手作りと愛情は関係ナシ? 入園グッズ製作を代行業者に頼むことへの賛否
自分が作ったフリをするなんて嘘をつくくらいなら「私は作るのが下手なので」って正直に言って買った方がいい。手作りの必要性なんてそんなにないはずだから、指定してくる園もどうかと思うけど……。親が嘘つく姿を子どもに見せるのはよくない と思う』(20代・4歳の子のママ)
この声を聞かせてくれたママさんは、実はかつて、園から手作りを前提にバッグ・お弁当袋・コップ袋・巾着袋を用意するよう言われたのだそうです。
しかし、園に「手作りは難しい」とかけあって、購入品でも大丈夫ということになったのだそうです。
「手作りはツラい」「手作りの必要がない」と思ったときには、園に率直に気持ちを伝えてみるのも有効かもしれませんね。
●入園グッズ製作の代行をしている人の意見
入園グッズ製作の代行をしているママの声も聞くことができました。
『入園って子どもはもちろん、ママにとっても一大事。もうそんな年齢になったのか……って、成長を感じてしみじみしたり、離れる時間が長くなるから、寂しい気持ちだってあったりする。
そんな大事な機会なのに、グッズのことで頭を悩まさなきゃいけないなんてもったいない です』(30代・小学生のママ)
こちらのママさんが製作代行をするようになったのは、かつてママさん自身が悩んだ経験がきっかけだそう。
『もともと趣味でミシンは使っていたので、製作は得意な方だったと思うんです。それでも、作らなきゃいけないものがいっぱいあったのはツラかった。好きなものを好きなように作るのとは、やっぱり違う。得意な私でさえ大変だったんだから、得意じゃない人はもっと大変なんだろうなと思ったんです』
お子さんが小学校に上がって少し余裕が出てきたころ、妹のお子さんの入園グッズの製作代行をしてあげたことが契機となり、代行業を始めたそう。
『入園グッズのことで悩むことなく、せっかくの入園なのだから、もっとみんなが全力で楽しみにできるようになるといいな と思います』
作りたい人は作り、代行を頼みたい人は頼み、お店で買いたい人は買う。
たったそれだけのことが自由に選択できるようになれば、“議論”も必要なくなりますね。手作りに対する事情は、家庭によってそれぞれ。
各家庭が納得して、心から入園を楽しみにできるようになるといいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)