生活習慣病の危険アリ!? 子どもにとって「朝食」が大事なワケ3つ
こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。
4月になり、新学期がスタートしました。まだまだ新しい生活に慣れないなという方が多いのではないかと思います。
新しい生活に慣れないうちは気持ちが張っていますので、朝早く起きたり前日からきっちり準備をしたりといつも以上に頑張ってしまうものです。
怖いのは新生活に慣れてきたあと。これは大人も子どもも一緒で、一気に疲れが出て、中には体調を崩してしまう人もいます。
特に、朝になると“起きられない”“食欲がない”“やる気がでない” など、さまざまな症状がでるようになります。
小学生の朝食について調査した結果があります。
「毎日朝食を食べますか?」という質問に「1週間に4~5日食べないことがある」「ほとんど食べない」と答えた小学生が約6%もいたのです。
その理由は「食欲がない」が約48%、「食べる時間がない」が約34%というものでした。
「朝ごはんはしっかり食べましょう!」と教えられるものですが、実際はこんなにも朝食を食べていない子どもたちがいるのです。
そこで今回は、東京都教育委員会の“乳幼児期からの子供教育支援プロジェクト”を参考に、朝ごはんがなぜ大事なのか、食べないとどういう悪影響があるのかを、3つのポイントに絞ってお伝えしたいと思います。
●(1)脳の活性化
脳のエネルギー源はブドウ糖という成分です。私たちの脳は、夜寝ているあいだもエネルギーを使っています。
そのため、朝になると脳はエネルギー源が不足している状態 になります。
朝ごはんを食べないと、午前中はブドウ糖が不足したままの低血糖の状態が維持されることになります。
つまり、脳にエネルギーがまわらず、脳の栄養不足状態になるのです。この影響は大きく、集中力や記憶力などがうまく働かなくなります。
子どもも同様で、集中したり元気に運動したり遊んだりできなくなります。
●(2)快便効果・肥満防止
朝ごはんを食べると胃腸が刺激されて排便が促されます。“朝はウンチをしてから”という習慣は朝食あってのことです。
さらに、朝ごはんを食べないと、昼におなかがすいて一度にたくさんの量を食べてしまいます。
こうなると、体のエネルギーの燃焼効率が悪くなり、基礎代謝が下がります。
最近になって子どもたちにも増えている肥満や生活習慣病の根源にもなってしまいます。
朝食は健康なからだ作りに大切な役割があるのです。