子どもの性格によっては、「あれもやりたい、これもやりたい」と収集がつかなくなることもあるでしょう。
でも、それらを全てやったらどんな生活が待っているのか。
子どもは想像せずに言っているケースが多いのではないでしょうか。
お友達と遊ぶ時間が減るとは、思っていないかもしれませんね。
親としては、本心から子どもがやりたいと思っているのかを見極めること 。
そして、習うことによって生活がどのように変わるのかを伝えることが大切です。
少し時間を置いて子どもの熱が冷めてしまうようなら、それほどの情熱はなかったのでしょう。
また、はじめると決めた場合も、「○○ができるまでやろうね」といったように、目標を定めておけば、それに向かって前向きに頑張ることができますね。
●「お金をかけているのに…」「あの子はできているのに…」は禁物
青山学院大学教授の樋田大二郎氏は、『Benesse発2010年「子どもの教育を考える」』のインタビューのなかで、以下のように提言しています。
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子どもが「辞めたい」と言ってきたときには、どうか許してあげてください。むしろ、辞める勇気、断る勇気が育っているので将来が安心だと思うくらいがいいのではないでしょうか。
保護者の方は、熱いハートと冷めた頭を持って、いろいろ迷うけれど「たかが習い事なのだ」という気持ちを忘れないでください。
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子どもは、親の気持ちを敏感に察します。「習い事を頑張ったら親が喜んでくれる」と思うと、本心ではもうやりたくないのに、その気持ちを隠して無理に続けるケースもあるのです。
習い事をするのはあくまで子ども自身 。
冷静さを失い、人と比較して一喜一憂したり、「お金をかけたんだから成果がほしい」と焦って子どもを叱責したりするのは、よくありませんね。
親は、一歩引いたところであたたかく見守っていきたいものです。
また、子どもが本心から辞めたいと言っているなら、それを受け入れる用意もしておきましょう。
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「周りがやっているから」「子どもがやりたがっているから」と、ついつい数が増えてしまいがちな習い事。
でも、幼いころの自由な時間は貴重です。ぜひ、習い事を増やす際は慎重に判断しましょう。
また、ときには辞める勇気を持つことも大切なのではないでしょうか。
【参考リンク】
・いくつ習い事をしている?費用はいくら?家計のやりくりは? | ソニー生命(http://women.benesse.ne.jp/cos/common/sonylife/anq/hakusho_94.html)
●ライター/yossy(フリーライター)