内心ウンザリしてる!? 祖父母を“孫ブルー”にさせた人の体験談と対処法
孫の誕生は誰だってうれしいもの……そう思っている人は多いですよね。
実際、孫を甘やかしすぎる両親・義両親に頭を悩ませている人もいるでしょう。
しかし、一方では孫が生まれたことで“孫ブルー”に陥る人たちがいることをご存じですか?
日頃から「うちのおじいちゃんおばあちゃんは孫を可愛がってくれない」と思っている人は、もしかしたら両親・義両親を“孫ブルー”に追い込んでしまっているかもしれません。
今回は、両親・義両親を“孫ブルー”にさせてしまった人の体験談とその対処法についてお話ししています。
●祖父母世代の知られざる本音
世間一般では、“おじいちゃんおばあちゃんは孫を可愛がるもの”というイメージが定着しています。
そのため、毎年お盆休みや年末年始に帰省するという方は、「両親・義両親を喜ばせたいから」という理由で帰る人も少なくないでしょう。
また、自分だけでは子育てが大変だからと両親・義両親と一緒に住む人もいますが、その根底には「向こうも多少はうれしいはず」という意識が少なからずあるのではないでしょうか。
しかし、価値観が多様化した現代では“孫の誕生”は必ずしもうれしいものではなく、むしろ気持ちが落ち込んでしまう人もいると言われています。
たとえば、孫の子育てに協力することで自分の時間がなくなる、お金がなくなる、自分では老けた感覚がないのに“おばあちゃん”と呼ばれる……などが原因になると言われています。
この複雑な心情のことを、著書『子や孫にしばられない生き方』の中で河村都さんが“孫ブルー ”と命名して話題になったことは記憶に新しいですね。
「孫かわいいでしょ?」と善意だけで面倒を押し付けられがちな彼らですが、実際の心中ではウンザリしていることも少なくないのです。
●孫ブルーにさせてしまった人の体験談
●(1)気づけば母の自由な時間を奪っていた
『うちは共働きなので、基本的に朝から夕方まで子どもの面倒を母に見てもらっていました。「母も孫と触れ合えてうれしいはず」と思い込んで丸投げしていたのですが、ある日母から「言いづらいけど、これ以上はお父さんとお母さん協力できないよ」と言われました。理由を聞けば、本来は私たちの子育てが終わったら海外旅行や趣味などに没頭する老後を送る計画だったのに、孫の世話で自分の時間が全くとれなくて困っている とのこと。母の切実な訴えを聞いているうちに、とても申し訳ないことをしていたと気づきました』(38歳女性/医療)