2016年3月23日 19:00
小さなサインに気づいて! 忙しい親が子どもに愛情を伝えるコツ
【ママからのご相談】
最近、子どもがたくさん喋れるようになり、会話らしいものもできるようになってきました。
しかし、忙しくて十分にコミュニケーションを取れている自信がありません。
話しかけられても「後でね!」と、 つい後回しにしてしまうことも多いです。本当はちゃんと関わってあげるべきと思っているのですが、難しく、悩んでいます。
●A. 「関わりたい気持ちがある」としっかり伝わる姿勢を心がけましょう!
こんにちは、ライターの佐原チハルです。
“会話”って、きちんとしようと思うと難しいのですよね。特に言葉を覚えたてのお子さんが相手の場合、“仕事や家事をしながら話す”というのが難しいことも多いです。
時間と意識を常に100%お子さんに向けていることは、残念ながら不可能です。
しかし、ポイントがあって、やはりお子さんからの呼びかけに“応答”すること は、心理的な発達のためにも大切なことのようなのです。
●“応答”ってなに?
“応答”とは、発信を“受け止めて”、“反応を返す”ことだそうです。
『小児精神科医ママの子どもの心を育てるコツBOOK』によると、“応答”には“返事をする”などの言葉によるもの以外にも、“笑みを返す”“気持ちを応援する”“看病する”など、さまざまなものが当てはまるとされています。
また、応答は“子どもの合図を目にする”“合図を正確に読み取る”“(すぐに一貫した効果的な方法で)子どもの抱える必要性を満たす”という3つのステップで考えられているそうです。
子どものニーズに対し“応答”することで、子どもは保護者とのあいだに“基本的信頼感”を持つことができ、“自己肯定感(自尊感情)”を育てることができるようになる とされています。
●特に気づいてあげたい“子どものサイン”とは
子どもからの発信の中には、特に“応答”すべきものがあり、その代表的なものが「甘えたい」「自立したい」「話したい」気持ちだそうです。
「甘えたい気持ち」は、不安を解消したいという気持ちと共通していることがあります。
そのようなサインを見せてきたときに、声をかけたり、スキンシップを返したりすることで、子どもは親への信頼を深められる そうです。
「自立したい気持ち」を守ってあげることで、子どもはやがて“成功体験”をつかむことができるようになります。この“成功体験”は、子どもの自信・自己肯定感につながります。