目を離しちゃダメ! “首掛け式浮き輪”の事故例と正しい使い方
を浴槽に入れたまま、この日に限って衣服やおむつの準備をするため1分ぐらい、浴室を出た。浴室に戻ると、子どもがうつ伏せ状態で底に沈んでおり、首浮き輪はベルトが付いたまま浮いていた。
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●【事例4】ミルクの準備のため、2分ぐらい浴室を出た
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浴槽に30cm湯をはり、子ども(8か月)に首浮き輪を付けてお風呂に入っていた。母親がミルクを作るため浴室を出て、2分後ぐらいに戻ると、浮き輪が外れて子どもが仰向けの状態で底に沈んでいた。
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これらの事故事例を見ると、事故はすべて1歳未満の乳幼児 で起きています。
そして共通点は、“保護者が目を離したのは数分”と短時間であったにも関わらず事故が起きたという点です。
ママが同じ浴室内で洗髪をしているあいだでも事故が起きています。
首浮き輪を使用する際には、決して目を離してはいけないということがお分かりいただけるかと思います。
また、浴槽のお湯を30cmと浅くしていても、事故が起きています。
赤ちゃんにとっては鼻と口が水中に入ってしまう深さであれば、首浮き輪から抜けてしまった場合、十分に危険といえますね。
幸い、上記の事故事例の赤ちゃんたちは命に別状がなかったとのことですが、発見が遅れれば最悪の事態につながってしまうかもしれません。
●そもそも『首浮き輪』はスポーツ知育を目的とした商品
首浮き輪は、赤ちゃんの水中エクササイズをサポートする商品として開発されています。
特に海外ではプレスイミングのスポーツ知育商品として認知されています。
本来の利用方法は、保護者が一緒にプールに入り、必ず手の届く場所で使用するというもので、決して赤ちゃんを一人で水中に浮かべておくという利用方法ではないということを覚えておいてください。
暖かい時期のお風呂タイムは赤ちゃんに脱衣所でタオルにくるまっていてもらったり、浴室用ベビーチェアを置いて遊ばせておいたりできますが、寒い季節になると、風邪をひかせてしまいそうで心配になる気持ちもあります。
しかし、首浮き輪を、赤ちゃんに一人で待っていてもらうための便利グッズとして利用することは、危険が伴いますので絶対にやめましょう。
【参考リンク】
・浴槽での首掛け式浮き輪の事故 | 消費者庁 独立行政法人国民生活センター(PDF)(http://www.caa.go.jp/safety/pdf/141009kouhyou_3.pdf)
●ライター/パピルス(フリーライター)
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