しつけが難しいのは当たり前!しつけに悩むママに知っておいてほしいこと
●しつけに悩んだら相談する
限界まで誰にも言わず、深刻な状況になってようやく明るみになるといったケースは少なくありません。
深刻になればなるほど解決が難しくなってしまいます。
ですから、しつけが自分の手に負えないと感じた時には、自分だけで抱えこまずに信頼できる誰かに相談しましょう。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(2014)によると、子育てについての相談相手(母親)としては『配偶者・パートナー(74.1%)』『自分の母(70.5%)』『保育士や幼稚園の先生(31.3%)』が上位にあがっています。
また、近年の特徴として、家族以外の近所で子育てについて相談できる相手が減っていることが指摘されています。
さらにこの調査では、”地域における子どもを通じた付き合いと子育ての楽しさ”の関連についても検討されています。
それによると、地域の中で『子どもを通して関わっている人はいない』と回答した人は『子どもを預けられる人がいる』や『子育ての悩みを相談できる人がいる』と回答した人にくらべて、子育てを楽しい(「いつも楽しい」+「楽しいと感じる時の方が多い」)と回答する割合が低い傾向にあることを報告しています。
こうしたデータをふまえると、家族以外にも地域の中に子どもを通じた関わり合いをもつ ことの大切さがわかります。
私自身の経験からも、地域の中に子どもを通じた関わりを持つことの大切さを痛感します。
実は、わが家は長男が1歳の頃、関東から東海へ引っ越しました。引っ越し前は子どもを通じて仲良くさせていただいていた方がいたのですが、引っ越し後には知り合いがまったくおらず孤独な育児を経験しました。
また、欧米に比べてわが国での利用は極端に少ないのですが、家族や知人に相談しても気分がはれない時には、専門家に相談してみるのも1つです。
たとえば、私が専門にする認知行動療法では、カウンセラーの経験だけでなく科学的に裏打ちされたデータやプログラムをもとにクライエントをサポートしていきます。ご相談に来られた多くのママから「早く相談すればよかった」といった声をいただきますので、日本も欧米のようにもっと気軽にサポートが受けられる環境を整えていく必要があると感じています。
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いかがでしたか?
今回は、“しつけが自分の手に負えない”と感じた時の対処法について考えてみました。