貯金額に差が出る? 3世帯のDINKSから学ぶ家計管理のコツ
子どもを持たない共働き夫婦“DINKS”は、子どものためにお金を使う必要がないため、通常であれば子持ち世帯よりも多くの貯蓄をすることができるはずです。
実際に、私の友人にも1年で300万円以上は貯金しているという夫婦もいます。しかし、中には高収入にも関わらず貯金が全くできていないという夫婦も……。
同じDINKSなのに、お金の使い方や家計の管理の仕方によって大きな差が出てしまうようです。
そこで今回は3世帯のDINKSに、家計について生活費の分担や貯金方法などを教えていただきました。貯められる夫婦と貯められない夫婦の違いも見えてきますよ。
●夫の収入だけで生活しているKさん夫婦の場合
『うちは夫婦ともに公務員で同期なので収入に大差はありませんが、固定費も変動費もすべて生活費は夫の収入でまかなっています。私の収入はすべて夫婦の共通口座へ入れて貯金 しています。
生活費が余った場合はたまに旅行費用として使いますが、それ以外は共通口座へ貯金 です。気付いたらかなりの額が貯まっていて、住宅ローンも6年で完済しちゃいました』(30代女性/夫・妻ともに公務員)
二人とも公務員で収入が安定しているKさん夫婦は、お互いの収入も独身時代の貯金額もすべてオープンにした上で、夫婦共通の貯金口座を開設。そのため、お金の収支が夫婦間でしっかり把握できているのだそうです。
夫婦どちらか一方の収入で生活し、もう一方の収入は全額貯金という家計管理はラクですし、自然にお金が貯まっていくのでいいですね。
●固定費は夫、変動費は妻の負担というTさん夫婦の場合
『夫のほうが収入が多いので、家賃や光熱費、通信費、保険料などの固定費は夫負担。食費や被服費、レジャー費、その他雑費など変動費は私の負担です。貯金は月いくらくらいすると大体は決めていますが、あまりその通りになっていないですね。それぞれの生活費分担額を給与から引いて残った額を貯金 する、という感じです。
貯金は共通口座ではなく、それぞれの口座にしているので、正直、お互いに毎月いくら貯金に回せているのかは把握していません。聞かれたら自己申告する程度です。年末に1年の貯金額を報告し合っているくらい。だから年末にならないと世帯としての正確な貯金額はわかりません 。実は夫が全然貯金できてなかったという年もありました』(40代女性/夫・会社員、妻・フルタイムのパート勤務)