一生スネかじり!? 親を“パラサイト破産”に陥れる子の特徴と対処法
兄の学費と生活費は親が全部出しています。「勉強するんだ」と強く言われると、むげにできないようです』(30代女性/会社員)
このように、延々と“学生”でありつづける人たちもいるようです。
学び続ける意志と姿勢はあっぱれですが、裏を返せばずっと社会に出ないということ。「専門性を磨きたい」「資格を取りたい」「勉強したい」といったもっともらしい理由があるだけに、たちの悪いパラサイトっぷりなのではないでしょうか。
●孫をダシにしてくる
『一人娘が遅めの結婚をし、やっと手が離れたと喜んでいたのもつかの間。出産後わが家のすぐそばに住み、あれこれと無心してくるようになったんです。毎月の食費、光熱費などから、孫にかかる幼稚園のお金、さらには家族レジャーの資金まで。最初は頼られるのが嬉しかったのですが、もう限界です。
でも、出してやらないと孫がかわいそう で……今は清掃のパートをしながら、何とかお金を捻出しています』(60代女性/パート)
そう、パラサイトしてくるのはなにも独身の子どもだけではないのです。
結婚して別所帯を持ってからは、孫をダシにしてお金の無心をしてくるんですね。親としても、どうしても孫には甘くなってしまいます。
また、孫にまつわる出費は入園や入学、卒業など大きなライフイベントが絡んでくることもあるため、1回ずつが高額になりがちな傾向もあります。高齢親にとっては非常に悩ましい問題でしょう。
●パラサイト破産を避けるために
パラサイト破産に陥らないためには、どのようにしたらいいのでしょうか。今回のインタビューを元に考察してみました。
●子どもに対して家計の状況を明らかにする
パラサイトしてくる子どもに対して、「現状で貯金と収入がいくらあり、支出は毎月いくらかかる」といった家計の状況を説明 しましょう。
そして冷静に、現状ではこれ以上の援助はできないことを伝えます。どうしても援助が無理であることを、まずはきちんと分かってもらうべきです。
●就労プログラムをつかう、福祉制度をつかう
親が援助できないことを分かってもらえたら、次は適切な支援機関の門をたたきましょう。
もしも仕事が決まらず定収入がないことがパラサイトの原因なら、ハローワークやNPOが行っている就労プログラムを受けさせてみてはいかがでしょうか。病気や怪我などでどうしても働けない子どもの場合、福祉制度を味方につけるのもありですね。