というものですが、わたしはこれが子どもだけでなく親にとっても必要だと思っています。
保育園に通っていると、早いうちから自分と他の子を比べます。それは親も同じで、我が子と別の子を比べてしまいます。「子どもを比べることはよくない」と言う人もいるかもしれません。たしかに、「あの子よりうちの子が劣っているなんて悔しい!!」と感情的になることや、「あの子に負けちゃダメよ。1番になってね」と比較対象を作って我が子を叱咤激励するのは違うと思います。
ですが冷静に、客観的に我が子を他の子と比べることは、その後の育児方針を決めるうえで「大アリ」なのではないでしょうか。
子どもの得意なところを伸ばすチャンスかも
わたしの両親も「この子は走るのが苦手だけど、踊るのはとても上手だな」と思ったのでしょう。
子どもの頃は「ピアノ」「クラシックバレエ」など、得意分野を伸ばすような習いごとをさせてくれました。
さりげなく得意なものにチャレンジするきっかけを与え、成功体験を増やしてくれた両親には感謝しています。
周囲と比べて得意なもの、苦手なものを把握することで、「我が子の得意なことを伸ばすチャンス」を作ることもできるのです。
今年の運動会は昨年よりももっと、子どもたちの身体能力差がハッキリ分かりました。小学校に入れば生まれながらの能力に加えて本人の努力も大きく関わってくるでしょうから、純粋な能力差を確認できるのは残り数年だと思います。
能力差を冷静に受け止めて、得意なことを見つけてあげればいいなと思っています。
「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー
第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所
第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある
第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所
第4回:「お給食はママの味方です!!」
第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物
第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?
第7回:「保育園の連絡帳」は「育児ノート」の続き
ライター:金延さえ