差別or区別? 男性保育士が女児の着替えをすることに対する意識調査
『娘の着替えをさせているのが男性でも特に気になりません。保育士さんたちも毎日やっていることですし、それに文句を言うのは気にしすぎではないでしょうか』(30代女性/事務)
1位の回答とほぼ同数で、全く気にならないという人も少なくありません。
女性保育士と同じように、国家資格である保育士免許を持っており、確かに男性であることを理由に業務に差を設けるのは疑問の残る対応と言えるでしょう。
批判する人に対して「女性保育士が男児を着替えさせるのと一緒だ」と反論するのは少し乱暴にも感じられますが、男性保育士もれっきとしたプロであることは間違いありません。
男女でどこまで業務を切り分けるのが正しいのか は、今後の課題でもあるでしょう。
●拒否反応を起こす人は1割に満たない
『男女平等って言っても、実際に性犯罪を起こしているのは男性が圧倒的に多いワケですし、自分の目の届かないところで着替えやおむつ交換などをされるのはどうしても受け入れられません』(20代女性/主婦)
『どちらの言い分も理解できますけど、抵抗がない人なんていないんじゃないですか?男性保育士の推進というのはきれいごとで、保護者の気持ちを無視したもののように感じられます』(30代女性/パート)
「絶対に嫌」という回答をしたのは9%と少ない数にとどまりました。
しかし、保育の現場では保護者からの要求があり、その対応に追われる園があることも事実です。
男性保育士に対してネガティブな感情を持っている人はごくわずかで、その一部の人が声高に叫んでいる ことから、園としても何らかの対処を迫られるという背景があるのかもしれません。
とはいえ嫌悪感を持つ人も、ただワガママを言っているわけではなく、性差によるリスクを感じてのこと。
これが区別なのか差別なのかは、やはり意見が大きく分かれるところと言えるでしょう。
----------
いかがでしたか?
「男性に娘の着替えをしてほしくない」というのは、感情としては理解できるものの、男性保育士の立場からすると少し寂しさを覚えてしまう意見。しかし、大切なわが子を預ける側からすると、「何かあってからでは遅い」と慎重になるのも納得できるところです。
男性・女性という性別の違いが存在するかぎり、この問題がなくなることはないのかもしれません。
【参考リンク】
・【アンケート結果(1位〜5位)