やる気をアシスト! 子どもの考える力を育てる「自主学習」のポイント
●その日の授業を要約させると効果的
それでは、具体的にどんな取り組みをすれば適切な“自主学習”になるのでしょうか?
子どもに有益な自主学習をさせるために必要なことは以下の2つ。
1.その日の授業(各教科)を思い返して、「授業の中で一番大切だったこと」を自主学習ノートに書かせる。
2.子どもが書いた内容に先生や保護者がコメントを書き込む。
“授業の中で一番大切だったこと”を思い返してノートにまとめることで、授業を真剣に聞く態度が培われます 。授業中に眠っていたりぼーっとしていたら書けませんからね。
また、全体の中から要点を取り出し、内容をまとめる能力も育つため、大変効果的な自主学習方法と言えます。
何度も繰り返しますが、自主学習の目的は“自ら学び考える力”を養成することにあり、ただページを埋めること が目的ではありません。
考えなしに漢字練習や計算問題を繰り返すのではなく、「今日の国語の授業で一番大切なことって何だろう?」と考えながら復習することが大切です。
この“自ら考える”という行いが自発的な学習への第一歩!受け身の勉強から自分で考える能動的な勉強へ変化する第一歩となります。
とはいっても、最初は「1時間目は算数、分数の足し算をやった。2時間目は国語、新しい部首を習った」などと書くことが精一杯な子もたくさんいるようです。実際、筆者の息子もそれに近い状態でスタートしました。
何事も最初はうまくできないものなので、「これじゃダメだ!」などと言わず、まずは先生や保護者が励ましのコメントを書き込んでモチベーションを高めてあげることが大切 です。
子どものモチベーションを高めるコメント例は後述しますので、参考にしてくださいね。
通常、“自主学習ノート”は担任の先生に見せるだけ、という環境が多いと思いますが、できる範囲で親も子どものノートを読んでコメントを書き添えてあげましょう。それだけで子どものモチベーションは大幅にアップします。
実際、保護者のコメントをきっかけに学習内容がガラリと改善されたお子さんもいるようです。●子どものモチベーションをUPさせるコメントの書き方4つ
子どもの“自主学習ノート”にコメントを書く際、気を付けるべきポイントは4つ!
(1)コメントは短ければ短いほど良い。
→例:がんばったね!毎日続けてえらい!など。
(2)“よい点”を指摘する。