被害も加害も防ぐ! 高齢ドライバー特有の事故と家族がすべき対策6つ
また、当て逃げされて車体に傷がある、という不運なこともあるかもしれません。
上記の項目に1つでも該当したからといって危険ドライバーだと判定するのは早計かもしれません。しかし、こういった傾向のドライバーを警戒する危険予測の力は必要です。
日頃から、「あれは、もしかしたら危ない車かもしれないね」と親子で危険予測の訓練 をしておきましょう。
●家族の対応6つ
次は、家族に高齢ドライバーがいる場合、加害者とならないための対応をご紹介します。
●(1)高齢者マーク(高齢運転者標識)をつける
高齢者マークは、70歳以上の高齢運転者が車の前後の定められた位置につけることができます。
努力義務ではありますが、つけることにより周りの車や人が配慮しやすくなります。
また、お子さんにはこのマークの存在と意味を教えておきましょう。
●(2)複雑な交差点を避ける
高齢ドライバーは、買い物や通院など近距離での運転が多いことがわかっています。
まずは、家族で危険箇所を話し合いましょう。
そして、複雑な交差点を避け、見通しの良い道路を選び、安全なルートを通行するように決めておきましょう。
●(3)運転前には体調を確認し、持病や服薬の状況によっては運転を控えるように促す
家族の声かけが事故を未然に防ぎます。運転をするかしないかの判断を本人任せでは危険 です。
●(4)運転時認知障害早期発見チェックリスト30の活用
警察のホームページやインターネットの検索ですぐに出てきます。高齢者の方のプライドを傷つけないように配慮しつつ、1年に1度はチェック を行いましょう。
●(5)自主返納
チェックリストの結果や運転に不安が出てきたら、自主返納することが何よりの安全対策です。
自主返納とは、運転免許の申請による取消しのことです。自主返納をすると、希望により『運転経歴証明書 』を交付されます。運転経歴証明書は、返納前の5年間についての運転経歴を証明するものですが、金融機関での本人確認書類としても使用することができます。
また、各自治体によって対応は異なりますが、いろいろな優遇が受けられるところが多いようです。
例えば、交通機関の運賃の割引、美術館や加盟店での優遇など。お住まいの自治体の状況を調べてみれば、自主返納を促しやすくなるかもしれません。
●(6)高齢者の家族に助言や指導をする相談窓口の活用
「自分はまだ大丈夫だ!」