こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です
皆さんは、夫婦で教育方針について話すことはありますか?
2017年9月12日〜13日の間、パピマミ読者の皆さんに『夫婦で教育方針の「違い」を感じますか?』というアンケートを行いました!
86名の方々にご協力いただきましたので、その結果をランキング形式で発表したいと思います。
●夫婦で教育方針の「違い」を感じますか?
・1位:どちらかといえば「違い」を感じる……45%(39人)
・2位:非常に「違い」を感じる……27%(23人)
・3位:どちらかといえば「違い」を感じない……24%(21人)
・4位:まったく「違い」を感じない……3%(3人)
※有効回答者数:86人/集計期間:2017年9月12日〜2017年9月13日(パピマミ調べ)
このアンケート結果からわかることは、教育方針に違いを感じない夫婦などほとんどいない ということです。
実は、教育相談の場面でも「教育方針の違いから夫婦喧嘩になってしまった……」といったご相談が頻繁にあります。
お話をうかがっていくと、パパもママもお子さんを思うがゆえに、「こうしてあげたい」「ああしてあげたい」と感じていることが伝わってきます。
そのため、お子さんへの“愛”が、結果的に夫婦間の溝になっていることが残念でなりません。
もし、教育方針の違いによって夫婦間に大きな溝を感じているようなら、一度冷静に夫婦の子育てを振り返ってみませんか?
●教育方針に違いがあっても、強力なタッグを組んで子育てをしている夫婦の特徴
教育方針の違いが少なかったり、違いがあったりしてもうまく“統合”しているご夫婦にはある共通した特徴があります。
それは、“お子さんの現状を正確に理解している”ことです。
つまり、お子さんの性格や成長、発達などについて、これまで一緒に見続けながら理解しているご夫婦は、教育方針を地道に作りあげている ように感じます。
よくみられるのは、習い事に対する考え方の違いを発端に夫婦喧嘩が始まるというものです。
たとえば、小学校に入学する前から、「他の子もやっているから」という理由だけで多くの習い事をしているお子さんがいます。「少しでも才能を伸ばしてあげたい!」という親の期待や思いがあるのもわかります。
ただ、もしそれらの習い事をお子さんがイヤイヤやっているとしたら……、才能を伸ばすどころか挫折経験につながるリスクの方が高いのではないでしょうか。