病院で急増してる!? モンスターペイシェントの実態と遭遇エピソード
こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
病院内で、医師や看護師などを困らせている人を見かけたことはありませんか?
現在、多くの病院では、「暴言や暴力行為があった場合は、すぐに通報します」といったポスターが貼られています。
医療従事者に対して暴言や暴力行為を行う『モンスターペイシェント 』と呼ばれる人たちが増えてきているのが現状です。
『モンスターペイシェント』が社会問題化していることや、自分たちがそうなってしまっていないかを一緒に考えてほしいと思います。
●モンスターペイシェントとは?
『モンスターペイシェント』とは、医療の現場において、モラルに欠けた行動を取る患者やその家族 のことです。
医師や看護師などの医療従事者に、無理を言ったり理不尽な要求を突きつけたりします。
ひどい場合は、暴言や暴力に訴える人もいて、医療崩壊の原因の1つになっていることも否めません。
具体的には、自分の期待したように治らなかったことを医師のせいだと罵倒したり、予約や順番を守らず自分を優先的に診察することを訴えたりするようなことです。
●モンスターペイシェントとの遭遇エピソード
私が実際に目の当たりにしたことの中から、モンスターペイシェントだと判断したことを紹介します。
●看護師を罵倒
友人の見舞いに行ったときのこと、隣のベッドの患者さん家族が看護師を罵倒していました。
「うちの娘がなぜ待たなければならないのか、こっちの検査を優先しろ! 」病室の外まで聞こえるような大声で怒鳴っていました。
どうやら、急患が来たために、予定していた隣のベッドの方の検査時間をずらして欲しいとお願いにきていたようです。
それが気に入らず、ナースコールを押して、「医師をここへよこせ!説明しろ!」と怒鳴りまくっていました。
●医師に無理難題
子どもが熱を出した際に、夜間救急に行ったときのことです。そのときは、インフルエンザなど高熱が出る病気が流行していたせいもあって、かなり大勢の人が待っていました。
後から来た親子連れが、待ちくたびれたのか看護師に「いつまでかかるか」と聞いていました。すぐ診てもらえると思ったのでしょう。しかし、人数が多いので待つことは見ればわかるはずです。
「早くしてもらえないかな、うちの子つらがっているのよ」と言っている声がしました。