10年近く経った今は、「よそはよそ、方針は人それぞれでいい」と割り切れましたが。
●②添加物チェックと情報共有
2番目の子どもが幼稚園のころクラスが一緒だったお子さんのママに、食の知識が非常に豊富な方がいました。
よく私が知らないような専門的な話をしてくれて、「勉強していて凄いな、偉いな」と感心していたのですが。
幼稚園でクリスマス会があって、そこでミルクティーとおやつが出されるのですが、そのおやつの添加物を徹底的にチェックしていたのには驚きました。
それをなんとリストにまとめてプリントアウトして配布、ママ同士のランチで講義のようにお話されていたんです。
この添加物はこういう理由で体に良くないからできるだけ子どもに摂取させないほうがいいということや、市販の食材(ごく一般的でお弁当のおかずによく使うようなもの)にもこんなに悪いものが入っているということも説明してくれました。
その場は呆気にとられて何も考えられなかったのですが、言われたこと全てを実践することは簡単ではなく、自分としてもどうすべきかわからなくなりました。
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根底にある、「子どもの健康や将来を思う気持ち」に非常に感銘を受けてしまいますが、だからといって全てを自分の子育てに取り入れることは難しい ことだと思います。
独創的なママにとってはご自身の食育が、誰かのためにもなるという親切な気持ちからくるアドバイスなのかもしれません。
そんな時は真摯に受け止めて、自分の中で試せるかもしれないという範囲で実践しても良いかもしれません。
しかし過度に押し付けられてしまうことがないように、上手に距離をとってお付き合いする という努力はママにとって必須のスキルだと言わざるを得ません。
出典/石塚左玄・著「科学的食養長寿論」(1896年)「通俗食物養生法」(1898年)
村井弦斎・著「食道楽」(1903年)
●ライター/あしださき
●モデル/藤本順子