非常識or当然? ペットが死んだら会社を休むかどうかの意識調査
その中でも最も多かったのが、『体調不良などの別の理由を告げて休む』というもの。
この結果からは、やはり日本では“ペットの死を理由に会社を休む”という行為が一般的でないことが分かりますね。
「正直に伝えたら休ませてもらえなさそう」「陰で悪口を言われそう」などといった意識があるのではないでしょうか。
ペットの死を弔うためにわざわざ“嘘をつく”必要がある現状 は、少し悲しいような気もしますね。
ただ、会社によっては理解してもらえるところもあるようで、そういう場所で働いている人たちは正直に理由を告げて休むようです。
『有給が残っているなら休む』という人も1割程度いました。ペットの死を理由に会社を休むのは申し訳ないが、有給が余っているなら利用するという人たちですね。
あるいは有給でない限り会社が休ませてくれないという事情を抱える人もいるでしょう。
7割の人たちがペットの死を理由に会社を休む(休みたいと思っている)という事実は、日本ではそれだけ“ペット=家族”と認識している人が多いということでもあるのではないでしょうか。
●「休まない」人は3割
『うちは猫を飼っているけど、たぶん死んでも普通に出社すると思う。亡骸の処理は妻がやってくれるはずだし、ペットが死んだので休みますって言ったら笑い者になっちゃうよ』(43歳男性/猫・鳥を飼っている)
『本当は仕事なんかできないぐらい悲しんでると思うけど、自分が抜けたら周囲に迷惑がかかるから無理してでも出社すると思います』(33歳女性/犬を飼っている)
ペットが死んでも会社を休まないという人は、3割程度いることが分かりました。
そのうち2割は『ペットが死んだぐらいでは休まない』と答えており、ペットよりも仕事に価値を置いていることがうかがえます。
一方では『無理してでも出社する』と答えた人も1割いて、こちらは「ペットの死は悲しく休みたいが、会社の都合で休めないから出社する」という人が多いようです。
また、「たとえ休みをとっても悲しみが増すだけだから、無理にでも仕事をして気を紛らせる 」という意見もありました。
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今回の調査では、「ペットが死んだら会社を休む」という人の割合が多数を占める形となりました。
しかし、正直に理由を告げずに休むという人が割合としては最も多く、社会ではまだまだ非常識とされている行為だということも推察できます。