テレビも漫画も禁止!? 振り返ると“親のエゴ”だったと思う子育て3つ
愛しいわが子は、元気で無事に生まれてくれさえすればいい。
かつてそう思っていたはずなのに、いざ出産してしまうと、あれやこれやと欲深くなってしまうのが親の業というものです。
素直で積極的な子になってほしい、友だちをたくさん作ってほしい、恥ずかしいことをしないでほしい、落ちこぼれないでほしい、いい学校に行って、学歴社会を乗り越え、いい会社に入ってほしい、稼げる仕事について、安寧に暮らしてほしい……。
そんな親の願いはすべて、子どもの幸せを思ってのこと。
しかし、その願いがあまりにも強すぎると、子どもを自分本位に振り回すことになってしまいます。
今回はさまざまな世代のママさんたちに、自分の子育てを振り返ってもらい、今考えたら親のエゴだったと思うことを語ってもらいました。
●(1)過剰すぎるしつけ
まずは、子どもに対する接し方について、後悔や反省を語るママたちの声です。
『お花やリボンが好きな、静かでおとなしくかわいらしい女の子になってほしかったんです。
だから、外を走ったら危ないからダメ、泥んこ遊びは汚れるからダメ、大きな声は恥ずかしいからダメ、泣くのも怒るのもダメ、いつもニコニコしていなさいと強くしつけすぎました。
思春期を過ぎたころ、娘がポツリと「私もほかの子みたいに、泥んこになって暗くなるまで遊びたかったんだよ 」と呟いて、目が覚めました』(50代女性/主婦)
『テレビはEテレだけで、民放のアニメや戦隊モノは禁止。オモチャは木製のものだけで、光ったり電子音が鳴ったりするものは禁止。ファストフードも禁止。小さい頃は何度も、「僕もほしい、僕も食べたい」と言って泣いていました。
そうやって厳しく育てた息子も、いま大学生ですが……よそのお子さんと何ら変わりません(苦笑)。一人暮らしをして、コンビニのお弁当とカップラーメンを食べ、マンガを読んで生きてます。だったら小さいころからもっと自由にさせてあげればよかった 』(50代女性/パート)
●(2)自分本位のファッション
おしゃれなママたちからは、子どもを着せ替え人形のように扱ってしまったという反省が聞かれました。
『アニメキャラがついてる服や靴が大キライで、ひとつも買ってあげなかった ことかな。どうせ小さいあいだしか身に着けられないものなんだから、こだわることなかったなって今は思います』(30代女性/会社員)