家がゴミ屋敷状態に!? 30代のセルフネグレクト体験談と予防する方法
時折テレビでゴミ屋敷の特集が組まれることがありますよね。部屋中に溢れるゴミや近隣住民から苦情が来るほどの悪臭に囲まれて暮らすなど、正直ゴミ屋敷に住む人たちのことは普通の感覚では理解できないものです。
しかし、彼らの多くは最初からゴミ屋敷に住んでいたわけではなく、何かのキッカケによって家がゴミ屋敷化していったと考えられています。
そのキッカケの一つに、“セルフネグレクト”が関係していると言われています。
このセルフネグレクトは、老若男女問わず誰でもなる可能性があり、30代などの比較的若い人でも陥ることがあります。これを読んでいるアナタも例外ではないかもしれません。
今回は、“30代のセルフネグレクト”についてお話ししていきます。
●セルフネグレクトとは
子育てをしている人なら、“ネグレクト”という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
ネグレクトには“怠慢”や“無視”などの意味が含まれており、日本では“育児放棄”という意味で使われています。
一方、セルフネグレクトは、怠慢や無視の矛先が他者ではなく自分に向かっている状態のことを指します。
ネグレクトの場合は子どもの身の回りの世話をしなくなりますが、セルフネグレクトは“自分”の身の回りの世話をしなくなります 。
セルフネグレクト状態にある人の家はゴミ屋敷化しやすいと考えられており、孤独死の原因にもなります。
セルフネグレクトは比較的高齢者に多いと言われていますが、最近では30代〜40代でも増加傾向にあり、20代でもセルフネグレクト状態になるケースがあるようです。
●セルフネグレクトな人の特徴4つ
●(1)住環境が不衛生
普通、家の中が汚れていると感じたら、掃除をしたりゴミを捨てたりして自分の住環境を快適にしようとするものです。
しかし、セルフネグレクトに陥っている人は自分自身に関心を持っていないため、部屋の中を不衛生なまま放置 してしまいます。
その結果、ゴミ屋敷になってしまったり、害虫が多く住み着くようになってしまったりと、住環境が不衛生になってしまうのです。
●(2)体が不衛生
セルフネグレクトの人は部屋の掃除をしないだけでなく、入浴をしない ケースも少なくありません。そのため、体の状態が不衛生になり、そのまま放置していると病気になることもあります。
●(3)地域内での孤立
セルフネグレクトの人は、住んでいる地域から一人孤立していることが多いと言われています。