ワクワクを重視! 成績が悪い子どもの「学習意欲」をUPさせる声かけ術
【パパからのご相談】
小学校5年生の息子がいて、休日に勉強を教えています。一生懸命教えているのですが、なかなかうまくいかず、テストの点がいつも悪いです。「なんでできないの?」と聞いても何も言いませんし、褒めても叱っても効果なし。
自分の頃は何も考えずがむしゃらに勉強していたので、なぜこんなにやる気がないのか理解できません。どうしたらやる気に火がつくのでしょうか?
●A. やる気を出す声のかけ方を知りましょう。
ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐々木です。
お子さんのやる気になかなか火がつかないのですね。
お父様が学生だったころとは随分と環境が変わってしまい、「自分のころはこうだった」が通用しなくなっているのも、難しさの原因のひとつかもしれません。
そこで今回は、いまどきの子のやる気をあげる声のかけ方をご紹介します。
●「なぜできない?」と聞いてはいけない
テストの結果が悪かったとき、「なぜできなかったの?」と聞くと、厳しい印象を与えてしまいます。
子どもは「なぜ?」と問われると、責められているように聞こえる のです。相手を責めない聞き方をすることで、本音が聞き出せます。
「テストができなかったのは、何が原因だと思う?」と聞けば、その子を責めているわけではなく、理論的に分析しようという姿勢になるため、子どもの本音が出やすくなります。
練習が足りなかったとか、学校の授業がよくわからないとか、本人が思う理由が出てくれば、対策も取りやすいはず。
そしてさらに、原因がわかったら、「どうやったらうまくいく?」 と質問します。
「どうしてできないの?」だと、できない自分ばかりをイメージし、自分はダメだと思い込むことにつながります。
そこで、うまくいっているイメージを描けるように質問するのです。イメージを描いて、そのときの感情を想像する。
例えば、「勉強ができるってどんなイメージ?」と聞いてみるのです。答えは「いい点を取る」だけではないかもしれません。
「試験でスラスラ解ける」「学校の授業でたくさん挙手をする」「お友達に勉強を教える」など、イメージは人によってさまざまです。
そのイメージを実現させるためにはどうすればいいのか、お子さんと一緒に考えてみましょう。●“やらないとどうなる”より、“やったらこうなる”
子どもに勉強の話をする際に、「勉強しないとお先真っ暗」