SOSサインに注目! 新しい環境で不安な子どもへの接し方
こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
新入学・進級などにより、子どもたちが今までとは違った環境に身を置くことになる日々へ突入する時期になりました。
初めてのことばかりで、子どもにとっては不安を感じやすくなってしまう時期でもあります。新しい環境というのは未知の世界ですから、当然ですよね。
子どもたちが不安を感じやすいこの時期、親は子どものちょっとしたサインを見逃さないようにしたいものです。
●SOSサインにはこんなものがある!
ちょっとした不安を感じた場合でも、子どもはサインを出します。
しかし、子どもからしてみると無意識のうちにやっている(出ている)ことが多いです。
しかも、繰り返すことがある ため、注意して見てあげましょう。
【SOSサイン】
・急に寝起きが悪くなる(それに伴って学校へ行くのをしぶる)
・めまいやふらつき
・表情が暗い(表情が乏しく、あまり笑わないなど)
・食欲がない
・やる気が起きない(ゲームをしなくなる・ぼーっとしているなど)
・親のそばを離れたがらない(1人になるのを怖がる)
・体の痛みやかゆみを訴える(腹痛・頭痛・皮膚をかきむしるなど)
・小さい物音でも驚くようになる
こういったサインは、ストレスが関係して起こってしまっていることがあります。
ただし、体に症状が出ている場合は一度小児科を受診して、病気が隠れていないかを診てもらうことが必要です(自己判断は危険です)。
●子どもは親に不安を打ち明けたくない!?
子どもは親を愛しています。「親が大好きだから心配をかけたくない 」という気持ちがどうしても働きます。
親は子どもの表情が暗いと、「どうしたの?」と聞きますよね。
素直に話してくれる子どももいますが、「心配をかけたくない」という気持ちが強い場合、「別に」とか「何でもない」などのような短めの言葉でその場を離れてしまう子どもが少なくありません。
年齢が上がれば上がるほど、その傾向が強くなっていきます。
これで放っておいてしまうと、子どもの不安は強くなったり、学校に行くことが怖くなったりとSOSサインが強く出てしまうこともあります。決して見放さず、不安を少しだけでも和らげてあげることができるようにしてみましょう。
●不安を感じている子どもへの対処法
かまい過ぎて“過干渉”になるのはよくありません。