子育て情報『現実は厳しい!? “ハワイ移住”のパターン別紹介とそれぞれの注意点』

現実は厳しい!? “ハワイ移住”のパターン別紹介とそれぞれの注意点

たとえば、ハワイを訪れる日本人観光客を的とする旅行業界に就職する方法があります。また、日本で貯めたお金で語学留学やフラ留学して、その滞在中にじっくりと職を探す方法もあるでしょう。

これらの方法なら、給料をもらえるか、学生として寮生活などの恩恵にあずかることができ、ビザの取得も比較的容易 です。さらには、本格的な長期滞在で必要となるまとまった額の初期費用を抑えられます。

ただし、同じことを考える人は多く、いくら日本人観光客が多いとはいっても、職があり余っているわけではありません。

就職にはそれなりの能力、語学や資格や経験が必要であり、自費留学中も楽しさにかまけず、学ぶと同時に就職活動にいそしむ必要があります。

ハワイ移住を目指す若者たちが選ぶこれらの方法は、憧れにも似た明るく軽い気持ちでハワイまで来たものの、日々の楽しさと就職の難しさという現実にぶつかって帰国していく例が少なくありません 。

●(3)ハワイで悠々自適移住

日本での仕事を終え、第二の人生をハワイで過ごそうという悠々自適派もいます。


彼らは、退職金や年金という一定のまとまった経済的な背景を持っている分、移住を成功させる可能性は高くなります。ハワイの生活費は日本よりも若干安いので、一般的な会社勤めを終えた場合の年金額で十分に暮らしていけます。

ただ、ハワイでのセカンドライフ計画にも落とし穴はあります。まずはビザ。グリーンカードと呼ばれる永住権は抽選 なので、取得できる可能性は高くありません。

90日間のノービザ滞在を利用するなら、定期的にハワイ(アメリカ)外に出る必要があり、さらに最大でも年間180日程度しか滞在できません。

また、ビザの問題がクリアになっても、日本でなら受けられる当たり前のサービスはハワイで必ずしも受けられません。

そのうちの一つが医療。
元気で健康ならいいのですが、少しでも体調を崩すと不安が募り、滞在を切り上げたくなります。しかし、完全移住をしてしまった後で日本に帰る家がないこともあります。

これ以外にも、日々の生活でぶつかる言葉や習慣の違いも若いころには面白いと思えたものが、年を重ねるとストレス になることがあります。何度も旅行で訪れたから、長年の夢だったからと、定年後に日本を捨てての完全ハワイ移住へと突っ走る前に、(1)でご紹介したような中長期滞在から体験してみることをおすすめします。

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