肘が伸びすぎ、「女の子走り」も遅い原因! 速く走る第一歩は正しい腕の振り方を身につけること
そして、肘を曲げて歩けるようになったら、やや前傾姿勢になり、肩から肩甲骨を動かすことを意識して、腕を振って走り出してみましょう」
肘を曲げて肩から肩甲骨を動かすように腕を振ることで、足が前に出しやすくなるというメリットもあります。
「肘の曲げ伸ばしで腕を振るのではなく、肩から肩甲骨を動かして、腕を前後に振るイメージを持つと、うまくできるようになります」
最近の子どもたちの中には、動きがぎこちないロボットのように、右腕と右足、左腕と左足を同時に動かして歩いたり、走る子も多いそうです。それも、「肩からではなく、肘だけを動かして腕を振っていることが原因」とのことです。
速く走るために、まずは正しい腕の振りを覚えるところから始めてみると良いかもしれません。ぜひ試してみてください。
【肘から下だけが曲がるのもスピードを落とす要因】
【小学生でも簡単正しい腕の振り方を身につける練習】
まずはしっかり前後に振る動きを身体に覚えさせましょう
肩から腕を動かす腕の振り方を身につけます。視線は真っ直ぐに
次回の記事では、「スピードを落とす原因になる5つの動き」の中から、「上体が前傾しすぎてくの字になってしまう」動作の改善トレーニングを紹介します。
<<第一回:顔や身体が力んでしまう子必見の、力みを取って速く走る方法
谷真一郎(たに・しんいちろう)
筑波大学在学中に日本代表に招集され、柏レイソルで1995年までプレー。引退後は筑波大学大学院にてコーチ学を専攻し、その後、15年以上に渡りJリーグのクラブでフィジカルコーチを務める。500試合以上の指導経験を持ち、2012年にはJ2で24戦無敗のJリーグ記録に貢献。 『日本で唯一の代表キャップを持つフィジカルコーチ』
20年間のフィジカルコーチとしての経験をもとに考案したラダートレーニング『タニラダー』はJリーグのチームなどにも導入されている。