子育て情報『見当チガイの制度? 私立小中学校の授業料援助に対する意識調査』

2016年8月31日 17:00

見当チガイの制度? 私立小中学校の授業料援助に対する意識調査

●私立に通わせる家庭にそもそも援助は不要という声も

『自分で金のかかるところを選んでるのに支援するって意味がわからない。単なるおこづかいでしょ。きついなら公立に行けばいい』(30代女性/パート)

『もし私立に子どもを通わせて「家計が苦しい」って言ってる人がいたら、それはただ考えが甘かったということだと思いますよ』(40代男性/営業)

平均で年間160万円ほど用意する必要があるとも言われる私立小中学校。

受験するだけでも数万円が必要になるなど、出費は間違いなく多い と言えるでしょう。

そんな学校を選んだ時点で、出費については分かっていたことであり、それに対し援助するのは納得がいかないということのようです。

公立という選択肢がありながらあえて私立を選択した家庭を援助するのは、確かに違和感がある部分ではあります。

●補助金があれば私立も検討するという人は1割

『家計的には公立に行ってくれるのがありがたいけど、環境のことを考えると私立がいいと思います。補助金があれば選択肢に入れたいですね』(30代男性/アパレル)

『いじめの問題で公立に通えない子もいると聞くし、私立へ行ける可能性を上げるものであれば良いと思います』(20代女性/大学生)

教育環境や生徒同士の問題など、私立のメリットが大きいのも事実。
できれば私立に通わせたい と思う親は少なくないはずです。

また、授業料だけで言うと私立小学校の授業料は年間で平均43万円、私立中学校41万円と、14万円の援助が有効なようにも思えます。

しかし、私立ではこの他にも入学金や寄付金などさまざまな名目で出費を強いられるのです。

現時点で私立への進学が困難という世帯が、14万円の支援を受けたからといって安定した家計を築けるかは疑問といえるのではないでしょうか。

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いかがでしたか?

「何の効果もない」とした人はわずかにとどまりましたが、それでも何かしらの不満を感じる人が圧倒的に多いという結果になりました。

国民から集めた税金が使われることを考えると、安易に受け入れられることではないのかもしれません。生徒を集められない私立の入学者数を増やすための制度ではないか という見方もあり、世間の理解を得られているとは言いがたい様子。

このままの案で実施されるのが正しいことなのか、疑問が残ると言わざるを得ないでしょう。

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