巧妙な手口に要注意! 「略取・誘拐」から子どもを守るポイント
こんにちは、保育士ライターのyossyです。
2016年3月、埼玉県朝霞市で行方不明となっていた女子中学生が約2年ぶりに保護されました(朝霞市女子中学生誘拐監禁事件)。
車に乗せられて誘拐され、長期間にわたって監禁されていたことで大きな話題に。同じ子どもがいる親としては恐ろしくなってしまいます。
誘拐事件が起きると、残念ながら手口をまねた犯罪が起きることもあるようです。
子どもは大人が守らなくてはいけません。わが子はもちろん、地域の子どもたちの身の安全のために、できる限りの対策をしていきましょう。
ここでは、略取・誘拐にスポットをあてて、その対策法をご紹介します。
●子どもを狙った犯罪が増えている
平成26年の子ども(13歳未満)の被害件数は全体で24,707件。うち109件が略取・誘拐(未遂を含む)で、9年ぶりに100件を超えてしまいました 。
警視庁によれば、近年、子どもが事件の被害者になる割合が増える傾向にあるといいます。
特に略取・誘拐は子どもが狙われることが多く、全被害のうち実に5割以上は子どもが被害に遭った事件とのこと。
警察でももちろんパトロール強化などの対策を講じていますが、私たち親もできる限りのことをしていきましょう。
●優しさや不安につけこみ、巧妙にだます手口に注意
では、どういった誘拐の手口があるのでしょうか。
例えば、
・「道案内をしてもらえない?」などと、困っているふりをして優しさにつけ込むケース
・「遊園地に連れて行ってあげる」「お菓子をあげる」などと、子どもの興味を引きそうなことを言って誘惑するケース
があります。
また、朝霞市の女子中学生誘拐監禁事件では、犯人は「両親が離婚したから弁護士のところに連れて行く」とだましたと報道されています。
このように、子どもの不安な心に付け入るような手口 も非常に悪質です。
“両親の離婚”以外にも、例えば「お母さんが交通事故にあった」「親族が亡くなった」など、子どもが冷静さを失ってしまうようなことを犯人は言ってくることがあります。
「急いで車に乗って!」などと言われてしまうと、子どもは焦ってしたがってしまうかもしれません。
まずは、子どもにこういった手口があるということを教えましょう。そして、とにかく“ついていかない”ことを肝に銘じておく ことが大切。
例えば、道をきかれて答えること自体は問題ありませんが、「説明がよくわからないから、ついてきて」