育児休暇中のボーナスの支給は就業規則で変わる!? │ パピマミ
就業規則をチェックして「賞与は休業中の者には支給なし」とあった場合でも、査定期間中に働いた分は支給されます。
ただし、「賞与は、会社の業績と個人の成績を勘案し各人ごとに決定する」との記載がある場合は支給なしとなることがあります。
育児休暇中にボーナスをもらうと育休手当に影響する?
結論から言えば、ボーナスをもらっても育児休業給付金は減りませんので心配いりません。
育児休業給付金の算定は毎月の給与を基に計算されているので、会社独自の制度であるボーナスの額は無関係となります。
育休中にボーナスを貰った場合の課税や控除
育休中にボーナスを貰った場合の課税や控除はどうなるでしょうか。
「産前産後休業保険料免除制度」を申請すると、育休中の保険料は免除されますが、育休中のボーナスは保険料が免除されるので、健康保険料と厚生年金保険料はかかりません。
健康保険料と厚生年金保険料は比較的高額なので、ボーナスから天引きされないのは嬉しいポイントと言えます。
●保険料
育児休業中は、毎月の給料から引かれる健康保険料と厚生年金保険料は免除されます。社会保険料の免除手続きは会社が手続きを行いますので、会社の指示に従い対応しましょう。
●所得税
育休手当には所得税は課税されませんが、育休中のボーナスには通常の給与と同じように所得税がかかります。
ただし、給与とは所得税の算出方法が違います。
育休中は前月の給与がゼロの場合があるので、ボーナスの所得税は前月の給与を基に算出されます。
ボーナスから所得税が徴収されていることを確認しておきましょう。
●雇用保険料
ボーナスには雇用保険料はかかります。一般的な職種の場合、保険料率は3/1000となり、雇用保険料は金額×3/1000で算出することができます。
雇用保険は健康保険等と違って免除制度がないのが残念ですが、それほど高額ではないので育休中も雇用保険料を納めましょう。
●年末調整
年末調整は産休・育休中に入る前に会社が行うことが多いです。会社によっては対応が異なる場合があるので年末調整の前に会社に確認しておくと安心です。
育児休暇中のボーナスまとめ
育休中にボーナスがもらえるかどうかは、就業規則の中の「賞与の支給条件」を確認しましょう。タイミングによってはもらえるケースともらえないケースがあるので注意が必要です。
また、ボーナスをもらっても育休手当が減額したり、もらえなくなったりすることはないので安心してください。
●ライター/高須 亮