デブは親のせい!? 子どもの夜更かしが“肥満”につながる根拠と対処法
あなたは自分の子どもがデブになったらどうしますか?
「デブも個性!丸くてかわいいじゃない!」と子どもを撫で回す親もいると思いますが、大抵は危機感を抱くでしょう。
小さいうちは「太ってて愛嬌があるね〜」などとチヤホヤされますが、小学生に上がった途端に同級生から「や〜いデブ!」とイジられ、思春期になると「え?私のことが好き?デブはちょっと…… 」と意中の相手から振られる可能性が非常に高まるからです。
子どもを肥満児にはしたくない。それが多くの親の望むところだと思います。
しかし、一方では日本人の親の多くが子どもを肥満児に仕向けているとも言われています。どういうことなのでしょうか。
今回は、子どもの肥満と夜更かしの関係についてお話ししていきます。
目次日本の赤ちゃんは世界一“寝ない”!?子どもの夜更かしが肥満につながる理由子どもを夜更かしさせない方法3つ
●日本の赤ちゃんは世界一“寝ない”!?
2010年にイスラエルで発表された研究結果によると、世界17か国の3歳以下の赤ちゃんの中で睡眠時間が最も短いのは、日本の赤ちゃんとのこと。
1位のニュージーランドに比べると、平均で100分ほど少ない のだそうです。
この原因にはいくつか仮説が立てられており、女性の社会進出や残業の長時間化によるライフサイクルのずれ込み、不完全な育児制度などが指摘されています。
また、明治大学教授の鈴木賢志さんによると、世界では男性よりも女性の方が多く寝ているのに対し、日本では女性の方が睡眠時間が短いとのこと。
さらに、日本の女性は世界で一番睡眠時間が短い と言われています。このことから、母親の生活習慣にあわせて子どもの睡眠時間も短くなっているのではないかと言われています。
●子どもの夜更かしが肥満につながる理由
●(1)午後9時以降に寝ている子どもはデブになりやすい
まずはアメリカのオハイオ大学が発表した研究について見てみましょう。
これは2016年9月に発表されたもので、10代後半の男女977人を対象に行い、就学前から思春期まで追跡調査したデータを分析したものです。
分析したのは、身長や体重、肥満度を表すBMIなどのデータですが、夜遅くまで起きていた子どもほど将来肥満になる確率が高くなったとのこと。
具体的には、午後8時までに寝ていた子どもの15歳時点での肥満率は10%、午後9時以降に寝ていた子どもは23%でした。