スウェーデン在住のガラス作家・山野アンダーソン陽子の発案で2018年に始まった「Glass Tableware in Still Life プロジェクト」は、山野がつくったガラスの器を18 人の画家が静物画に描くというもの。そのガラスの器と静物画、そして画家のアトリエで写真家の三部正博が撮り下ろした写真で構成される展覧会が、新宿・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで、2024年1月17日(水)から3月24日(日)まで開催される。日本の大学を卒業後、北欧最古のガラス工場であるコースタ附属の学校で、17世紀から続く工場制手工業の吹きガラス手法を学んだ山野は、ストックホルムを拠点に、クリアーガラスの探求を続けている作家だ。手技ゆえに一つひとつが微妙に異なる彼女の作品は、そのわずかな歪みや使い心地の違いといった個性が、使い手との間に微妙な関係性を生み出している。今回のプロジェクトのきっかけは、その山野が「ガラス作品を本にしてはどうか」と提案されたことだったという。書籍化のプロセスはユニークだ。画家たちが描いてみたいガラス食器を言葉で山野に伝え、山野がその言葉を解釈してガラスを吹くと、そのできあがったガラス作品を見て画家たちが絵画を描く。古くから身近な素材であるガラスを媒介に、山野と画家たちが、言葉と想像力を通じた対話によって作品を制作しているのだ。その後、三部正博が画家たちのアトリエを訪れて写真を撮り、デザイナーの須山悠里がデザインして本が完成した。同展は、そうして生まれたガラス食器と絵画、写真のオリジナル作品を実際に目にできる貴重な機会となる。宙吹きならではのわずかな歪みが美しいクリアーガラスの食器、スウェーデンと日本の画家たちが多様な表現で描き出した親密な絵画、アトリエを舞台とした浮遊感をたたえたモノクロームの写真。その3ジャンルの作品同士の関係性に思いをはせながら、空間全体でアーティストたちの対話を体感できるのが、同展の大きな魅力だ。なお、同展は、広島市現代美術館から東京会場を経て、熊本市現代美術館に巡回するが、会場ごとで異なる展示構成と空間演出が行われるという。個性豊かな画家たちと山野の対話に特に光をあてる東京会場ならではの空間構成も楽しみたい。参加作家:山野アンダーソン陽子、アンナ・ビヤルゲル、アンナ・カムネー、イルヴァ・カールグレン、イェンス・フェンゲ、カール・ハムウド、CM・ルンドベリ、ニクラス・ホルムグレン、マリア・ノルディン、レベッカ・トレンス、石田淳一、伊庭靖子、小笠原美環、木村彩子、クサナギシンペイ、小林且典、三部正博、田幡浩一、八重樫ゆいほか<開催概要>『ガラスの器と静物画山野アンダーソン陽子と18人の画家』会期:2024年1月17日(水)~3月24日(日)会場:東京オペラシティ アートギャラリー時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)休館日:月曜(祝日の場合翌日)、2月11日(日)料金:一般1,400円、大高800円公式サイト:
2023年12月27日株式会社文藝春秋コミック編集部は『大難産』(山野一)を刊行します。全国書店にて9月8日(木)に発売します。電子版も同時配信し、マンガアプリでも順次配信を開始します。双子で難病!? 50歳目前で双子を授かった元・鬼畜漫画家の、超大変&ドラマティックな出産・育児コミック。元・鬼畜漫画家の“やすお”が50歳を目前にようやく授かった双子は、胎内でTTTS(双胎間輸血症候群)という一卵性双生児特有の病気にかかっていた。TTTSとは、本来独立しているはずの胎児二人の血管がつながっていて、供血児から受血児へ一方通行で流れている状態。成長に差が出るだけでなく、様々な症状の原因となるという……。妻の“クチ子”は「特殊漫画家のお前がせっせと描いた鬼畜漫画のカルマ返りだ」と憤慨する一方、やすおは「二人の血液型は適合してるんでしょうか」とトンチンカンな疑問を呈する。運命に翻弄されつつも、生まれてくる双子たちに会える日を待ち望む二人であった……。病院をたらい回しされた末、ついに最先端医療設備と名医たちに出会う。母クチ子は双子の命を救うべく、最先端のレーザー手術に挑む。クチ子の診察中、胎児の心音を耳にしたやすおは、窓の外に巨大みじんこが浮遊する光景を幻視する。これは一体、何の予兆なのか……。手術は無事成功するが、クチ子は身体にチューブやセンサー、介助器具が取り付けられた「スパゲティー状態」に。身動きも寝返りも許されず、一つ間違えば流産の危険が迫る「暗黒の4日間」が始まる。危うし、クチ子! その枕元へ、妊娠が発覚する直前に死去したはずの伯父さんが神主姿で現われ、「なーんもすんぱいね。もーすぐ夜が明けっから」とのたまうのだった……。いよいよ出産間近。再入院したクチ子は、予定日前に破水する。すぐにやすおに電話するが、泥酔していたやすおは起きる気配がない。「不在着信13件」にしてようやく気づいたやすお。翌朝、緊急の帝王切開手術が開始される。果たしてお腹の双子の運命やいかに……!1998年に元妻のねこぢるが死去した後、再婚した山野一が、双子生誕までの“超こっぴどい”日々を克明に、かつ自虐と諧謔を交えて描く。(山野一のコメント)「ウチの双子の女の子の妊娠時代のお話です。双胎間輸血症候群という珍しい病気にかかっており、親も子もかなりこっぴどい目にも遭いましたが、どなたも気軽に読めるお話となっております。お手にとっていただければ幸いです!」書名:大難産販売価格:1199円(税込)体裁:B6判 並製カバー装 ■関連情報■◎文春オンラインで連載 ◎プロモーション動画公開中 ◎マンガアプリ「ピッコマ」で順次配信開始 ◎マンガアプリ「LINEマンガ」で9月30日より配信開始 ■著者プロフィール■山野一(やまの・はじめ)1961年生まれ。立教大学文学部卒。1983年山野一名義で「ガロ」デビュー。「貧困魔境伝ヒヤパカ」「混沌大陸パンゲア」「四丁目の夕日」等異色の単行本を発刊。1990年当時の伴侶ねこぢるのデビュー後は、裏方として制作に参加。1998年ねこぢる他界後はねこぢるy名義で「ねこぢるyうどん」「おばけアパート・前編」等を執筆。2006年再婚、2008年双子出生。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月07日フェリシモが展開する「フェリシモ猫部™」は、漫画家山野りんりんさんとつくった「添い寝気分にゃふんわりまくらカバー」と「遊びにきたにゃふんわりバスタオル」のウェブ販売を8月18日より開始しています。猫部のグッズでおなじみの漫画家・山野りんりんさんが猫たちの愛らしい姿を描き下ろし。落ち着きのある少しくすんだパステルカラーのまくらカバーとバスタオルに仕上げました。まくらカバーは猫好きさんが夢見る猫ポーズが8種類楽しめます。バスタオルは洗濯物に集まる“猫あるある”なシーンを楽しめる4種類で、どちらもコレクションしたくなるデザインです。日常を猫まみれにするアイテムで、しあわせなひとときをお過ごしください。販売価格の一部は飼い主のいない動物の保護と里親探し活動、野良猫の過剰繁殖防止活動、災害時の動物保護活動などに活用されます。◆「漫画家山野りんりんさんとつくった添い寝気分にゃふんわりまくらカバー」を「猫ブログ」でチェック猫ブログはこちら・デザインは裏表異なるイラストを楽しめる4種類※上から〈もっちりおしり&アンモニャイト〉〈まくらもと監視員&スヤスヤ〉〈おもちゃ大好き&もふっとおなか〉〈夢の腕まくら&彼氏面猫〉肌ざわりやわらかな綿100%のパイル生地です。まくらを入れて、余った部分を折り返すだけで簡単に装着できます。実際にベッドに置くと、まるで実際に猫が遊びに来てくれたような存在感に顔がほころびます。【NEW】漫画家山野りんりんさんとつくった添い寝気分にゃふんわりまくらカバーの会月1枚¥2,200(+税)→うち66円は「フェリシモの猫基金」として運用されます。(基金部分は非課税)商品の詳細とお申し込みはこちら◆「漫画家山野りんりんさんとつくった遊びにきたにゃふんわりバスタオル」を「猫ブログ」でチェック猫ブログはこちら洗濯物を取り込んで、たたむ前なのに猫がタオルでくつろいでしまったり、どかそうと思うとその上で遊び始めてしまったりといった、困っちゃうけど愛おしい、そんな猫の仕草をデザインしました。※洗濯物をたたむのを邪魔する猫写真(お客さま提供)・デザインは4種類※左から〈ぶら~んとよじ登り〉〈くねくねスヤスヤ〉〈おもちゃにくぎ付け〉〈むぎゅっと香箱座り〉たたんだ時も猫と目が合うのもうれしいポイントです。綿100%で、表面はやわらかなガーゼ素材、裏面はしっかり水分を吸収してくれるパイル素材です。たっぷり大判サイズなのに、コンパクトにたためてかさばらず、一般的なバスタオルと比べるとこの通り省スペースです。【NEW】漫画家山野りんりんさんとつくった遊びにきたにゃふんわりバスタオルの会月1枚¥2,300(+税)→うち69円は「フェリシモの猫基金」として運用されます。(基金部分は非課税)商品の詳細とお申し込みはこちら◆そのほか、山野りんりんさんとコラボした商品をご紹介描き下ろしイラストを、Tシャツの全面かつ前後にプリントした人気のシリーズです。漫画家山野りんりんさんとつくったドドンとインパクト猫好き猛アピールTシャツの会月1枚¥3,900(+税)商品の詳細とお申し込みはこちら猫部ブログで4年間連載された4コマ猫コミックエッセイの単行本第2巻(完結)です。コミック『猫まみれライフ』第2巻1冊¥1,000(+税)商品の詳細とお申し込みはこちら◆フェリシモ猫部™2010年9月から活動している、猫好きが集まる部活動。「猫と人がともにしあわせに暮らせる社会」を目指して、みなさまの声をとり入れながら、基金付きのオリジナル猫グッズを企画開発しています。WEBサイトには、猫グッズの販売のほか、毎日変わる「今日のにゃんこ」、「猫ブログ」の連載、猫写真専門のSNS「猫部トーク」、基金の活用情報など、猫好きのみなさまに楽しんでいただけるさまざまなコンテンツがあります。また、毎月100円「フェリシモわんにゃん基金」や、フェリシモのお買い物ポイント“メリーポイント”を使って「わんにゃん支援活動」に参加いただくこともできます。ウェブサイトはこちら・猫専用SNS「猫部トーク」>>・Twitter(@felissimonekobu)>>・Facebook(@felissimonekobu)>>・Instagram(@felissimonekobu)>>※「猫部®」は株式会社フェリシモの登録商標です。◆「わんにゃん支援活動」について日本では、1年で約8,000頭の犬と、約3.5万頭の猫がさつ処分(※平成29年度環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」)されています。飼い主に捨てられたり、災害時に取り残されたり、地域で猫が過剰繁殖する問題もあります。フェリシモでは、この問題を解決したいというお客さまのたくさんのお声を受け、犬猫の保護と里親探し活動、猫の過剰繁殖防止活動を支援する基金を設立しています。「わんにゃん支援活動」について詳細はこちら◆お電話でのご注文・お問い合わせ0120-055-820(通話料無料)0570-005-820(通話料お客さま負担)(受付時間:月曜~金曜/午前9時~午後5時)※携帯電話など「0120」を利用できない場合は、「0570」で始まる番号をお使いください。※お客さまからのお電話は、ご注文の内容を確認・記録するために録音させていただいております。※「0570」通話料は20秒につき10円(税別)かかります。※PHS・一部のIP電話ではご利用できない場合があります。~ともにしあわせになるしあわせ「FELISSIMO[フェリシモ]」~ファッションや雑貨などの企画・販売を行う神戸の通販会社です。ひとりひとりがしあわせ共創の担い手となること、人をしあわせにする、人としあわせになる。自然と、社会としあわせになる。その経験価値をコアバリューとした「ともにしあわせになるしあわせ」を具現化する“社会性”“独創性”“事業性”の3つが交わる領域での事業活動を行っています。―会社概要―社名:株式会社フェリシモ本社所在地:〒650-0035神戸市中央区浪花町59番地代表者:代表取締役社長矢崎和彦証券コード:東証1部3396創立:1965年5月事業内容:自社開発商品をカタログやウェブサイトにて全国の生活者に販売するダイレクトマーケティング事業◆会社案内(PDF)>>◆みなさまとともにしあわせ社会をめざす基金活動>>株式会社フェリシモ HPへ企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年09月01日こんにちは。元教習指導員の奈都木あやです。近年、高齢運転者(65歳以上)による交通事故が頻繁に取り沙汰されるようになりました。平成28年10月には横浜市で、87歳の男性が運転する軽トラックが集団登校中の小学生の列に突っ込みました。 この事故で、小学1年生の男児が亡くなりました。この報道に胸を痛められた方は多いはずです。子育て中の方は、わが子の身の危険をひしひしと感じられたのではないでしょうか。また、自分の親がそろそろ高齢ドライバーの域に入り、不安を抱えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。子育て世代は、被害者側の家族にも加害者側の家族にもなり得る世代 ということになります。そこで、わが子が被害者となるリスクを減らす心がけと、高齢ドライバーの家族が加害者とならないための対応をご紹介します。●高齢ドライバーの事故発生状況悲惨な事故が報道されるたびに、最近はずいぶん事故が増えたな……と感じてしまいますが、実際のところはその逆です。警視庁によると、都内の交通事故件数は年々、減っています。平成27年には、10年前の半数以下となりました。しかし、それに反して高齢ドライバーが関与した交通事故の割合は、年々高くなっています。平成27年には、10年前の約1.9倍にまで増えました。また、自動車乗車中と歩行中の事故が特に多く、7年ぶりに自動車乗車中の死者数が歩行中を上回りました(平成28年上半期)。高齢化はこれからも進む一方。平成27年のデータでは、免許保有者全体の5人に1人程度が高齢者という状態です。今後も高齢者が関与する交通事故は増えると考えられ、もはや他人事ではない状況です。●高齢ドライバーの特性と特徴的な事故●高齢ドライバーに多い運転特性・「相手が止まってくれるだろう」という判断の甘さがある・相手を発見していても、判断ミスで対応が遅れたり、ブレーキを踏まない・アクセルやブレーキの操作が遅れる・右左折時に視線を切り替える回数が少ない。そのため、進行方向を見る時間が長くなる傾向がある●高齢ドライバーに多い事故(1)バックアクセルとブレーキの踏み間違い事故はしばしば報道されています。踏み間違いは前進でもバックでも起こり得ます。しかし、前進に比べ、バックは運転が複雑になることから特に注意が必要です。ところが、子どもはバックしてくる車の後ろを平気で横切ってしまうことがあります。ブレーキの踏み間違いで店に車ごと突っ込んでいる事故の様子が報道されていたら、お子さんに見せてあげてください(強いショックを受けてしまいそうなお子さんには、簡単な図を描いて説明してあげましょう)。「もし、この車の間に挟まれたらどうかな?」と問いかけ、考えさせましょう 。バックしている自動車の後ろを平気で横切ることはできなくなるはずです。●高齢ドライバーに多い事故(2)出合い頭事故高齢ドライバーの特徴的な事故の代表ともいえるのが、“出合い頭事故”です。警察庁交通局のデータによると、85歳以上のドライバーが最も多く出合い頭事故を起こしています(平成28年中)。出合い頭事故を起こしやすい高齢ドライバーと、飛び出し事故の多い子ども。両者が見通しの悪い交差点で出あえば最悪の事態が想像できます。親子でお出かけの際は、道路と道路が交わる場所では立ち止まり、左右を確認する訓練をしておきましょう。●高齢ドライバーに多い事故(3)右折事故「右折ってなんだかドキドキする。右折のタイミングを逃すと、後ろの車からクラクションを鳴らされたり……。ようやく右折したと思ったら、横断歩道を人が歩いていてヒヤッとした」なんて経験のある方も多いのではないでしょうか。右折は対向車線を横切るため、左折以上に判断や安全確認が複雑になります 。加齢の影響が出てくるとなおさら危険は増します。交差点で横断する際は、高齢ドライバーが右折してきたら、信号が青でも止まる心の準備をしながら渡らせましょう。●危険度の高い高齢ドライバーに気づく力『運転時認知障害早期発見チェックリスト30』をご存じですか?軽度認知障害の人が運転時に表れやすい事象がまとめられています。鳥取大学医学部教授の浦上克哉さんが監修・作成されたものです。このチェックリスト項目に5つ以上該当すれば要注意 とされ、専門機関の受診をすすめています。運転者向けに作られたものですが、この項目に当てはまるドライバーを見かけたら注意した方が良さそうです。客観的にわかる項目だけをご紹介します。・曲がる際にウィンカーを出し忘れている・反対車線を走っている・車体に目立つ傷がある・駐車場のラインや、枠内に合わない停め方をしている車・急発進、急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒い車・汚れがひどい車誰しも、忙しくて洗車できないときぐらいあります。また、当て逃げされて車体に傷がある、という不運なこともあるかもしれません。上記の項目に1つでも該当したからといって危険ドライバーだと判定するのは早計かもしれません。しかし、こういった傾向のドライバーを警戒する危険予測の力は必要です。日頃から、「あれは、もしかしたら危ない車かもしれないね」と親子で危険予測の訓練 をしておきましょう。●家族の対応6つ次は、家族に高齢ドライバーがいる場合、加害者とならないための対応をご紹介します。●(1)高齢者マーク(高齢運転者標識)をつける高齢者マークは、70歳以上の高齢運転者が車の前後の定められた位置につけることができます。努力義務ではありますが、つけることにより周りの車や人が配慮しやすくなります。また、お子さんにはこのマークの存在と意味を教えておきましょう。●(2)複雑な交差点を避ける高齢ドライバーは、買い物や通院など近距離での運転が多いことがわかっています。まずは、家族で危険箇所を話し合いましょう。そして、複雑な交差点を避け、見通しの良い道路を選び、安全なルートを通行するように決めておきましょう。●(3)運転前には体調を確認し、持病や服薬の状況によっては運転を控えるように促す家族の声かけが事故を未然に防ぎます。運転をするかしないかの判断を本人任せでは危険 です。●(4)運転時認知障害早期発見チェックリスト30の活用警察のホームページやインターネットの検索ですぐに出てきます。高齢者の方のプライドを傷つけないように配慮しつつ、1年に1度はチェック を行いましょう。●(5)自主返納チェックリストの結果や運転に不安が出てきたら、自主返納することが何よりの安全対策です。自主返納とは、運転免許の申請による取消しのことです。自主返納をすると、希望により『運転経歴証明書 』を交付されます。運転経歴証明書は、返納前の5年間についての運転経歴を証明するものですが、金融機関での本人確認書類としても使用することができます。また、各自治体によって対応は異なりますが、いろいろな優遇が受けられるところが多いようです。例えば、交通機関の運賃の割引、美術館や加盟店での優遇など。お住まいの自治体の状況を調べてみれば、自主返納を促しやすくなるかもしれません。●(6)高齢者の家族に助言や指導をする相談窓口の活用「自分はまだ大丈夫だ!」これが高齢ドライバーを家族に持つ方が、最も困る言葉かもしれません。かつて私が教習をしていたころも、何度か聞かされました。そのほとんどは、高齢者の方でした。運転に危うさが出てくれば、家族としては何としても自主返納をさせたいものです。「家族はあなたのことを本当に心配している」という気持ちを伝えてもダメなときは、専門機関に頼りましょう。多くの警察では、高齢者の家族からの相談を受ける窓口を設けています 。後悔する前に、まず行動です。----------高齢ドライバーによる交通事故は、完璧な自動運転システムが開発されるまでは深刻な問題です。ご家庭で、3世代にわたって真剣に話し合ってみてください。【参考文献】・『高齢者の交通事故と補償問題』堀田一吉・山野嘉朗(編著)・『わかる 身につく交通教本』一般財団法人 全日本交通安全協会(編集・発行)【参考リンク】・防ごう!高齢者の交通事故! | 警視庁()・警察白書『第3節 超高齢化社会』 | 警察庁()・やってみよう!「運転時認知障害早期発見チェックリスト30」 | 警視庁()・自動車安全運転センター交通安全等に関する調査研究/特定非営利活動法人高齢者安全運転支援研究会(PDF)()・平成28年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締状況等について | 警察庁交通局(PDF)()●ライター/奈都木あや(元教習指導員)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年03月24日学校法人山野学苑の柔道整復師向けの専門学校である山野医療専門学校は、2014年度から授業にタブレットを導入し、新しい教育を提供している。山野医療専門学校がタブレットを導入した背景とその効果について、システム導入を担当した専任教員の鈴木忠慶氏に話を聞いた。山野医療専門学校は、柔道整復を学ぶ専門学校だが、そこに美容を組み合わせた独自のカリキュラムを教えている。同校では「美容柔整」としてアピールしているが、いずれにしても柔道整復が基礎にあるのは間違いない。柔道整復に限らず、医療系で重要な要素は「体に対する正確な知識」だそうだ。そうした「正確な知識」の学習に、同校はタブレットを活用している。もともとの発端は2010年ごろ。山野学苑には「YMOTTO」と呼ばれるモバイル試験システムがあり、モバイル端末から問題を解いて勉強をすることができる。その中でiPhone向けの学習ツールが豊富にあり、これを活用する方向性が検討されてきたという。○学習に興味を持ってもらうためのタブレット当初はスマートフォン向けの利用を想定していたが、学生が興味を持てるような学習ツールとして、当時ではじめだったタブレット端末を魅力に感じたそうだ。気軽に扱えるようにするためには、PCでは大げさすぎ、「学習には向いていなかった」と鈴木氏。この「学習に対して興味を持ってもらうため」という理由が導入のきっかけの1つだったという。また、同校は働きながら通学する学生も多く、問題点として「授業のカリキュラムだけだと勉強しきれない」という声が多かったそうだ。学外で勉強したいという声に対して、Eラーニングシステムの導入が検討されていて、そのEラーニングをタブレットで利用できるようにして、24時間勉強できる環境を作りたいと考えていそうだ。そこでNTTドコモのタブレット端末「GALAXY Tab 10.1 LTE」が採用された。このタブレットを採用した理由は「安全性」。ドコモのAndroidタブレットを採用したことで、キッティングからセキュリティ設定など、ドコモがカバーしてくれることが安心して導入できた要因の1つであったという。また、当時もiPadとの比較はあったが、「価格差」というのも重要なポイントだったそうだ。○意外な比較要素「カメラ」実際に検討を開始したのは2010年ごろだったが、最終的には2013年から導入。検討の中で、2012年に「タブレットである理由を吟味していた」と鈴木氏。Eラーニングのアプリに関しては、Android端末をドコモから借り受けてテストをしており、フィーチャーフォンで使っているものがタブレットでも遜色なく利用できることは確認していた。さらに「カメラの画角の広さにも注目した」と鈴木氏は話す。配付された資料を撮影する場合や板書を撮影する場合にはある程度の画角が必要で、GALAXY Tab 10.1はその要望に対応できていたが、当時のスマートフォンでは希望する画角の製品がなかったそうだ。撮影した資料を、ほぼ原寸大で表示できるという点も大きなポイントだったという。医療関係の専門学校だからこそ、この「画角の広い写真が撮れる」という要素が重要だった。教員が板書した骨や筋肉などの体の複雑な構造は、手で書き写すより写真撮影した方が正確で、教員が資料として用意できなかった情報も、学生のタブレットに送信するだけで済むため、ペーパーレス化にも繋がる。さらに、タブレットは自由に持ち運んで、PCに比べれば写真も撮りやすい。実習の時でも、学生がいろいろな角度で撮影できるので、「平面」ではなく、「立体」で理解できるようになる。動画を撮影すれば、「自分だけの資料」が作れるという。教員にとっても、「教材費がかさんでしまうような授業にもトライできる」と鈴木氏。例えばギブスの講習。ギブスを交換するにはだいたい5~6分かかるそうで、全体では25分ぐらいの時間が必要だという。これを1日3コマやるとそれだけの時間とギブスのコストがかかることになるが、動画に撮影しておけば、それを見て学習もできる。複数の角度から撮影しておけば、分かりにくい場所も説明しやすい。また、3Dの骨格アプリのようなアプリの存在も大きい。3Dモデルを回転させたりしながら、細部まで確認できるので、平面の教科書の図を見るより分かりやすく、学生も興味を持って授業に参加できるという。このように撮影した動画は、「オープンキャンパスで授業風景として紹介する」といった使い方ができるため、汎用性があると鈴木氏は語る。既存のシステムをがらりと刷新するのではなく、既存のシステムも残しつつ、最大限の効果が上がるようにタブレットを活用するような運用を目指しているそうだ。例えば、4択回答型のテストアプリがあると、テストに前向きな学生だけではなく、タブレットに慣れている学生も「やってみよう」と思うようになるのだという。逆に、学生があまり使わなくなってしまう状況であれば、費用対効果が悪化してしまうので、運用でカバーする必要がある。そのため、タブレットで簡単な実力試験を行うなどの工夫をしているという。鈴木氏は今後、「定期試験もやってみたい」と話す。また、「学生にやりたいことを聞いた方が効率がいい」とも考えており、ヒアリングを重ねた上で「タブレットの良さに気付いてきた」のだという。その一つが「情報がドライに伝わる」ということ。例えば試験範囲を板書してそれを全員に撮影させると、「情報にオフィシャル性が出る」と鈴木氏。教員が伝えたいことがあっても、学生が板書に集中している場合もあって、そうした部分をタブレットに任せることで、より人間的に生徒と付き合えるようになったそうだ。また、音声メモ機能を使って録音しておくと、教員が話した専門用語をうろ覚えではなく、改めて確認できるようになった。そのため、学生の質問の正確さもあがったという。○目的なくして成功なし鈴木氏は、さまざまな効果を実感しているというが、数字として効果を図ることは難しいと話す。学生の主観でのアンケートは取っており、学校の環境や学生の環境は「確実に良くなった」と感じているという。とはいえ、初期費用は「決して安い買い物ではない」ため、「何をしたいか」「それにはタブレットが必要か」「どういった効果があるか」「何を打ち出していきたいか」といった点をきちんと検証した上で導入しないと「失敗する可能性がある」と鈴木氏は強調する。同校では、半年間の試行運用でタブレットの使い方が分かった上で導入したそうだ。鈴木氏は「授業の出欠や成績の確認などもできたら便利だと思う」と話しつつも、個人情報の取り扱いやセキュリティの面で不安があり、実施に至っていないそうだ。逆に実施したいこととして「学生だけの動画教材を作りたい」という目標があるという。授業1コマ90分では、「1つのことしか教えられない」と鈴木氏。クラスを課題別に分けて、手と足、肩、肘、それぞれに包帯を巻いて、グループ別に学習しつつ動画に撮影。それを集約してケーススタディとしてそれぞれが見られるようにしたいという。これによって「学習の主役が学生に切り替わる」(鈴木氏)。学生だからこそ気付く情報が出てきたり、授業の内容が一律ではなく、多様性が生まれ、学習により興味を持つようになると期待する。現在、同校ではタブレットの移行でGALAXY TabからiPadに変わっているが、何をしたいのかを考えて導入した同校にとっては、タブレットの種類はそれほど問題ではないようだ。鈴木氏は、「いろいろと使いたい方向はあるが、学習効果が見えないところもあるので、試行錯誤をしながら進めていきたい」と話し、今後もタブレットを活用して学習効果の向上を図っていくとしていた。
2014年11月27日東北支援ボランティアを積極展開山野愛子美容専門学校の校長で、タレント品川祐の従兄弟としても知られる、山野愛子ジェーン氏が、自身のブログで、東日本大震災の被災地となった東北地方に入り、ボランティアイベントに参加したことを報告している。以前から美容福祉の実践に力を入れている同氏は、今回、福島県いわき市の「ハワイアンリゾート」で開催されたKONISHIKI主催の子供向けボランティアイベントに参加したのだとか。そこで、彼女が理事を務める山野学苑として「七五三の着付けフォトブース」を特別展開したそうだ。美容界からも希望をスタッフ一同でボランティア活動に臨み、この着付けフォトブースでは、19日に2時間で42人、20日には53人の子供たちに753のヘアメイクや着付けを施したそうだ。ホテルの宴会場を利用して行われたこのイベント、綺麗に着付けをした姿での子どもたちの記念写真撮影も行い、それぞれの思い出に残るものとしたようだ。まだまだ基本的な生活にも不便を感じることの多いであろう地だが、美容界からも、少しでも希望の光となるようなアクションの輪が広がり、継続されることを願いたい。元の記事を読む
2011年11月27日