子育て情報『症状ナシの場合も!? 赤ちゃんの先天性疾患で多い“心室中隔欠損”の特徴』

2016年11月17日 17:00

症状ナシの場合も!? 赤ちゃんの先天性疾患で多い“心室中隔欠損”の特徴

症状ナシの場合も!? 赤ちゃんの先天性疾患で多い“心室中隔欠損”の特徴

こんにちは、保育士でライターのyossyです。

皆さんは、『先天性心疾患』についてどれくらい知っているでしょうか?

実は、100人に1人 の割合で先天性疾患の赤ちゃんが産まれてくると言われています。意外に多いですよね。 生後すぐに見つかる場合もあれば、大人になってから気づく人もいるのだとか。

今回は、先天性疾患のなかでも最も多い『心室中隔欠損 (しんしつちゅうかくけっそん)』(『心室中隔欠損症』とも言われます)について解説します。

●心室中隔欠損は500人に1人の病気

先天性心疾患の約20%が心室中隔欠損だと言われており、500人に1人程度に起こる病気 ということになります。

具体的に、どういう病気なのかをみていきましょう。

心室中隔欠損というのは、左心室と右心室を隔てる筋肉の壁に、生まれつき穴があいている病気のこと。


心臓が4つの部屋に分かれていることはご存じのかたが多いでしょう。右心室、右心房、左心室、左心房という4つの部屋があります。

心臓はポンプのような役割をしていますが、

全身からの血液(酸素が少ない)

右心房

右心室

肺(酸素を取り入れる)

左心房

左心室

全身へ

という順序で巡っていくのです。全身を巡ると血液中の酸素は減ってしまいますが、右心室から肺に行くことで、また酸素を取り入れているのですね。

右心室と左心室は隣り合っていますが、壁があるため、本来直接血液が流れ込むことはありません。

しかし、心室中隔欠損の場合はそこに穴があいているので、左心室の血液が右心室へ流れ込んでしまうのです。

その結果、心臓は余分な血液を送らなくてはならなくなり、負担がかかってしまいます。

●呼吸が速くなる、体重が増えづらい等の症状が出ることも

心室中隔欠損の場合、生後1週間程度で心雑音が現れることが多く、1か月健診時に診断されることも多いようです。


穴の大きさや位置によっても症状はさまざまですが、心雑音以外の症状が全くと言っていいほどないケースも。

穴が小さければ、1~2歳ごろまでに自然閉鎖することも多い と言われています。

ただし、

・呼吸が速くなる
・脈が速い
・母乳・ミルクの飲みが悪く、体重が増えづらい

といった症状が出る場合もあり、手術が必要になることもあります。手術をすれば、問題なく園生活・学校生活を送れるケースが多いようです。

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