反抗と甘えの往復!? “プレ思春期”の子どもと向き合うコツ
これは一見、子どものために動いているように思えますが、実は自分の不安を和らげるため にしていることなのです。
構うことは大切ですが、度が過ぎれば害になります。
してあげなくてはいけないことは、“助けを求めてきたら必ず受け止める”です。
学校や習い事などの中で生じる不安や問題を乗り越えるのに、助けが必要になることだってあります。
そのときに、突き放すことが必要な場合もありますが、本当に助けが必要なときは必ず受け止めてあげることがお子さんの成長に役に立ちます。
手を離してしまわないようにすることが心を救うことにつながります。
●この時期の接し方
反抗が生まれるのは、親と子がそれぞれに主張や意見があるからです。反抗が起こったら、子どもの意見をまず聞いてあげてください。
話を聞いて譲れるところとそうでないところがあります。そんなときは、「なぜ譲れないのか」をきちんと説明してあげることが大切なポイントになります。
相談者様が言ったことに対して、ご主人が話も聞かずに反対ばかりしたら反抗的な気持ちになりませんか?それと同じことです。
甘えてくるのは、家の外で不安になるようなことなどがあったときだと思われます。親に甘えることで受け入れてもらって、安心をしたいのです。
受け入れてあげて安心させてあげてほしいと思います。
この年齢になれば、反抗と依存を繰り返します。大切なのは、親の不安な気持ちを優先させてしまわないこと です。
そのせいで過剰に反応し過干渉になってしまったり、「もう勝手にしなさい!」と子どもの手を離してしまったりすれば、完全な思春期に入ったときに、親に頼れない・家に戻れないとなってしまうことが心配です。
そうならないように、今の時期を大切にしていただければと思います。相談者様のお力になれたら幸いです。ご相談ありがとうございました。
【参考文献】
・『10代からの子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著
●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)