質の高い保育を実現!? “小規模保育”のメリットと今後の課題
こんにちは、ライターの齋藤惠です。
現代では待機児童問題が深刻化している一方で、保育園の質の問題も浮き彫りになっています。
これから子どもを預けようとしているママの中にも、「本当なら子どもに合う保育園をじっくり考えて選びたい」と思っている人が多いのではないでしょうか?
しかし、そもそも入れるか否かという問題が先行して保育園の質を問うている場合ではないという声も……。
そんなママにはぜひ小規模保育を知っていただきたいものです。
各保育園について細かく調べずとも、「小規模保育かどうか」という一点が保育園選びに役立つ基準 となるかもしれません。
●小規模保育とは?
『全国小規模保育協議会』によると、小規模保育とは『0〜3歳未満児を対象とした、定員が6人以上19人以下の少人数で行う保育』を指すのだそうです。
保育スタッフ1名が少人数の子どもたちを担当することで、子どもたちの個性や興味関心に合わせた質の高い保育 ができ、さらに保護者一人ひとりともじっくり向き合うことができるとのこと。
子どもにも親にも手厚い体制の保育ですね。
●小規模保育は待機児童解消にもつながる!?
先ほど挙げたように、小規模保育では、
・子どもたちの個性や興味関心に沿った保育ができる
・保護者と保育スタッフがじっくり向き合える
という大きな2つのメリットがあります。さらに、嬉しいのは2015年度から小規模保育所の認可事業が可能になった こと。
それにより、これまで大規模な保育園の設立と運営が難しかった事業者が小規模保育園をつくりやすくなったと言えます。
保育園の数が増えれば待機児童問題にも明るい兆しが見えてくるかも知れませんし、少人数制ということでより質の高い保育所が増えることを期待したいですね。
●やはり3歳の壁が立ちはだかる……
小規模保育は3歳未満児を対象としているので、子どもが3歳になったら新たに幼稚園などを探さなければいけません。
一部の保育所には連携施設も存在するようですが、まだまだ普及していないのが現状 です。これではまた、ママの待機児童問題が再燃してしまいます!
しかし自治体も社会問題化している保育の問題を解消しようと、日々動いています。小規模保育の拡充に付随して、その先の大規模な保育所や幼稚園の拡充の動きが全国で広がっているようです。
これから3歳の壁を控えているママは、できるだけ早いうちから自治体の地域情報などで最新の保育所情報を随時チェックしていきましょう!
地域によっては年々新しい施設の設立が盛んになることも予想されます。