セキュリティ面が不安!? 話題の“民泊旅行”の問題点と楽しみ方
こんにちは。ライターのyossyです。
最近、民泊仲介Webサイトが注目を集めています。人気が出ている一方で、実態が不透明なことを問題視する声も。
では、そもそも“民泊”とは何でしょうか。その問題点や楽しみ方についても解説します。
●“民泊”では、個人所有の家・別荘などを借りて泊まる
“民泊”のしっかりした定義はありませんが、厚生労働省は以下のような見解を述べています。
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『法令上の定めはありませんが、住宅(戸建住宅、共同住宅等)の全部又は一部を活用して宿泊サービスを提供することを指して、「民泊サービス」ということが一般的です。
』
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個人の家や空き家、別荘等を有効活用したい人や、さまざまな国の人を受け入れてコミュニケーションをとりたい人などがホストとして宿泊先を提供しているケースも多いのだとか。
民泊仲介の某有名Webサイトでは、グローバルに多種多様な宿泊先を探すことができます。
『BIGLOBE旅行』の調査(2017)によれば、ゴールデンウィークに1泊以上の旅行を予定している人のうち、9割は民泊を認知しているそうです。
随分認知度が高いですね。ただ、利用しようと思っている人は2割程度 と少なめです。
●無許可も多い? 民泊のリスク
ビジネスとして継続して宿泊先を提供する場合、本来は旅館業の許可を受ける必要があります。
でも、友人を泊める延長線で考える人も多いのか、民泊では無許可なケースも多い ようです。
厚生労働省の平成28年の調査では、以下のような結果に。
・許可……16.5%
・無許可……30.6%
・物件特定不可・調査中等……52.9%
そもそも、民泊仲介サイトでは住所が詳しく記載されていないことが多く、物件を特定することも難しいのだそうです。実態を把握できないんですね。
どこまでは許可が必要で、どこからは必要ないのか、そのあたりの線引きも非常に難しいところです。
また、宿を貸す側(ホスト)としては、ゲストの宿泊マナーやカギ・オートロックの悪用等が気になりますし、借りる側もセキュリティ面や宿泊環境が気になります。
例えば、
・分譲マンションを民泊に出し、ゲストが騒ぐ・共用部を汚すといったトラブル が起きた
・ゲストをオートロックの内側に入れることに関して、他の住人からセキュリティ上不満の声 が上がった
といったこともあるようです。