水曜の16時がキケン!? 子どもを不審者から守る「防犯対策」のポイント
●不審者から逃げ切るには、20mの差が必要
「不審な人に声をかけられたら逃げる」ということは、子どもたちは皆知っています。
しかし、実際に声をかけられてしまったら、具体的にどのように逃げればいいのか分からない という子どもも少なくないはず。
そのため、万が一のときに備え、どのように逃げるべきかを親子でよく話し合っておく必要があります。
どのように逃げるのが最適かという疑問については、『防犯先生の子ども安全マニュアル』という書籍にヒントがあります。
**********
犯罪者は(ターゲットにした)子どもが20メートル先へにげてしまうと完全に諦めてしまいます。
ですから、大人と競争して20メートル逃げ切る力を子どもにつけさせる必要があるということです。逃げ切る力がない限り、逃げ切れない部分は周囲の大人がカバーしてあげなければなりません。幼い子どもほど20メートルは逃げ切れない。
「小さな子どもから親は目を離してはいけない」というのは、ここからきているのです。
**********
●逃げるときは、迷わずランドセルを捨てる
では、逃げるのが小学生ならどうでしょうか?
**********
子どもの4メートル手前から大人が追いかけ、子どもは20メートル必死で逃げるという実験を行った結果が以下のように出ています。
1年生から3年生までの子どもがランドセルを背負って逃げた時には、全員が追いつかれてしまいました。
しかし、6メートル手前からだと逃げ切れました。
ランドセルを背負っていない場合、4メートル手前からでも20メートル逃げ切ることができました。
**********
つまり、この実験から学べることは「ランドセルを背負っているときに襲われそうになったら、ランドセルを捨てなさい 」ということです。捨てて逃げることが重要なのだということです。
「ランドセルを下ろしているよりもまず逃げたほうが良いのでは?」と思いますが、それでは先ほどの実験のように20m逃げ切ることができないのです。
そのためには、ランドセルをストンと落とすという練習をしておく といいです。
両肩を後ろに反らした状態にして肩のベルトをずらして落とすというイメージですが、これはぜひ、お子さんと一緒に練習してみてください。----------
いかがでしたか?
近頃は子育てをしていく者にとって非常に不安な事件が多く、子どもの安全により一層の注意が必要となっているのは、残念なことです。