岸岡もメンバーに名を連ねた。今季もサントリーが勝利し、対クボタ12連勝をマークするのか、今季こそクボタが白星を獲得し、2004-2005季以来の勝利を飾るのか。果たして、全勝をキープするのはどっちか。『トップリーグ2021』レッドカンファレンス第6節・サントリーサンゴリアス×クボタスピアーズは4月3日(土)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年04月02日俳優の北村匠海が主演を務める、映画『東京リベンジャーズ』(7月9日公開)の主題歌が2日、明らかになった。同作は和久井健による累計発行部数600万部超の人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の実写化作。どん底人生真っ只中のダメフリーター・花垣武道(北村)が、何者かに背中を押され線路に転落した瞬間、不良学生だった10年前にタイムスリップし、人生唯一の彼女・橘ヒナタを助けるために、ヒナタの弟・ナオトとともに過去と未来を行き来しながら関東最凶不良軍団・東京卍曾に挑んでいく。山田裕貴、杉野遥亮、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮と旬の俳優陣がそろった。主題歌は、SUPER BEAVERの新曲「名前を呼ぶよ」に決定した。同グループは2020年4月に結成15周年を迎えた4人組ロックバンド。2021年2月3日にはメジャー再契約第1弾となるアルバム『アイラヴユー』をリリースし数々のチャートにランクイン、現在放送中のNTT西日本の企業CMに楽曲「時代」が起用されるなど注目を集めている。Vo.渋谷龍太は、主題歌を担当するにあたり「あなたの意味を、僕らの意味を、声を大にして歌いました。深く交わって呼応する映画作品と音楽に、あなたの気持ちまで乗っかったら最高だなア、と思っています。バンド活動17年目。今さら馬鹿みたいなこと言わせて頂けるなら、素晴らしい作品の主題歌やらせて頂ける今が楽しいです。東京リベンジャーズが世間様をザワザワさせる映画になりますように。どうぞ愛されて!」とコメントしている。
2021年04月02日東日本大震災が起こったのは、私が都内の保育園に就職し1年が経とうとしていたとき。保育園で泊まりがけで子どもたちのお世話をし、帰宅困難になった保護者を待っていた時間は、子どもを持った今の私には大きな糧となっています。地震発生から無事に子どもたちを保護者に引き渡すまでの体験と、私の今の生活に生かされている教訓を紹介します。 普段より少し大きい地震…のはずが地震が起こったとき、保育園で勤務していた私は、お昼寝明けの子どもたちの保育中。いつもと変わらずおやつの準備を始めようと思っていたとき、感じるか感じないかくらいの揺れがあり、先輩保育士の指示で保育室内の窓を開けました。 しかしその後揺れがどんどん大きくなり、寝ていた子どもたちを急いで起こし、皆で一か所に集まりました。普段より少し大きい地震がきたな……くらいにしか思っていなかった私は、その後夜通しの保育になるとは想像もしていなかったのです。 不安のなかでの保育揺れが大きく余震も長く続くので、ただ事ではないと、保育士一同テレビで情報を確認しました。すると衝撃の被害状況が明らかになり、胸がざわついたことを覚えています。 子どもがいる職員は帰宅し、私も遠方に住む両親に連絡をしたのですが通信が混み合っていて繋がらず、不安が続くなかでの保育となりました。交通も止まり、保護者のなかには帰宅困難となる人もいて、同様に帰宅困難になった職員で保育を継続し、ついに夜通しとなりました。 大事な子どもと再会できた喜び夜になると次第に通信が安定してきて家族の安否を確認でき、やっと安心して保育に身が入ったというのが正直なところ。私たち保育士は子どもたちと一緒に夕飯を食べ、眠くなった子から寝かしつけをして保護者の帰宅を待ちました。 帰宅困難になった保護者が続々と子どもを迎えにきたのは22時ごろ。10km以上も離れた職場から歩いてきた人もおり、やっと迎えにくることができた安堵感がにじみ出ていました。最後に迎えにきた保護者は翌朝の8時ころ。疲れ果てた表情でわが子を抱きしめていた姿が印象的でした。 災害時保育から生かしたこと当時私には子どもがいませんでしたが、家族と連絡が取れない状況はとても不安でした。子どもを必死の思いで迎えにきた保護者も同じような気持ちだったことと思います。今は娘を育てている身として、日ごろから災害時の安否確認方法を確保しておくべきだと感じました。 そこで、NTTの災害伝言ダイヤルや携帯キャリアの災害時伝言板の使い方を確認し家族にメッセージをテスト送信するなど、いざというときにすぐに使えるようにしています。また、大事な子どもを守るために、自分も子どもも安全に避難できるような準備もしっかりと。家の中の安全な場所の確認、地域の避難場所の確認、出口付近に避難用具の設置をし、定期的に見直しをしています。 東日本大震災当時、都内では交通機関が停止し大勢の人が歩いて帰宅したようですが、今は二次災害の防止のために災害発生直後の移動は控えるように言われていることと思います。そのため、なおさら家族との連絡手段の確保をしっかりおこない、災害時に離れていたとしても、お互い安心安全に避難できるようにしたいと思っています。 監修/助産師REIKO著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。
2021年03月30日『ジャパンラグビー トップリーグ2021』第5節で全勝対決がラインナップされた。トヨタ自動車ヴェルブリッツ×サントリーサンゴリアス。今後のレッドカンファレンス上位争いを占うのはもちろん、プレーオフトーナメントに向けて重要な試金石となる一戦である。最後の『トップリーグ』で最多優勝記録更新を目指すサントリーと、初のタイトル獲得を目論むトヨタ自動車のそれぞれの現在地がわかる80分間になるだろう。タイトルを見据える両チームだが、『トップリーグ』以降の対戦成績を見るとサントリーが15勝1分2敗と圧倒する。シーズン不成立となった昨季もサントリーが60-14で大勝している。トヨタ自動車の勝利は2010-2011季まで遡らなければならない。トップリーグ2018-2019開幕戦・トヨタ自動車×サントリーより姫野和樹(C)F.SANO通算成績は差がついたが、白熱した好ゲームを思い出すファンも多いだろう。『トップリーグ2018-2019』開幕戦では終盤までトヨタが25-20とリードするも、サントリーの怒涛の猛攻に遭う。攻めるサントリーに耐えるトヨタという構図の中、後半44分に姫野和樹主将(当時)がシンビンで一時退場……。数的不利に陥っても意地でもゴールラインを割らせないトヨタであったがとうとう後半49分、サントリーに認定トライを許し25-27の逆転負けを喫した。姫野は最後まで諦めないチームメイトの姿を見て涙を流したのだった。2017-2018季第8節では後半19分までトヨタが31-13とリード。しかしサントリーのスタンドオフ(SO)小野晃征にPGを決められて後半35分、ついに31-32と逆転された。それでもトヨタは後半41分に再逆転のチャンスを得た。ハーフウェイライン超えた地点でトヨタがPGを獲得。だがSOライオネル・クロニエのキックはわずかに届かず、サントリーが32-31の薄氷を踏む勝利を手繰り寄せたのだった。今季の両軍の戦いぶりを振り返ってみたい。トヨタ自動車は開幕戦で東芝ブレイブルーパスの猛烈な追い上げに遭うも34-33で逃げ切った。第2節では開幕戦の反省を生かし、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスを相手に47-29ときっちりゲームを締めた。第3節・Honda HEAT戦では粘り強いディフェンスを披露、ゲームをコントロールしチャンスを決め切り45-3の完勝。3月13日の第4節・宗像サニックスブルース戦では初めてオーストラリア代表現主将のフランカー(FL)マイケル・フーパーと元ニュージーランド代表主将のNO8キアラン・リードがスタメンで揃い踏み。開始2分、FLフェツアニ・ラウタイミの先制トライを皮切りに前半の内に7トライをマークし勝負を決め最終的には61-29と大勝した。サニックス後のサイモン・クロスHCは前半の出来に満足したものの、「後半はラックなど密集でのプレーがうまくいかず、仕事をやり切れなかった。またオフロードをやり過ぎて、セットピースのチャンスを生かせず、相手に点を取られてしまった」と反省の弁を述べた。また、初めて同時出場したリード&フーパーについて、「リードはリーダーシップを体現してくれるプレーヤー。素晴らしいスキルを持ち、キャッチ&パス、キャリー、ラインアウトでリーダーシップを発揮し、チームへ付加価値を与える。フーパーはプレッシャー、キャリーで強みがある。特にセットピースでアタック・ディフェンスどちらでも細かいところでいい仕事をしてくれる。ふたりともチームにとても大きなインパクトを与えている」と評価した。マン・オブ・ザ・マッチに選出されたフーパーは「前半は非常に満足をしている。強いモールや風を強みに生かして、いい形で前半を終えることが出来た。後半に関しては、サニックスの追い返しでの自分たちのディシプリンに課題が残った。個人としてはレッグドライブ、キャリー、タックルといったところでいいパフォーマンスは出来たのかな」と振り返るとともに、「このタイミングで1週間バイウイークがあることは、本当にいいこと。4連勝からいかに進歩していくか、どこがうまくいったか、どこがうまくいかなかったか、4試合通じてレビューを重ねて、次のサントリー戦につなげたい」と第5節を睨んだ。3月23日のメディア対応にはクロンHCとラウタイミが登場。指揮官は「サントリーはすべてにおいてとても優れたチーム。どのポジションも選手層が厚く、ゲインラインを突破できる選手も多く、幅を使った鋭いアタックができる。チームとして成熟している」と分析し、「サントリーは東芝戦でも早いラックスピードからオフロードにつなげ、さらにラックスピードを上げていく攻撃を展開していた。そうさせないディフェンスが必要になってくる」と明かした。ラウタイミも「サントリーはすごくボールを動かすチームなので、それを止めることが必要。フィジカル面で勝てれば、勝機は十分あると思う」と同調した。一方のサントリーは問答無用のアタッキングラグビーで4連勝をマーク。三菱重工相模原ダイナボアーズとの開幕戦ではウイング(WTB)テビタ・リーの5トライなど計11トライを量産し75-7と大勝。第2節はHondaの魂のこもったタックル、粘り強いディフェンスに手を焼きながらも31-14ときっちりボーナスポイントも獲得した。第3節・サニックス戦もセンター(CTB)ケレビの3戦連続トライ、オールブラックスの司令塔ボーデン・バレットの1トライ10ゴールなどで75-10と圧倒。極め付けは前節だ。3月13日わずか12分での雷雨中止を受けて、20日に仕切り直しとなった東芝との第4節再試合である。サントリーは東芝が規律を乱しペナルティをおかせば、すぐさまPGで加点、バレットの3連続PGで主導権を握った。またバレットの多彩なキックで東芝の前へ出るディフェンスの出足を止めると、スピーディな連続攻撃やバレットのセンスが光るパス、中村亮土&ケレビのCTBコンビやNO8テビタ・タタフら個の能力を生かした突破で一方的にライバルを攻め立てる。ケレピの2試合連続2トライやタタフのハットトリック、バレットの24得点など府中ダービーで73-5の記録的大勝を収めたのだった。ボーデン・バレット(サントリーサンゴリアス)試合後、ミルトン・ヘイグ監督は「今日の試合結果については大変満足している。ボールを持っている時も持っていない時も、相手にいいプレッシャーをディフェンスで与え、いいターンオーバーもいくつかできた。今日はチームの総合力が出る形になった。これはノンメンバーを含めた選手たちがハードワークをしてくれた結果」と選手たちを称えた。第4節の中止・再試合によって貴重な休息がなくなった影響について問われたが、指揮官は「今週少しローディングは抑えた形でのトレーニングをした。ここからビッグマッチが続く。チーム内の競争がチームの総合力を生む。ポジションごとにしっかりチーム内の競争をした上で結果につなげていきたい」と選手層の厚さでカバーすると語った。ピッチ上で異彩を放つSOバレットが「来週はトヨタ戦があるが、しっかり自分たちのやっているシステムを信じてプレーすること。また、自分がチームに対して何か付加価値を与えられることがあれば、それをやりたい」とコメントすれば、マン・オブ・ザ・マッチに選出されたタタフも「来週の試合に向けてしっかり準備したい。相手にはインターナショナルレベルのプレーヤーがいるのでバトルに負けないようにがんばっていきたい」と前を向いた。キックオフ48時間前に発表される試合登録メンバーは以下の通り。【トヨタ自動車】1三浦昌悟、2彦坂圭克、3淺岡俊亮、4秋山大地、5マイケル・アラダイス、6吉田杏、7マイケル・フーパー、8フェツアニ ラウタイミ、9茂野海人、10ライオネル・クロニエ、11ヘンリー ジェイミー、12マレ・サウ、13ロブ・トンプソン、14高橋汰地、15ウィリー・ルルー、16加藤竜聖、17高橋洋丞、18伊尾木洋斗、19ジェイソン・ジェンキンス、20タウファ オリヴェ、21滑川剛人、22岡田優輝、23チャーリー・ローレンス【サントリー】1森川由起乙、2堀越康介、3垣永真之介、4ハリー・ホッキングス、5辻雄康、6ツイ ヘンドリック、7ショーン・マクマーン、8テビタ・タタフ、9流大、10ボーデン・バレット、11テビタ・リー、12中村亮土、13梶村祐介、14中野将伍、15尾﨑晟也、16中村駿太、17石原慎太郎、18セミセ・タラカイ、19飯野晃司、20小澤直輝、21齋藤直人、22田村煕、23サム・ケレビトヨタはリードがメンバー外となったことを受け、ラウタイミは本職のNO8でのスタメン出場となり、サントリーはCTBの先発を梶村が勝ち取り、ケレビが後半からの登場となる。果たして、トヨタ自動車がタイトルにふさわしいチームだと証明するのか、サントリーの快進撃が続くのか。全勝を守るのはどっちだ。『トップリーグ2021』レッドカンファレンス第5節・トヨタ自動車×サントリーサンゴリアスは3月27日(土)・パロマ瑞穂ラグビー場にてキックオフ。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年03月26日東北地方を中心に大きな被害をもたらした東日本大震災から10年。その後も日本各地で大きな地震があり、つい先日も東日本大震災の余震とみられる最大震度6強の地震がありました。世界中で新型コロナウイルスが猛威を奮っている現在、また大きな地震が襲ってきたら……。大切なわが子を守るためにも、慌てずに適切な対応を取りたいですよね。そのためにまず、知っておきたいことをまとめました。 妊婦さんや乳幼児は災害時要配慮者災害弱者という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。行政上は「災害時要配慮者」もしくは「災害時要援護者」と呼んでいます。 災害時要援護者は、「災害から身を守るため、安全な場所に避難するなどの一連の防災行動をとる際に、支援を必要とする人々」のことを指し、1.心身障害者(肢体不自由者、知的障害者、内部障害者、視覚・聴覚障害者)2.認知症や体力的に衰えのある高齢者 3.日常的には健常者であっても理解力や判断力の乏しい乳幼児 4.日本語の理解が十分でない外国人 5.一時的な行動支障を負っている妊産婦や傷病者などが含まれます。参考:日本赤十字社「災害時要援護者対策ガイドライン」 地域によっては、専用の避難所(福祉避難所)が設けられます。備蓄品やスタッフに特別な配慮があり、妊産婦も対象となります。事前に場所の確認をしておくと良いでしょう。 避難のタイミング(警戒レベル)災害が起きたとき、その場にとどまるのか、避難所に行くのか、判断に迷うことがあるかもしれません。そんなときに指針となるのが、「警戒レベル」です。災害の危険性が高まったときには、住んでいる市町村などから避難情報が出されます。警戒レベルによって避難行動が変わってきますので、今がどの警戒レベルにあたるのか把握し、早め早めに行動することが大切です。避難情報は、テレビやラジオ、インターネットなどのほか、防災行政無線や広報車などで伝達されます。 警戒レベルとは?警戒レベルは5段階あり、災害発生の危険度が高くなるほど数字が大きくなります。各レベルの状況は以下のようになっています。 警戒レベル1:災害への心構えを高める災害発生の危険性はまだ低い段階。最新の情報に留意し、災害への心構えを高めておきましょう。 警戒レベル2:ハザードマップなどで避難行動を確認災害発生に対する注意が高まってきた段階。ハザードマップで災害の危険性のある区域や避難場所、避難経路、避難のタイミングの再確認など、避難に備え、自らの避難行動を確認しておきましょう。 警戒レベル3:高齢者や要介護者等が避難市町村から「避難準備・高齢者等避難開始情報」が発令された段階。避難に時間を要する人(高齢者、障害のある方、乳幼児など)とその支援者は避難を開始しましょう。その他の人は、避難の準備を整えましょう。 警戒レベル4:対象地域住民の全員避難市町村から「避難勧告」や「避難指示(緊急)」が発令された段階。速やかに避難場所へ避難をしましょう。外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所か、自宅内のより安全な部屋に避難をしましょう。 警戒レベル5:“命を守るための最善の行動を”市町村から「災害発生情報」が発令された段階。すでに災害が発生している状況のため、命を守る最善の行動をとってください。警戒レベル5になってからでは、安全な避難が難しい場合があります。空振りをおそれずに、レベル3、レベル4の段階で安全かつ確実に避難を終えましょう。 警戒レベルは、現在内閣府の作業部会より見直しが検討されています。常に最新の情報を確認するようにしましょう。参考:首相官邸 「避難はいつ?どこに?」内閣府「早め早めの避難を行うために」 家族で情報共有・共通認識を!ハザードマップ・避難所の確認ご自身が住んでいる市町村が作成しているハザードマップや地域防災計画を見て、自宅や学校(保育園・幼稚園)・職場などにどのような危険があるのか確認しておきましょう。 また、避難場所の確認や経路、移動手段についてもご家族で計画しておきましょう。災害発生時の行動や緊急連絡先などをまとめたものをご家族全員で持っているといざというとき安心ですね。 災害時には、一般の避難所内に母子専用のスペースが用意される場合があるほか、専用の母子避難所が設置される場合もあります。なお、避難場所は災害種別ごとに異なります。またコロナ禍ということもあり、避難場所や収容人数などが変更されている可能性もあるので注意が必要です。 家族との連絡手段災害発生時にご家族が別々の場所にいた場合、すみやかに安否・居場所確認ができるよう、事前に緊急時の連絡方法を決めておきましょう。 ■伝言ダイヤル171・災害用伝言板(web171)の活用伝言ダイヤル171・災害用伝言板(web171)は、電話を使用した音声による伝言板システムです。地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合にNTTによって提供が開始されます。参考:総務省「災害用伝言サービス」 ■公衆電話の活用災害等の緊急事態下において通信規制がかかっても、公衆電話は通信規制の対象外として優先的に取り扱われます。停電時に電話をかけることができ、また、大規模災害時には硬貨を使わずに通話できる場合があります。 参考:総務省「公衆電話の特徴と使用方法」 ■自分のアイコンを変更LINEやTwitterなどのSNSを活用している方も多いかと思います。現在、さまざまなサイトで緊急時のプロフィールアイコンがダウンロードできます。あらかじめこのようなアイコンを準備しておき、災害時に変更すれば、返信をしなくても自分の状況を伝えられるため、スマホや携帯電話のバッテリーを温存できます。またLINEでは、名前欄やステータスメッセージを変更するという方法もあります。ただし、タイムリーに変更できない場合もあるので、あくまでも手段の一つとして知っておくと安心でしょう。 災害はいつ、どのような形で襲ってくるかわかりません。防災グッズを揃えておくことはもちろん、情報を収集して共有することも大切です。災害時要配慮者となる妊婦さんや乳幼児がいるご家庭では、いざという時の備えが一層重要になってきます。今ここでもう一度各自の防災対策を見直してみませんか? 監修者:管理栄養士 医療社団法人愛弘会 みらいウィメンズクリニック 越坂(平野) 美由紀
2021年03月25日